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アラフォー公務員の傷病休暇体験⑥~休暇開始から一か月の生活~

休暇中の生活

 休暇中は家で籠っているのもつらかったので、日中はよく出歩くようにしていた。元々が家に籠るのが好きではないのもあって、家から出たくないという症状でもなかった。

 ボーっとしながら散歩したり、定期で行ける範囲の適当な駅で降りて食事をしたりした。

 それまで好きだったサウナは、病んでからは刺激に過敏になってしまったためか、ただの苦行になってしまっていた。

この機会に外食

 せっかくなら休暇を利用したものが食べたいなと考えていたところ、思いついたのが一条流がんこ総本家分家四谷荒木町だ。
 Twitter等で度々話題が上がる度に興味を持ちつつも、独特のスタイルや確実に並ぶこと、熱狂的なファンがいることから敬遠していたものの、平日が自由に動ける今がチャンスではないかと行ってみることにした。

 初めて訪れると、人気のない道の脇に急に数人の人の塊が現れて一瞬ビビるが、事前にネットで確認したとおりに並んでみる。

 数分並んだ後に店内に通されると、事前の確認通り「初めて来ました」と告げると2種類のスープを嗅がせてくれた。
 「どちらがお好み?」正直どちらもそれぞれ好みではあったけど、透明なスープの方を選択すると「はい、じゃあ上品ね」。あ、事前の確認で期待していた100じゃないんだ。と少し残念な気持ちになりつつも、「これはもう一度訪れる理由が出来たな」なんて思ってたら早速出来上がった。

 スープを一口飲むと、あぁこれは美味いと。一杯から感じる旨味の重み。麺も普通のラーメンよりも多く、一杯の満足度がケタ違いに感じた。これは通う人も出るし、食べた人たちが誇らしく語るのも理解できる。
 都内ではラーメン1杯が1,000円を超えることも当たり前のようになってきたけれど、これはちょっとレベルが違うし値段への文句は微塵もない。また一つ勉強になったぞと、ほくほくしながら駅に向かった。

 後日、改めて100を食べに行くと、100はもう旨味の暴力でした。

スポーツジム

 この際、運動不足も解消してやろうと近所のエニタイムフィットネスにも入会した。
 あわよくばスリム且つ筋肉質になって復職してやると気合も入っていたが、復職を目前に控えた現在、通う前より体重は3㎏アップしてるし昨日久々にスーツを着てみたらウエストが少しきつかった。

 今でもスポーツジムでのマスク着用は続いている。元々体力がない僕にとっては、これがとてつもなくキツイ。いまだに慣れない。
 筋トレだけでも酸欠気味になり、有酸素運動は5分もすると酸欠でクラクラしてくる。

 体力の問題ももちろんあるけど、もう一つ原因があるんじゃないかと僕は思っていて、うつ状態のなかで薬でも脳内で分泌される成分の調整が行われていることで、運動中の興奮や充実感が生まれない。まったくハイな状態にならず、追い込み過ぎると猛烈なうつ状態になってしまう。
 体力と脳内が同じゲージで減少していくイメージ。

 ダンベルスクワットをはじめとする下半身中心メニューを頑張った日は、やっとの思いでジムを出ると、そこから足も動かなければ歩く気力も出ず、普段なら10分程度の距離を30分ぐらいかけて涙目でヨチヨチ歩きで帰った。

ライブに行くこと

 僕はライブを見るのが好きだ。特に地下アイドルと呼ばれるようなアイドルのライブを見に行くのが好きだ。

 コロナ前等は毎日のように各所でリリースイベントと称したミニライブが各所で行われていたので、無料でいろいろ見る機会があってよかった。
 最近は配信が主流ということもあり、そもそもリリースというものがなかなかないので、そのようなイベントもかなり減っている。

 普通のライブは毎日どこかしらのライブハウスで行われているので、ライブ自体は見ようと思えば見れるわけだけど、金銭面的にそれもキツイ。
 そんななか、見つけたのが無銭大好きさんというアカウント。都内近郊の無料イベント等を発信してくれている。

 リリースイベントは減ったものの、近頃はどういうシステムか分からないけど無料(無銭)ライブが増えた印象がある。
 会場のドリンク代のみで完全に無銭だったり、入場チケットが何種か分かれていてその中に無銭チケットがあったりというものだ。
 なんでもいいからライブが見たいという僕みたいな奴にはめちゃくちゃありがたいシステムだ。(その分、気に入ったアイドルの子と物販でチェキとか取ってねというのは分かってます)

 ちょうど休暇をとった9月は有楽町のヒューリックホールで平日の日中に無銭ライブが行われていたので、それをよく見に行って後ろの方の座席でボーっと眺めていた。平日ということもあって、推しのアイドルのライブの時間帯だけ仕事を抜け出して会場に来ているサラリーマンもちょこちょこいて、人生を謳歌しているように見えて尊敬した。


 

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