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『からかい上手の高木さん』にホッとする23歳社会人。

こんばんは。
日曜の夜ですね。明日から始まる1週間、皆さん溜め息はついてないですか?
いや、溜め息くらいついてもいいですよね、一緒に「はぁ・・・」と言いながら頑張りましょう。

さて、何かとストレスも多い社会人。
私は自分でもストレスを溜めやすいなと思う反面、その対処としてのストレス解消法もいろいろと持ち合わせている気がします。
無論、大好きな映画やディズニーもその1つですが・・・今日は珍しく日本の漫画を取り上げてみましょう。

と、いうことで・・・
先日、劇場版も公開された話題の漫画(アニメ)『からかい上手の高木さん』の魅力を綴って、月曜の朝に備えようという(これも1つのストレス解消法である)わけです。

結局観てきちゃいました。劇場版。笑


『からかい上手の高木さん』とは

中学校の同級生同士である「西片」と「高木さん」のやりとりを描く青春ラブコメディ。高木さんが西片をからかい、西片は高木さんに仕返しをしようとするが、高木さんに見破られてしまうという2人の関係性を軸に、西片の視点から描かれている。各話を繋ぐ明確なストーリーは無く、西片と高木さんの間のひとつの出来事が一話に収められている。
(参照:Wikipedia)

大きな事件が起きることはなく、ひたすらに中学生2人の青春を垣間見るだけの、ほのぼの、のんびりした漫画です。高木さんのその可愛らしいビジュアルと、そんな女の子に弄ばれる中学男子という設定上、いわゆる"オタク受け"感は否めませんが・・・笑
漫画およびアニメのほんわかした画と平和すぎる世界に、普段ほとんど漫画を読まない私ですが、思わずハマってしまいました。

現在、Netflixおよび(まさかの)ディズニープラスで観られます。

ちなみに余談が過ぎますが、私が過去にハマった貴重な漫画たちは・・・
『ケロロ軍曹』『もやしもん』そして、『からかい上手の高木さん』です。
先の2つについても、いつかその魅力を語りたいですね。私の人生に大きな影響を与えた、いや衝撃を与えた漫画たちです。笑


さて、そんな『高木さん』ですが、私がホッとしてしまう、その理由にして最大の魅力は、「中学生にして各キャラクターの持つ価値観がブレない」というところです。物語の進行上、非常に大切な要素だと思っているのですが、劇場版でも芯の通った描き方をしてくれていて安心しました。

本作で重要なこと、それは高木さんが西片をからかう理由です。高木さんは西片のことが好きで好きでたまらない、だから「からかってしまう」ということなんです。高木さんにとっては、大好きな西片と少しでも一緒にいる時間、少しでも自分のことを気にかけてくれる瞬間、誰よりも自分のことに好意を持ってもらうことが全てです。なんとも西片がうらやましい設定であり、一方同性からは高木さんが嫌われないか心配になる構成となっていますが、本作はそういうラブコメなんです。笑

西片が初すぎるとか、高木さんが計算高すぎるということは置いといて、この一貫した想い、絶対にブレない価値観を持って物語が進むことに対する安心感が私の心にぐさーっと刺さってしまいました。

なに?そんなにみんなのことが信用できないの?
現実でそんな大きな裏切りにあっているの?
と、心配してくれる人もいるかもしれませんが、決してそういうわけではありません。笑

ただ、現実ももう少し、みんな自分だけの価値観を持って、それに対し、良く言えば寛容に、悪く言えば無関心でいてくれてもいいのではないかと思ったりします。
噂話とか、あんまり得意じゃないんですよね。途中で飽きちゃうし。

特に自分の好きなこと、好きなもの、好きな人くらい、誰にも左右されない確固たる価値観を築き、他者もそれについてはとやかく言わない!なんていう美しい世界にならないかなぁと、本作を観てると考えてしまいます。

なにが自分にとっての最大の幸せなのか、なにが好きでなにが嫌いなのか、中学生ゆえの"自分勝手"な言動かもしれませんが、それが本当の意味で理解できている人は、やっぱり強いと思うんです。社会人になったにもかかわらず、フィクションの中学生たちに心動かされてしまうのは、大人こそ忘れてしまうそんな意志の強さ、若さ、確立された価値観が見え隠れするからではないでしょうか。



少しだけ「映画」の話をすると、、、
「劇場版」の『高木さん』は、これまでのアニメ3期からの続きでありながら、ある種ひとつの"終わり"を意味する物語でした。中学1年生から始まったアニメ1期ですが、劇場版では中学3年生の夏を描き、子供ながらに将来を考え、これからの人生に悩む姿が描かれます。

確かに、高校受験を控える中学3年生の夏って、今思えば人生初の「選択」を迫られる時だった気がします。『高木さん』でも、ややその辺りに言及する描写があるのですが、単純に受験をするのか、とか、どこの高校に行くのか、というのではなく、その先にある目的を見せてくれるところに、やはり本作の一貫した価値観を感じられます。そこには嫌味とか、敗北感とか、喪失感がないんですよね。
ただただ、自分の人生において最も大切なことはなんなのか。もっと言えば、大切にしたいことはなんなのかを、まっすぐに描いてくれるんです。


23歳社会人、『からかい上手の高木さん』にとても癒されています。
それは、今後の人生においても重要な「譲れない価値観」の大切さを見せてくれるからだと思っています。

皆さんの譲れない、大切な価値観はなんですか?
溜め息はついても、自分の価値観に嘘をつくことだけはダメだと、私は思います。いや、高木さんにダメだよーって言われた気がします。

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