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日本全都道府県に行ってきた(新潟観光)

これまでの流れはこのマガジンからどうぞ。

10月14.15日

さて、新潟には二泊するので今日は観光!

新潟では、一人旅ではなくなった。
新潟郊外に年上のお友達が住んでいる。せっかく新潟に行くのだから、少しでも会えたらいいのだが、市内には住んでいないしややご高齢だからちょっと難しいかな…と思っていた。
ともあれ昨日会津若松駅から緑の電話をかけてみると、なんとちょうど新潟市内に出てくるとのこと。

ところでなんで公衆電話?と思われる方もいるかもしれないが、僕のケータイは海外の番号なので、日本の番号にかけるとけっこうな額になってしまう。

なので、データ通信だけ出来るプリペイドのSIMカードを購入し、最近はそれでLINEなりMessengerで通話もできるから問題ないのだが、お友達はそういうSNSをやらない人なので、これはどうしても電話を使わなくてはならない。

いまどき、公衆電話を使っている人なんていないよな…。

閑話休題、無事に友達にも会えて、一緒にオススメされた場所に行くことにした。

全然この場所を知らず、「北方文化ってなんなんだ?」と疑問に思いながらタクシーへ。

いや、新潟のこの辺りって本当にだだっ広い。地平線…とまではいかないが、かなり遠くの方まで見渡せる。そりゃあお米がたくさんとれる訳だ。

そんな田園風景の中に突如として現れる巨大な区画の建物が、北方文化博物館だ。
タクシーの運転手さんもどこが正面入口か迷ってしまうくらい大きい。

非常に簡単に言うと、伊藤氏という豪農の家なのだが、とにかくぜいたくな造りで、豪農というより大名屋敷みたいだ。

このような建物が、天災や戦災、再開発を免れて現在まで残されているのはかなり珍しいのではないだろうか。

靴を脱いで母屋に上がると、木の床からしんしんとした冷気が足裏に伝わる。ああ、古い家の床ってこんなかんじだよな、と肌感覚で思い出す。

そして中庭、回遊式庭園も素晴らしい。

大広間に座ってこのお庭をぼーっと見てると、時間の経つのを忘れそうだ。お茶、いやお酒なんかをかたわらに置き、本でもゆっくりと読んだら素敵な時間を持てるだろうなあ…。

別棟の「三楽亭」という建物も洒脱で小粋な建物だった。正三角形の和風建築なんて見たことない。

敷地内には移設された農家もあって、これも昔懐かしい。
(かろうじてこのような建物が実際に使われていたのを知っている世代なので)


いや、歴史、建築、美術好きの僕にとっては予想をはるかに越えた場所だった。

公共交通機関のアクセスがそれほど良くないので、ふらっと簡単に行ける場所ではないが、ぜひ行くべき場所だと思う。


さて翌日。この日についに放浪旅を切り上げて横浜の実家に帰るが、新幹線の威力を持ってすれば午後の列車に乗ればいい。

まずは、新潟を走るか~。

まずは萬代橋を渡らなくちゃね。アーチ型の重厚な橋だ。それにしても信濃川、川幅が広い。

川沿いを走っていくと、昔の新潟港のあたりに出て、いくつかの歴史的建造物が残っている。なかなか、いい感じ。

新潟は江戸時代の終わりに開港場となった町なので、少し横浜に似た街の成り立ちだなあ、と感じた。

さて、新潟といえば日本酒ではないか。

都合の良いことに新潟駅のほど近くに酒蔵があって、見学もできるということなので予約をして向かう。

沼垂ぬったるという町は発酵の町らしく、他にも味噌などを作っていた場所のようだ。いまでは少し寂れた商店街になってしまっているが…。
その一角にあるのが、「今代司」だ。昔ながらの建物が残っているのが嬉しい。

フレンドリーなオジサンが酒蔵を案内してくれた。

お酒の香りがぷんと漂う、無骨で巨大な貯蔵タンクがずらりと並ぶ蔵を歩き、この酒蔵の歴史、お酒の作り方や種類の違い…といった説明を受ける。

この場所で実際に今もお酒を作っているので、そういうリアル現場を見られるのもなかなか興味深かった。

こんな熱燗自動販売機もあったんだなあ…。

見学が終わったら、そりゃあ試飲もしなくては…。

ここの酒蔵はけっこう新しいスタイルの日本酒もつくっているので、それを飲み比べるのもなかなか楽しかった。

口直しというかで、酒麹のプリンも食べてみた。

毒食わば皿まで、じゃないが、この場所にクラフトブリュワリーがあるというので行ってみる。

と思ったら、途中になにやら怪しげなエリアが現れたので寄り道をしてみた。

普通の道路が日本は知っている間に長く伸びる、いかにも違法建築物といった佇まいの建物群。

一部は飲み屋のようだが(ちゃんと営業してるのかな?)、表側はカフェやクラフトショップになっている。

おしゃれスポットになっているようで、若い人が結構歩いていた。一つのお店に入って聞いてみると、この辺りは昔は市場だったようで、その建物の名残だそう。面白い再開発の仕方だなあ、と思った。

さて、本来の目的のブリュワリーは…。

なんか、普通の一軒家だったので「え?」となる。

普通に靴を脱いで、下駄箱に入れて上る感じだし。おもしろ!

店主兼マスターブリュワーの方が一人でお店を切り盛りしていたが、なかなか個性的なビールがあった。

この、佐渡の番茶を使ったエールが日本茶の風味を残しつつ、その苦味がうまくビールの風味とマッチしていて美味しかった。

さあ、これで旅も(とりあえずは)終わり!

上り上越新幹線、「とき」号に乗った。

学生時代、車内販売のバイトをしていたので、さんざん乗っていた上越新幹線には思い入れがある。

こんな駅弁があったら、もちろん買います。

ということで、とりあえず北海道、東北地方の旅は終了しました。

いや、日本は広いわ…ということを実感した旅だった。

(つづく)

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