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保守的な伝統校で頭髪が自由化された経緯

ブラック校則の問題が全国に広がっています。
校則は生徒を守る大切なものですが、肝心の生徒たちの理解や納得が得られていないルールでは教育上の意義を持ち得ません。大人(教員)の価値観を一方的に押し付けているもの、管理上の都合だけで規定しているものなどです。なかには人権侵害に当たるようなルールがまかり通っているケースもあるようです。
社会は急速に変化しており、求められる人材も変わってきています。学校は、上意下達で言われたことをただこなす人ではなく、自ら創造的に行動できる人を育てる必要があります。そのためには、ブラック校則の根底にある上下関係や主従関係といった封建的な意識から脱却し、対等な関係のもとで対話的・協働的に学び合う意識や環境に転換しないといけません。
フェアな校則作りの参考として、自分が校長として赴任したごく普通の地方の進学校で進められた生徒主体の校則見直しについて紹介します。

どんな学校?

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