アラフォー公務員の傷病休暇体験⑦~リワークプログラム開始~
リワークプログラム開始
傷病休暇取得2か月目の10月から、僕の通うメンタルクリニックのデイケア・リワークプログラムへの参加を開始した。診療と同じく自立支援医療(精神通院医療)が利用できるので、参加料金をそこまで気にせず利用することが出来るし、生活リズムを整えることが出来るのがありがたい。
初めての利用日、自分で考えている以上についていけなかったらどうしようという不安もありつつの参加になる。不安と言っても、うつ状態における根拠のない不安感ではなく、ここでは純粋な不安感である。ついていけなかったら、これは本格的に休養が必要で、復職も半年、1年先とかになってしまうのではないか。
リワークプログラムの1日のスケジュールは以下のような内容だ。
10:30 開場
11:00~12:30 朝の会・個人ワーク(看護師との個別面談含む)
12:30~13:30 休憩
13:30~13:50 体操
14:00~15:15 講座
15:30~17:00 グループワーク(月水金)・個人ワーク(火木)
11時の開始までにその日の自分の座席を確認し、看護師の方へ当日までの行動表と利用表を提出する。11時になると挨拶が始まり、ホワイトボードに書かれた本日のワードを元に看護師の方も交えて一人ずつ挨拶と合わせエピソードトークをしていく。全員のエピソードトークが終わると連絡事項などがあり、そのまま個人ワーク開始となる。
個人ワークでは、参加者がそれぞれ学びたいことを自由に選択する形で実施する。会場にある書籍を参考にメンタル関連のことを勉強するでも良し、持参したパソコンで仕事に直結するようなことをしたりするのも良く、例えば復職時にそのまま提出出来るような企画書を作成するのも良しだ。
個人ワークの最中には、個別で看護師の方との面談も行われる。体調の変化や現在の状況を確認し、今後の目標や必要と思われるアドバイスを受けることが出来る。
午後の体操は全身の各種ストレッチに加え、ドローイングやジャンプ、1分半のエア縄跳びなどを行う。エア縄跳び中はしりとり、山手線ゲームなどをしつつ行っていく。
簡単な運動ではあるものの、ちゃんとやると息も上がるしちゃんと汗ばんでしまう。(大人になって真剣にラジオ体操を行うと意外と汗ばむアレです。)
講座では看護師の方が講師となり、心理学的な講座が行われる。その後は曜日により個人ワーク、グループワークとなり終了となる。
初日の様子
緊張しつつ初日のドアを開けると、看護師の方が元気よく挨拶をしてくれて少し安心する。
さて、不安と緊張の元凶となっている「本日のワード」は何かとホワイトボードに目をやると「紛失物をみつけた(みつけてもらった)エピソード」だった。
あ、これなら大丈夫だ。
とりあえず言うことは決まった。自分の分が来ても、ちゃんと今日からの参加になること、そして本日のワードにあった内容の話をすることが出来てホッとした。
話したのは、旅行先から帰る新幹線でふと家の鍵をどこにしまったか気になり、普段鍵をしまうところを確認したところそこに鍵がなく、バッグをひっくり返して探しても発見できず、しょうがなくホテルに宿泊したところ、夢に祖父が出てきて「メガネケースの中を確認したか」と言われ、飛び起きて確認したところそこに鍵が入っていたというエピソード。
今思えば、初参加なんだからもう少し当たり障りないエピソードにしておけばよかったと恥ずかしくなる。
そのまま個人ワークが始まり、参加者がそれぞれ自分の行動に移っていく姿はちょっと面喰ったが、落ち着いて会場にある書棚から興味を引く本を選んでワークを始めた。
休暇前は活字を見るのがかなり苦痛ではあったが、興味がある本で尚且つ回復の手助けになる内容が書いてあることで自分でも驚くほど頭に入ってきた。
初日を終えた感想
無事に初日を終えると疲労感をはるかに超える充実感を得ることが出来た。看護師の方からは当分は週1でと言われたが、翌週からは週3での参加を直訴した。特に、グループワークにも参加することでコミュニケーションの面も回復をさせたかったのが理由として大きい。
面談の際、自分のパーソナルなことを色々と記入するシートをいただき、特にいつまでの提出は指示されなかったが、次回のリワークまでに記入して提出するようにした。(15ページくらいあるので意外と記入に時間がかかる。)
そして、その日はそのままの足で渋谷に行きライブを見た。
リワークプログラムの開始と推しているアイドルのライブでその日は充実感に満たされて眠りにつくことができた。
翌日、懸念された疲労による落ち込み等もなく「このままいけばちゃんと回復できるぞ」とやる気が出る。
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