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ブランドづくりはネーミングから始まる

弁理士/ネーミングアドバイザーのヤマダです。

日々報道されるニュースや実際にあった相談の中から、皆さんのビジネスに役立つネタ、知的財産に興味を持ってもらえそうなネタを紹介します。

今日のネタは、「ブランドづくり」です。

■ ブランドづくりはネーミングから始める

皆さんはブランドづくりをどこから始めますか?

私は「ネーミングから始めるブランドづくり」を提唱しています。

ネーミング(ブランドの名前)はブランドの方向性を決める指針ともなるもの。
ここを疎かにしていてはブランドづくり(ブランディング)はままならないからです。

先日、ある団体からブランドづくりについて相談がありました。
既に団体名のネーミングは終わっていて、その名称について商標登録も考えているということでした。

しかし、その団体名は、

● よくありがちな一般的な名称(独自の強みが表れていない)
● 既に類似名称の団体が存在する(他者と差別化ができていない)

という状況。

この状況だと、情報発信をして認知度・知名度を上げていってください、という位しかアドバイスのしようがありません。
特に、中小・個人の場合だと、マスコミで広告を打って一気に知名度を上げるという戦術は取り難く、苦戦を強いられそうです。

ネーミングが既に決まっている状況では打ち手が限られ、アドバイスの効果も限定的になります。
ネーミングの段階で相談して頂いた方がアドバイスの選択肢は確実に増えるということです。

■ 「3C+S」の視点でネーミングを考える

私はネーミングの際に、「3C+S」の視点を入れてくださいとアドバイスをしています。

3Cは皆さんも御存知のマーケティングの3Cです。

● Company(自社):自社の強みや独自性が表れた名前になっているか?
● Competitor(競合):他社と十分に差別化され、混同されない名前になっているか?
● Customer(顧客):既存客・見込み客に共感を得られる名前になっているか?

これに加えて、最近、重要性を増しているのが、S(Sociality:社会性)の視点です。

● Sociality(社会性):その名前を世間(特にネット民)がどう見るか?

ネーミング・商標は可燃性が高い知的財産です。
とにかく燃えやすく、炎上に繋がりやすい(苦笑)。

電通の「アマビエ」やキム・カーダシアンの「KIMONO(キモノ)」の炎上は記憶に新しいところです。
社会の中にその名前を置いたときにどう見られるかを考えておく。
これをしないと、ブランドの立ち上げで頓挫し、ビジネス自体が破綻することもあり得るのです。

■ まとめ

今日のまとめです。

● ブランドづくりを考える際には、まず名前から。
● ネーミングの際には「3C+S」の視点で考える。
● そして、ブランドづくりについて専門家にアドバイスを求めるなら、ネーミングが決まる前の段階で。

これらを意識して、ブランドづくりに取り組むことをオススメします。

では今日はこの辺で。


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