"こだわる"ができるということ
食でもファッションでも髪型でも芸術でも写真でも美容でも文房具でもイヤホンでもなんでも、こだわることができる人っていいなぁと思う。
1mmの線の違いにこだわるからこそ美しい絵は生まれるわけだし、ちょっとした成分の違いとかにこだわるからこそいい商品は生まれるんだろう(知らんけど)。
以前、成人式の前撮りの際のヘアメイクを「どうしますか?」と聞かれて、「メイクはナチュラルで、ヘアは前髪さえあればなんでもいいです。お任せします。」と言ってしまった話をした。
でもそういうときに、「ヘアはこんな感じで、メイクはこんな感じでお願いします」と言えたら、ヘアメイクさんも困らず、自分も満足のいくWin-Winな状態になったんだろうなぁと思う。
この前、大学の友達と飲みに行った。元々はその彼の慰安会の予定だったのに、酒初心者な私が先に酔っ払ってニコニコ星人になってしまって申し訳なかった。
その彼はすごくグルメな人なので、その日も3軒+α(あいていなかったお店)、たくさん案内してくれた。私はただただついていくだけ (なんてったって方向音痴なのでね!)。
1日で、なんか高級感あふれるお店から、ドラマとかに出てきそうなママのいるバー(あれがバーなのかしら?)までまわった。今後、お酒用の舌が肥えそうで怖いのだが笑、有意義な時間だった。
どのお店もすごく素敵で美味しくて、彼のように食にこだわれたらQOLもっと高まるんだろうなぁ、いいなぁと思った。
食のこだわりといえば、温泉宿やホテルなんかに泊まった時の夕食・朝食のコース料理、彼と行くフレンチなんかで最近よく感じる。
5〜6品?あるうちの1品1品の量は少ないけれど、すこーしずつ満腹中枢を刺激してくれて、最後には満腹になるスタイルがお腹に優しいなぁと思う。
作る人が盛り付けや、全体で見た時の構成・流れ、食材にこだわりをもっていて、味覚だけじゃなくて視覚や嗅覚(時には聴覚でも)、まさに「食を五感で楽しめる」。特に前菜に多いのだが、普段自分が作るとしても絶対思いつかない組み合わせに出会うことができて、うわぁぁ!となる。(ハマチと大根?とグレープフルーツなんか絶対思いつかないよなぁ)そして、ハズレなんてなくて決まってどれも美味しいのだ。
他にも私の周りには、服よりも小物(ピアスやバッグ)にこだわる子もいれば、メイクにこだわる子もいる。そういえばかつて親友だった元・美術部の子は美術館が好きだったし、画材にこだわりを持っていた。インスタを開けば、わりと写真が好きで(一眼レフの)カメラにこだわっている子もいるし、松潤は美容に気を遣って水や室温にこだわっている。
結局、何かにこだわりを持てるということは、その対象に興味を持って、その対象を深く知っていて、楽しめるからこそできることなのだろう。
そういうことができれば、いい趣味になるだろうし、充実したお金の使い方ができるんだろうなぁと思う。
でもそこに至るためには、色んなものを試して目を肥やさなきゃいけないだろうし、そのためにはお金とか、そこに投資することを受け入れてもらえる環境とか、そもそもその対象を深く知るための情報が必要になる。そういったものが揃ってはじめてこだわることができるようになるんだろうし、こだわることができればその人の価値観とか感覚とかが磨かれていくんだろうし、それが突出していけばその人にしかできないこととなって、需要が生まれていく(ブログを書いたり、世界に1つだけの作品となって高値で売れたりする)んだろう。
それが研究とかスポーツとか音楽とかになってくれば、その道の第一人者!とか、プロ!とか呼ばれる存在になるんだろうし、言葉選びや話し方にこだわりを持っていればおもしろいを追求するお笑い芸人さんとかになっていくんだろう。
そういうことを考えると、たとえ知り合いの中だけだったとしても「このことならこの人に聞けばなんでも知ってるよ」て言われるほどのこだわりを持てるっていうのは、キラキラした可能性を秘めたすごいことなんだなと思う。
それは言い換えれば、オタクになれるということなのかもしれない。そしてそれはすごく幸せなことなんだろうなぁと思う、今日この頃。
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