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日記2

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#押井守

世界の半分を怒らせる方法②

世界の半分を怒らせる方法②

 発熱で限界が来て失神したので二分割。内容は前回のほぼ続き。
 して、押井守のリアリストな面が一体何なのかというと、多分僕はこのリアリストの押井が好きなのだということだ。妄想を映像という形にする映画監督の押井よりもだ。
 あんだけ押井の作る映像は最高、素晴らしいとべた褒めしておいて今更それ?と自身でツッコミを行っているが、どちらも好きと断定したうえで、どちらかを選べと考えた上での選択だ。映像が好き

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「けつねそば、コロッケもつけて」

「けつねそば、コロッケもつけて」

 押井守の作品の中に『立喰師列伝』というものがある。これは、映像作品で発表、活字で出版、とどちらも形体でも楽しめる形態になっている。僕はこの『立喰師列伝』が押井守作品の中でもかなり好きで、なんども見返しては、なんども読み返している。観る度、読む度に新しい発見やなんとないことに意味を見出そうとしては頭を抱えたりなどしている。
 この『立喰師列伝』の主題にもなっている立喰とは何か、という説明は省く。億

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獣たちの夜で踊るのか

獣たちの夜で踊るのか

押井守の話題に触れたので、押井守の話がしたい…。押井守の話をさせてくれ。
諸兄諸姉らはご存知かと思うが、押井は学生時代の青春を学生運動に捧げた人物であり、あまりにも熱を上げすぎたのか最終的にはどこかの山小屋に監禁された経験を持つ人物である。押井はその経験をもとに、手掛けた作品には、学生運動や革命のテイストを節々に感じる場面がある。大抵それはユーモアとして消費されることが多いのだが、パトレイ

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