実際にやってみた!施策の企画時に使える「アイデア出しのフレームワーク」【SaaSビジネス経験談 #18】
シナジーマーケティングのプロダクト「Synergy!❐」に関わる様々な職種のメンバーが、自身の経験を元に、ビジネスに役立つ情報をお送りします。今回は施策を企画する際に役立つ情報として、「発想法のフレームワーク」をご紹介します。
マーケティング担当者の苦悩……
思い付く施策はこれまでやってきたが似ているものばかり(効果も想定できてしまう)
でも何か施策をしなければいけない
思い切って新しい施策を試してみたい
私たちもどっぷりとその悩みに浸かっていました。
そこで、世の中にあるアイデア出しのフレームワークを調べ、自分たちが使えそうなものを選んで実際に使ってみました。
どのようなフレームワークがあるのか、実際にどう使ったのか……
施策を企画する際の参考にしていただけたら幸いです。
発想法のフレームワーク(アイデア出しのフレームワーク)
施策を企画する際、リソースやその後の工程を意識して、現実味のある施策に落ち着いてしまうことはよくあります。そんな時に、固定概念から少し離れて発想を広げることができる、面白いフレームワークをいくつか簡単にご紹介します。
●逆設定法
通常考えられるアイデアに対して、反対語や対になるようなアイデアを書き出し、通常とは逆のアイデアから発想を膨らませるフレームワークです。
【やり方】
テーマを決める(解決したい「課題」)
テーマに対して通常考えられる「常識のアイデア」を書き出す
「常識のアイデア」に対して反対語や対になるような「逆設定のアイデア」を書く
「逆設定のアイデア」を使って、最初に決めたテーマをどのように実現できるかを考える
●掛け算ストーミング
思い付くアイデア同士を掛け合わせることで、新しいアイデアを生み出すフレームワークです。
【やり方】
キーワードを出すテーマを決める。
2人1組になり、それぞれテーマに合わせて3つ言葉が思い浮かんだら付箋に記載する。
それぞれ書いた付箋を縦と横に並べ、マトリクスの図にする。
マトリクスの図で2つの言葉を掛け合わせて、一つのアイデアを書き出す。
●マンダラート
一つの課題に対して、囲むように関連する事柄を書き出します。次に、書き出した中から一つを選び、また囲むように関連する事柄を書き出していく、という手順を繰り返すことで、発想を広げるフレームワークです。
マンダラート(マンダラチャート)とは?
【やり方】
紙に縦3マス×横3マス、合計9マスのマス目を書く。
中心のマス目に、これから思考や発想を深めたい課題を書き込む。
課題を書いたマス目の周りのマスに、課題に関連した語句を思い付くままに記入する。
9マスすべてを埋めたら、課題以外の8マスの中から1マスを選択し、そのマスに記入されていた語句を別紙に書いたマンダラート中心のマスに転記する。
新しいマンダラートは③の手順に戻り、そこから繰り返す。
引用:マンダラチャート(マンダラート・曼荼羅シート)とは? 書き方
●言葉を入れ替えてみる
言葉を入れ替えて発想していくフレームワークです。
【やり方】
例えば「もっと便利な自転車を」という課題に対して、
・もっと便利な → 女性専用
・もっと便利な → お年寄りのための
・もっと便利な → 犬と乗れる など
●固定観念を反対にしてみる
自分の中にあるイメージや考えとは反対のことを発想していくフレームワークです。
【やり方】
例えば「コーヒーはどれも同じ」という課題に対して、
・黒い → 白い
・苦い → 甘い
・眠れない → よく眠れる
・大人向け → 子供向け など
フレームワークを使って企画会議をやってみた
私たちは、上記でご紹介したフレームワークから、自分たちが使いやすいのはどれか(正確にはやってみたいのはどれか)で使うフレームワークを選びました。また、普段はオンラインでミーティングをすることが多い私たちですが、日頃の業務から少し離れ新鮮な気持ちで発想できるように、企画会議をオフラインで実施しました。
実際に使ってみたフレームワークはこちらです。
掛け算ストーミング
逆設定法
企画会議は、前半/後半の二部制にし、それぞれにフレームワークを使ってみました。
●前半
目的:頭を柔らかくする
使ったフレームワーク:掛け算ストーミング
いきなりアイデアを発想しましょう!となっても、頭が凝り固まっている状態ではなかなか自由に発想ができないと考えた私たちは、まず頭を柔らかくするために「掛け算ストーミング」を利用することにしました。
(その前にアイスブレイクタイムも挟み、「ito」というカードゲームを楽しみました。きっとそこでメンバーの仲もさらに深まったのではないでしょうか!?)
【やったこと】
「Synergy!」とさまざまな言葉を掛け合わせて、キーワードベースのアイデアを量産する。
掛け合わせる言葉は3パターン用意し、参加者の組み合わせを変えながら3ターン実施しました。
テーマ
生活 × Synergy!といえば
人気 × Synergy!といえば
日本 × Synergy!といえば
1人が「生活」、もう1人が「Synergy!」をテーマに、思い付く言葉を3個ずつ付箋に書き出していきます。(3分)
次に、ペアでそれぞれの付箋を確認し、マトリクスをつくります。
そして、掛け合わさった言葉同士で、アイデアを発想していきました。
このようにアイデア出しをし、最終的にキーワードベースのアイデアをいくつかピックアップし、前半を終えました。
【やってみた結果】
キーワードベースのアイデアではありますが、企画のネタを作ることができました。
これまでの企画会議ではなかなか出せなかったワードが出せたと思います。最初から「企画ネタのキーワードを出し合おう」といきなりキーワード出しをやっていたら、出なかったワードもあったと感じています。やり方を変えるだけで、ワードの種類を増やすことができました。
●後半
目的:施策ネタを考える
使ったフレームワーク:逆設定法
毎日のように施策に向き合っていると、今取り組んでいる業務や施策をベースに思考することが多いと思います。私たちもそのような状態にあったため、「逆設定法」はいつも通りの考えからスタートしアイデアを発想していくため、取り組みやすいフレームワークだと思い採用しました。
【やったこと】
「Synergy!」をポジティブに想起してもらうための施策ネタを考える。
設定したテーマは、上記の通り「Synergy!をポジティブに想起してもらう」にしました。
まず、通常考えられる施策を思い付く限り書き出しました。
次に、対になる施策をメンバーで会話をしながら書き出し、書き出した対の施策で「Synergy!をポジティブに想起してもらう」ために何ができるかを書き出していきました。
こちらでも、最終的に施策ネタをいくつかピックアップしました。
【やってみた結果】
上記でも書いた通り、「逆設定法」はいつも通りの考えからスタートしアイデアを発想していくため、最初の工程の常識のアイデアの発想がスムーズで、取り組みやすいフレームワークでした。さらに、通常の施策から一歩踏み出し、自分たちの凝り固まった思考を広げることができたと思います。
こちらのフレームワークで出したアイデアからピックアップした施策ネタは、具体的な企画に進めることもできました。残念ながら実施までには至りませんでしたが、今回取り組んだことで、柔軟に企画を考えていけるという自信にも少し繋がったように感じます。
フレームワークを使うメリット
今回、フレームワークを使って施策の企画を行ってみた結果、自分たちの思考を広げられたことが1番のメリットだったと思います。これまでと同じ施策でも、少し広い視点でみて検討することができるようになった気がします。(言い過ぎかもしれない!?)
改めて、世の中のフレームワークはよく考えられていると思います。
合う合わないはもちろんあります。まずは試してみて、自分たちにあったやり方を見つけていただければと思います。
もう一つ。
今回の企画会議は、自分たちのオフィスから離れた場所でオフラインで実施しました。環境を変えて実施したことで、オフィスにいる時の雑念(他の業務が気になる、他の社員と話したい)から離れて実施できたことも、良かったポイントだと思います。
今回の私たちの経験が、参考になれば嬉しいです。
ご一読いただき、ありがとうございました!
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