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We are like the dreamer, qui rêve et ensuite vit à l'intérieur du rêve. Mi perdis vojon. ここは誰の夢だろう
夜のとばりを下ろすのは
光呑みほす夢見主
修道院の中庭で
今宵のト書きが配られる
「お母さま、
わたくしはまだ眠たくないわ」
(すなわち出口はないのです
光のないのと同じこと)
「わがままを言ってはいけません
明日の朝も早いのですよ」
(そんなはずはない
私は昨晩
窓よりもれ出ずる
光を見たぞ)
時計はくりかえし
午前二時を指す
裏道から現れた老婆が
杖を道
壊されていると同時に守られている踊り
ヒュレーの海で踊る
踏みつけにしていたのは邪鬼ではなかった
花が咲くたび背骨が痛む
ボキボキと音を立てあらぬ方向へ曲がる
手足は構わずリズムを刻む
ヒュレーは攪拌され
また花が咲く
悲鳴を上げようにも顔は
どこか遠くを見ている
右足が波にさらわれ 左手が水底に沈む
背骨はS字に曲がり 顔はなお遠くを見ている
それでも音楽は続く
踊りは決して終わっていない
「どれほどバラバラでぐちゃぐ
カンブリア紀の独裁者
サアサアどうぞ御覧あれ
あれに見えるはカンブリア紀の独裁者
あわれ彼こそカンブリア紀の独裁者
彼の正義は不動の秩序
在りし日の対称性こそ彼の夢
ところがどうして
生まれる時代を間違えた
圧しても滅しても次から次へ
湧いて出てくる反乱分子
出てくるはずだよよく見て御覧
彼の敵とは他でもない
彼自身の可能性
現代人の身体は
大脳新皮質による一党独裁に陥っています
彼ら権力者は信じています