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ゲームの流通の歴史を調べています

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初心カイの書斎と、今後の記事予定リスト

私の持っている本の一覧です(随時更新予定です)。もし「この本は絶対に読んでおいたほうがいい!」みたいな指摘がありましたら、どんどんどうぞ! 書籍(順不同) ゲームの歴史 1-3  岩崎夏海 稲田豊史 日本デジタルゲーム産業史 小山友介 ゲームに人生を捧げた男たち 石井ぜんじ それは「ポン」から始まった 赤木真澄 日本が変わる、会社が変わる 田原 総一朗 GAMEgene Vol.1 (ゲーム・ジーン)  ゲームの時事問題 (ファミ通ブックス)  平林 久和

    • 二大企業大激突Ⅱ!! スクウェアvs任天堂 中編

      前編はこちら 7.決別 ファイナルファンタジー まず、スクウェア創業者宮本の元へ坂口は向かった。社長を降りたといっても彼は大株主であるし、このような大決断には彼の許可がなければいけなかった。 坂口のプレゼンが終わると、宮本は「この方が良いゲームを作れる、という自信があるのなら……断るのはおかしいだろう。是非、やるべきだ」と答えた。宮本はあいからず、博打を打つのが得意であった。 宮本の許可が下りた後、坂口は京都へと向かった。このとき宮本本人も連れ添った。リードプログラマー

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      • 二大企業大激突Ⅱ!! スクウェアvs任天堂 前編

        0.はじめに 日本の国産二大RPG、といえば「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」であることに異論がある人は少ないだろう。これは両方ともスクウェア・エニックス社のIPであるが、スクウェア・エニックス社は元々スクウェアとエニックスの二社が合併してできたものだ(若い人はピンとこないかもしれない)。 ファイナルファンタジーはスクウェア社側のIPであったが、元々任天堂のファミリーコンピュータ(以下ファミコン)で誕生し、育ったIPだった。任天堂とスクウェアは初めのうちこそ

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        • 判決文を読んでみよう! ―3DS特許裁判編―

          0.はじめに 2011年2月、ニンテンドー3DSが発売されました。それに付随して「3DSは特許侵害である」という訴訟が起き、それを起こした人物が元ソニーの技術者ということがニュースになりました。これはそこそこ知っている人は多いと思います。 その訴訟は一度任天堂が敗北し、その後逆転勝訴をしたという経緯を持っているので、よく「任天堂最強法務部伝説」というネタで持ち出されることが多いです。youtubeの動画ネタにも使われています。 そんな裁判なのですが、どのようなところが問

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        マガジン

        • ゲームレビュー
          2本
        • マルチメディアは幻想か -3DO-
          4本
        • もう一度立ち上がれ、Xbox -再建者フィル・スペンサー-
          3本
        • 任天堂の社長になれなかった男 荒川實
          9本

        記事

          後書きと補足 ―野球ライセンスとゲームの歴史

          お疲れ様でした。 今回、新しい状況証拠を頂けたので、それを交えてわかりにくいところの補足説明をしていきたいと思います。 まず、FIFAのライセンスをスクウェアがサブライセンスするのをなぜ断ったか、なのですが 当時はこんな話があったそうです。 ちょっとわかりづらいんですが、当時EAとスクウェアは提携したとき、日本にはアメリカにEAスクウェア、日本にスクウェアEAという現地法人をそれぞれ作りました。株主はEAスクウェアはEAが7割、スクウェアEAはスクウェアが7割、という具

          後書きと補足 ―野球ライセンスとゲームの歴史

          【公開停止中】野球ライセンスとゲームの歴史 ―コナミへの風評は正しいか?

          2024/7/15 更新分 いつもお世話になっております。初心カイです。このたび、本記事において重大な疑惑が起きたので、一般公開を停止いたします。 大まかな内容、野球ゲームの歴史や独占ライセンスの流れ、スクウェアとコナミの対立云々には間違いがないんですが、それはそれとして別途「コナミはギリ合法的な範囲でも、ガッツリ権利を振り回していたのではないか?」という疑惑がおきました。そのため記事の結論部に大きな齟齬が生まれることを懸念し、一般公開を停止しました。 有料記事でしたので

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          【公開停止中】野球ライセンスとゲームの歴史 ―コナミへの風評は正しいか?

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          お仕事募集中 ──ライター初心カイにできること

          現在、私はライターとしての仕事を募集しています。できること、書けることは以下の通りです。 ・家庭用ゲーム機の流通の歴史(初心会の役割と後の破綻、PS流通の衝撃の大きさと、セガの改革、そして現在に連なるダウンロード販売の始まり) ・ゲーム業界のビジネスモデルを、メーカー視点でも消費者視点でもないちょっと変わったトコロから見た解説 ・大手メーカーの歴史(任天堂・セガ・SCE/SIE・NEC・ナムコ・コナミなどなど) 特に初心会絡みの記事に自信があります。実績としましては三

          お仕事募集中 ──ライター初心カイにできること

          あとがき スーパーファミコン時代のCD-ROM事情

          色々と長い記事をお読みいただきましてありがとうございます。とりあえず「私が知っている範囲のことを全部書きだそう!」というのを目標にしていたら、どんどん長くなっていきました。反省はしていません。 で、よくネットの論説で「任天堂とソニーが決裂したのは、その契約に問題があったため」みたいなものが見られますよね?  おそらくはそうなんでしょうが、具体的に何が問題点となったのか……これに対する確固たるソースはないです。CD-ROMの権益が全部ソニー側にいくようなものになっていた、ふ

          あとがき スーパーファミコン時代のCD-ROM事情

          どれだけ知ってる? スーパーファミコン時代のCD-ROM事情

          もともと「プレイステーション」という名称が、スーパーファミコンにくっつく拡張用CD-ROMオプションにつけられた名前だった、ということは、私のnoteを読みにくる方でしたら、だいたい知っていることだと思います。 それとは別に任天堂がフィリップスと提携して独自にCD-ROM機器を出すと発表し、プレイステーションの計画(このCD-ROM機器を後のPS1と区別するためプレイステーション0と呼称します)は破綻し、ソニーは独自路線を歩むことになります。そして任天堂はいつのまにかこの

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          どれだけ知ってる? スーパーファミコン時代のCD-ROM事情

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          任天堂 ピザを焼く あとがき

          10/24 追記 至る所から資料を頂きまして、いろいろと記事内の差し替えを行いました。大きな所では、ブッシュネルが辞めた原因のあたりを両論併記に移行したこと、VCSが生産トラブルを抱えて出荷できずに損害を出した説があること、ピザ・タイム・シアターがNOAの得意先の一つであったこと、ピザ・タイム・シアターの業績悪化にアーケード市場の悪化も付け加えたことです。 また、一部表現の差し替えを行いました。ブッシュネルとブロックのやり取りで「アニメーション」という言葉を使っていました

          任天堂 ピザを焼く あとがき

          任天堂、ピザを焼く ―とあるアメリカの文化に対する一考察―

          1.魅惑なるピザゲームとピザは縁が深い。1ピース欠ければパックマンになるし(ただし欠けたピザがパックマンのヒントになった、というのは完全な創作である)、ファイナルファイトではマッドギアの攻勢に圧されボコボコになったコーディの体力を大幅に回復してくれるし、マザー2でもネスのHPを回復してくれる(しかもマッハで届けてくれる)。 そんなピザであるが、かつて任天堂がピザ屋を経営していた時期があったことをご存じだろうか? この話はすでに老舗ファミコン解説サイト「ファミコンのネタ

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          任天堂、ピザを焼く ―とあるアメリカの文化に対する一考察―

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          20年来の呪いが解けた話

          皆さんは就職活動をしたことがありますか? 社会人なりたての方は記憶に新しい出来事でしょうし、転職に勤しんだ方もいるでしょう。学生ならそろそろ考えなきゃいけないな、なんて思っているかも知れません。 そんな就職活動ですが、学生だった頃の私には自分が何をして金を稼げばいいのかさっぱりわかりませんでした。必然的に就職活動の本で勉強をする羽目になります。 色んな本を読みあさり、一つの共通点を見つけました。それは「好きなことを職業にしてはいけない」というものでした。 「好きなこと

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          20年来の呪いが解けた話

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          noteでもご報告。23日のTGS一般公開日に行って参ります。 初のTGSですのでドキドキとワクワクとが入り交じっております。 死ぬほど混雑するという話は聞いておりますので、覚悟して参戦するつもりです。

          noteでもご報告。23日のTGS一般公開日に行って参ります。 初のTGSですのでドキドキとワクワクとが入り交じっております。 死ぬほど混雑するという話は聞いておりますので、覚悟して参戦するつもりです。

          後書きと、会社を辞めたご報告

          絶対悪との戦い ─ゲームと、ゲームセンターへのイメージの変化の歴史─、お読み頂いてありがとうございます。久しぶりの記事になってしまい、色々と表現を模索しながら書きました。リハビリを兼ねた記事なので、いつもと違う雰囲気になっていたかと思います。大きな事実誤認はたぶんないと思いますが、何分扱ってる題材が題材で、かつ資料も少ないので、何か別の証言や証拠が出てきた場合大きく内容が変わる可能性があります。ご了承願います。 で、タイトル回収の話題なのですが。このたび、勤めていた会社を退

          後書きと、会社を辞めたご報告

          絶対悪との戦い ─ゲームと、ゲームセンターへのイメージの変化の歴史─

          0.はじめに ゲームマニアの中でそこそこ知られているインタビューがあります。コナミの創業者、上月会長が答えたものなのですが。 このインタビューを元にして「コナミの社長はゲーム嫌いだったのだ」という風説が流れたことがあります。これはまるきりの大間違いで、詳しくは平和的なブログさんで解説されている通りであるんですが(そもそも上記の日経さんの記事は、事実誤認がやけにおおくて信憑性があまり高くなく……)、ちょっと皆さんに聞きたいことがあります。 「コナミの創業したころや、その少

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          絶対悪との戦い ─ゲームと、ゲームセンターへのイメージの変化の歴史─

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          【補足とあとがきと謝罪】テキヤと初心会記事について

          初心会研究家の初心カイです。いつも記事を読んで頂きありがとうございます。 「初心会ってヤクザなのか? → いや、そうではないのです ─テキヤと私たちの見えない関係─」を読んで頂き、ありがとうございました。正直なところ、ここまで反響がある内容とは思っておらずビックリしました。 そんな記事なのですが、とある指摘を受けました。これは実際にツイートを読んで頂いた方がわかりやすいと思うので、そのまま転載致します。 くふるさんのツイートは他にもあるのですが、切りが無いので一応ここで転

          【補足とあとがきと謝罪】テキヤと初心会記事について