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マネー経済から評価経済へ|最近、中国に行ってない人はびっくりするかも?

10年くらい前の中国では

「信用」って何?
それっておいしいの?

みたいな状況でした。

それが、この4~5年で「信用」に価値が生まれた

だから「中国は久しぶり」って人はびっくりすると思います。


■10年前に中国人が言ってたこと

ボクが今の会社に転職した直後に指導係として付いてくれた先輩は中国人でした。

1977年、瀋陽生まれの朝鮮族の女性です。

この先輩、「中国愛」はものすごく強いんだけど親日家でもありました。

だからなのか、ボクに対してよく「中国の自虐的な冗談」を話してくれました。

冒頭の

『「信用」って何?それっておいしいの?』

を言ったのも彼女ですし、

『中国には「信用」って単語はない』

ってことも言ってました。

もちろん、信用って単語は当時からありましたよ(笑)


でも

『「信用」ではメシは食えない』

要するに

『「信用」に価値はない』

ってことは、間違いではありませんでした。

◆◆◆

ところが、いまは「信用」に価値が生まれた。

1番大きなきっかけは、アリババ傘下の金融会社が始めた「ジーマ・クレジット(芝麻信用)」です。

簡単に説明すると「支払い能力」を数字で見える化したもの

詳細は分からないんだけど、色んなデータを集めてAIが分析して個人にスコアをつけたものです。

支払い能力というよりも、個人の信用を見える化したものって感じでしょうか。(一緒のこと??)

このスコアが高いと

・ビザ申請が通りやすい
・融資が受けやすい
・病院の優先予約ができる
・海外旅行に行った時に免税申請を並ばずにできる
・傘とか充電器が無料でレンタルできる
・などなど

得することがいっぱいあるようです。

これらのちょっとした例でも『「信用」に価値がある』ことを示していますよね!?

もちろん、信用スコアが低くいことが理由で

・結婚や就職ができない
・新幹線のチケットが取れない

などといった問題も発生しているようですが。


■信用って快適!!

最後に、ボクが「信用があるって快適だなー」って感じた例を紹介します。

深圳(しんせん)空港の国内線のセキュリティゲートの話です。

2年ほど前から「女性専用レーン」と、その横に「信用できる人専用レーン」が新設されました。

「信用できる人専用レーン」を使える人の判断基準は良く分かってないですが、信用の高い人がだけが通れるらしいです。

そして、これまた理由がわからないんだけど、ボクは通れるのです!

◆◆◆

このレーンで、2つの「快適」を実感しました。

1番大きいのは、並んでいる人がほぼいないのでストレスなくIDチェックを受けられること。

他のレーンは長蛇の列でも、ここはほぼ並んでいない。

もう1つの快適は、荷物チェックが超ゆるいってこと(笑)

通常は、かばんからパソコンとか傘、モバイルバッテリーなどを出して、かばんとは別にX線検査に流しますよね。

このレーンでは何も出さなくていい。
そのままかばんを流すだけ。
チェックする人も適当(笑)

ボクの想像ですが、

ここを通る人は「信用」が高い人。
怪しいものを持ち込む可能性は極めて低い。
だから、チェックは甘くて良い。

ってことだと思います。

ほんと、なんでボクの信用が高いのか?が分からないのですが、とにかく信用って価値あるなーって感じられる瞬間なんです。

日本もこうあるべきだ!とはまだ言えないんだけど、このメリットはけっこうクセになっちゃいます。


最後まで読んで頂きありがとうございます。

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