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「わたしの幸せ」をかたちにしたいから、さ


書いているものに統一性がない。

「ライターをしています。」というとだいたい「どういうものを書かれているんですか?」と聞かれる。これがまぁ、じつにこまる。
おもしろおかしいバカな記事だったり、交通関係の記事だったり、グルメに散歩、旅行にインタビュー。メンタル系のコラムも書けば、さいきんではプログラミングの記事も書いた。いったいなにがしたいんだこいつは。自分でもそう思う。

noteにしたって、基本的には自分の思ったことを好き勝手につらつら書いているんだけど、この前書いたこいつ。

たぶんだけど、この記事を公開したとき、誰もわたしがこういう具体的なスキル系の記事を書くと思っていなかったと思う。


「ブランディング」というものがある。色々あるけど、対個人に関して言えば自分の一面をわかりやすく抽出してイメージを付ける手法、と言ってしまってもいいと思う。
「○○ライター」みたいな肩書きでわかりやすくしたり、「こういう記事を書くひと」というイメージ戦略をするやつだ。

単に個人的な趣向なんだけど、これが好きじゃないのだ。
いや、わかるよ。そのほうがぱっと見取っつきやすいよね、ってのは。でもさ、人間そんな簡単なもんじゃないじゃん。仕事の場ではまじめに仕事の話をするし、飲みに行ったらバカな話をするじゃないですか。わかりやすい一面だけを見て「あなたってこういうひとだよね~」とか知らんひとに言われても、わたしはあんましうれしくない。だって、どっちも自分なんだもん。

そんなわけで、わたしはあんましなにも考えずに好き勝手にやっている。「ほら、ブランディングしないブランディングってやつですよ」なんててきとうなことを言ってるけど、まぁだいたい「もったいないなぁ」って顔をされている気がする。


目的地のことを考える。

あ、北海道に行きたいなーとかそういう話じゃなくて、自分の幸せってどこにあるのかなって話だ。

もともとSNSを始めたのは、周囲にほとんど友達がいない環境だったということもあって、「気軽に飯に行ったり、遊べるひとができたらいいなー」というシンプルかつ単純な動機だった。要するに、あんましなにも考えていないということだ。なにも考えていないから、シンプルかつ単純なんて文章を書いてしまうのだ。

いろんなひとと出会いたいし、気が合えば友達になりたいな、という感じでふわふわTwitterを初めて、ブログをやってみたら、よく知らんうちにライターになっちゃった、という話なんだ。

ライターとして成功したくないのか、と言われたらそりゃ成功したいんだけど、ブランディングで自分を一色に塗るよりも、「少年Bってこういうところもあるやつなんですよ」って知ってもらいたい、という気持ちのほうが強い。要するに、ありのままの自分を見てもらえるほうが、自分にとっての幸福度が高い、ということだ。


「インフルエンサー目指しません?」と言われたことがある。

正直、エッセイを仕事にするなら、それなりの裏付けが必要だ。ウェブメディアでエッセイを書いているひとって、インフルエンサーとかアルファツイッタラーみたいなひとがほとんどだろう。ライターとしても、拡散力というのは見過ごせない能力のひとつだ。まったくもって好きではない言葉なんだけど、そういう意味では、「フォロワー数が戦闘力」というのは決して間違ってもいない。

こうしたらフォロワーって増えるよな……というアイデアは、正直ある。
でも、わたしにとってはそこは目的地じゃない。

インフルエンサーって、周りにいるのはファンだ。友達じゃあ、ない。
あくまでもそのキャラクターを演じて、イメージを壊さないように、ファンに近づきすぎないように。距離を取って暮らしていかなくてはならない。でもさ、そんなの……さみしいじゃん。

それに、フォロワー数だけに執着して、数千数万のフォロワーを獲得したとする。でも、フォロワーだけ多くて、ツイートにほとんど反応がないひとだって、たまに見かける。

それ、なんの意味があるんだろう。だったら、わたしはフォロワーが少なくても、顔の見えるひとたちがツイートにたくさん反応をつけてくれたほうが幸せだ。だから、積極的にフォロワーを増やそうとは思っていない。


結局のところ、自分にとっての幸せってなんなんだろう、ということなんだと思う。冒頭に「書いているものに統一性がない」って書いたけど、じつはひとつだけある。それは「わたしが楽しんでいる」ということ。

わたしの書くモチベーションは、「これおもしろいよ!楽しいよ!!見て!!」って気持ち。おいおい小学生かよ、って感じなんだけど、元々アウトプット自体は好きじゃない。取材だけで終わればどれだけ幸せだろうと思う。

でも、自分が興味を持ったものに、周りのひとたちが反応してくれたらうれしいじゃないですか。ついでに、知らないひとたちにまでその楽しさが届いたらもっとうれしいよね、って話で。

色々書いたけど、わたしは「自分の幸せ」を最大化できるように人生を生きていきたいのだ。ライターとして成功するのも大事だけど、ライターという仕事自体「おもしろいひとに出会うための手段のひとつ」だと思っている。べつに、ライターに固執する必要もないのだ。

書いているジャンルがバラバラだろうが、ツイートがライターらしくなかろうが、どんな人間だかわかりづらかろうが。

「ライターとして売れる」ためには不利かもしれないけど、そのままの自分でいることが、「わたしの幸せ」を最大化するための手段なのだ。

だからわたしは「わたし」であり続けたいのだ。


#エッセイ #日記 #コミュニケーション #人間関係 #note #思考 #価値観 #SNS

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