伝統的名古屋おやつ「鬼まんじゅう」を大進化させてみた ーー 名古屋めし料理家のレシピ #10
お芋の季節です。
じゃがいも、里芋、とろろいも、そしてもちろんさつまいも。
シンプルに焼き芋にしようか、それともふかしてみようか。ごはんと一緒に炊き込んでもいいですし、豚汁やスープに入れてもまた美味しい。あ、天ぷらもいいですね……。
秋から冬にかけての寒くなる季節、八面六臂の大活躍をみせてくれます。
そんなさつまいもを使った名古屋めしといえば「鬼まんじゅう」。
角切りにしたさつまいもを粉でまとめて蒸した、まんじゅうよりは蒸しパンちっくなシンプルなお菓子。名古屋めしおやつ部門の筆頭に上がる一品です。
和菓子屋さんやスーパーなどでこの鬼まんじゅうが並び始めると「ああ、秋が来たなぁ」と実感します。
なんで鬼まんじゅうと呼ぶかと言えば、「見た目がゴツゴツしていて鬼の棍棒っぽいから」「鬼の角っぽいから」と諸説ある模様。
ちょっと怖い名前ですが、味はとっても優しい素朴な甘さ。
ついつい手が伸びて、食べ過ぎちゃうんですよね(笑)
そんな鬼まんじゅうを今回大進化させてしまいました。
「レンチンde鬼まんじゅう」は「でらウマ簡単! 名古屋めしのレシピ」でもご紹介したお手軽簡単バージョンの伝統の味。
そして同じ生地を作って揚げちゃったのが「揚げ鬼まんじゅう」。ありそうで無かった、大進化系の一品です。
それでは作り方をご紹介です。
■伝統と革新! レンチンde鬼まんじゅう & 揚げ鬼まんじゅう
≪材料≫ およそ4個分
・さつまいも 小1本(約200g)
・小麦粉 約60g(さつまいも重量のおよそ3割)
・砂糖 約40g(さつまいも重量のおよそ2割)
・水or炭酸水 大さじ1程度(芋の水分量で変わります)
・塩 ひとつまみ
≪作り方≫
1.さつまいもを食べやすい大きさの角切りする(皮は剥いても剥かなくても良い)
2.角切りにしたさつまいもを水に晒してアクを抜く
3.水切りしたさつまいもをボウルに入れ、砂糖をまぶして5~10分程度置く
4.3.に小麦粉と塩を入れ、粉を全体に馴染ませる。
5.4.に炭酸水を加え、全体がもったりするまで混ぜる。
(レンチンver)
6.出来上がった生地を4等分して、まとめながら小さく切ったクッキングシートの上にのせる
7.さらに並べてから少量の水(分量外)を振りかけ、ラップをして3分程度レンチンする(足りないようなら1分ずつ追加する)
8.レンジから取り出し、ラップを外して落ち着かせたら完成
(揚げ鬼ver)
6.出来上がった生地を4等分して、160~170度の低温の油でじっくり揚げる
7.きつね色にこんがりと揚がったら完成
材料の比率は芋:粉:砂糖=10:3:2 の割合で覚えると作りやすいです!
ほっくり美味しいレンチンverに、サクフワカリッと仕上げの揚げ鬼まんじゅう。特に揚げ鬼まんじゅうは「鬼まんじゅうと大学芋のいいとこ取り」したような仕上がりになりました!
初めて食べてもきっと懐かしさを感じていただける、名古屋の素朴な伝統おやつをぜひご賞味ください。
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