源河亨『悲しい曲の何が悲しいのか-音楽美学と心の哲学-』読書ノート②
源河亨『悲しい曲の何が悲しいのか-音楽美学と心の哲学-』
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第2章 「美しい音楽」は人それぞれ?判断と経験「〇〇は荒々しく攻撃的な音楽だ」「△△は儚く優美だな音楽だ」というような判断を「美的判断」という。そして、この美的判断には2つの立場がある。主観主義と客観主義だ。
主観主義はこれらの美的判断は個人の感想であり、どんな感想が出てきても、それに正しいとか間違っているという正誤は問えないとする立場である。それとは反対に客観主義は、美的判断は正誤