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翔太鈴木
2021年8月13日 19:57
町の外れの小さな雑貨屋に一人の男性が訪れた。男性はピシッとしたスーツのよく似合う、サラリーマンだと思われた。「いらっしゃいませ」その男性を、店主の男が出迎える。「…色々あるんですね」店内を見回した男性が言う。「そうですね」と店主がうなずく。「…鏡が多いですね」男性が言う。店内には、様々な鏡が揃えられていた。「えぇ」店主が小さく笑う。「鏡って好きなんです。優しいですから」男性は