続・「ブランド」とは何かを考えてみた
小さな会社のビジネスプロデューサー・弁理士のヤマダP(@sweetsbenrishi)です。
先日、noteにこんな記事を投稿しました。
この記事をTwitterで拡散したら、弁理士の先生からも沢山コメントを頂きました。各先生の考え方が垣間見えて、なかなか面白かったので、ここで紹介します。
弁理士にとっても「ブランド」という言葉を説明するのは難しい
そもそも、ヤマダが何でこんな記事を書こうと思ったのかというと、「ブランド」という概念が極めて分かり難く、説明し難いからです。
この記事では、
ただ、この「ブランド」。
非常にフワッとした、抽象的で分かり難い概念なのよね。
と書いています。
これに関しては、他の弁理士の先生もヤマダと同じような思いを持っていたようです。
まずは、中村先生。
「ブランド」は捉えにくい概念だ、と言ってます。
お次は、岡村先生。
「ブランド」という言葉のもつイメージは限定的、と言ってますね。
本来の意味内容は皆が思っているイメージよりもっと広いんだ、でもそれを表現する適切な言葉が見当たらない、という感じですかね。
ヤマダは、
商標登録を専門とし、「ブランド」や「ブランディング」に比較的近い立ち位置で仕事をしている弁理士でも明確に説明することができる人は少ないんじゃないかな。
と書きましたが、ビンゴでした(笑)
弁理士が考える「ブランド」の定義、いろいろ
ヤマダはこの記事の中で、「ブランド」を
「競合とは異なる独自性を有するシンボルであって、顧客からの信用を獲得するに至ったもの」
と定義しました。「ブランド=シンボル(象徴)」説です。
他の先生の定義も眺めてみましょう。
まずは、たま先生。
たま先生もシンボル説。「信用が化体した(乗っかった)」というところも、ヤマダの「信用を獲得するに至った」と似ています。
たま先生はヤマダと比較的近い考え方と言えます。
お次は、岡村先生。
「ブランド」というカタカナ語がいけないんじゃないか、日本語にしてみようというアプローチをしてくれました。「独自価値約束印」(笑)
でも、最終的にはヤマダ説にご賛同頂きました。ありがとうございます。
そして、中村先生。
中村先生は、「ブランド=商品に対するイメージ(評価)」と定義しています。「シンボル(象徴)」ではなく、頭の中に思い浮かぶ「イメージ」ですね。
最後は、ちざたまご先生。
ちざたまご先生の定義は、「ブランド=差別化され、優位性がある価値」と言ったところでしょうか。
中村先生の「商品に対するイメージ(評価)」も価値の一つなので、お二人の考え方は比較的近いように見えます。
ヤマダ、たま先生、岡村先生は、「ブランド」=「シンボル」説。即ち、「ブランド」は商品やサービスの提供者が作り出した価値をシンボリック(象徴的)に表現したもの、ブランド名やブランドロゴ等の形に落とし込んだもの(商標に近い)と考えています。
これに対し、中村先生やちざたまご先生は、「ブランド」=「評価・価値」説。「ブランド」は表現したものである必要はなく、商品やサービスの提供者が作り出した価値や評価等のイメージがブランドなんだと言っているのだと思います。
いかがでしたか?
弁理士によっても、考え方がかなり違うんだということがお分かり頂けたと思います。
興味がある方はこのTweetを追ってみてください。弁理士同士の熱いディスカッションを見れますよ(笑)
補訂
その後も弁理士の先生方から「ブランド」の定義付けを頂いています。とりあえず、貼っておきます(後で整理します)。
ひろた先生は「顧客への提供価値を有効に伝えるコミュニケーション手段」。
大竹先生は「こだわりに対する約束」。
まとめ
今日のまとめです。
● 弁理士にとっても「ブランド」を説明するのは難しい
● 「ブランド」=「シンボル」説(商品やサービスの提供者が作り出した価値をシンボリック<象徴的>に表現したものがブランド)
● 「ブランド」=「評価・価値」説(商品やサービスの提供者が作り出した価値や評価等のイメージがブランド)
それでは、今日はこの辺で。
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