休んだ方がいいよ
「休んだ方がいいよ」
これは私が休職するときに上司がかけてくれた言葉でした。
**************
2018年明けてちょっとしてから。
体が重い、眠れない、胸に不快感、息苦しい、足がすくむ
そういった体調不良が続き、体に鞭を打って、、、というか
「甘えんな、ボケ」
と言い聞かせながら出勤していました。
それでも布団から出る時間、玄関を出る時間はいつもより10分遅くなっていました。
1月末日。胸騒ぎがするのです。過換気発作というほどでは、、、でも安全に仕事できるか?と不安がよぎったのでお休み申請しました。
こういう「いきたくないー!」っていう日は今までも年1回ほどあり、お休みしていたこともありました。次の日からはリフレッシュ。
でも今回はそうはいきませんでした。体調がすっきりしないのです。
家を出る時間はさらに10分遅くなりました。
2月
出勤予定だったある日曜日、やはりどうしても足がすくんで家を出ることができず、欠勤申請したところ、当日のリーダーから夜勤明けの副師長に電話主が変わりました。
「三穂さん!?副師長だけど。………」
そら、そうよね。怒られるわな。勤務開始時間過ぎて欠勤連絡繰り返してるんだもの。怒られる。
「『休んじゃった~』って思うかもしれないけど、そんなこと気にしなくていいからね!おいしいモノ食べて、テレビでも見て笑って、あったかくしてゆっくり寝なね。じゃあまたね~!」
思いもよらなかった。ああ、私休んでいいんだ。
(体調不良なんだからきちんと休んで体調整えなければ、欠勤の意味がない。でもその時はそんなことを考える余裕もなかった。)
この日は5年間くらい温めていたミニLEGOを組み立てて気分転換して過ごしました。
明日は行くぞ。そう思った夜。いつもより早く眠りにつきました。
翌日。体調はリセットされてました。
そう、体が動かない方に、だ。昨日の穏やかに過ごした時間は何だった?
足枷でもつけているのだろうか、背中に何か背負っているのだろうか、起き上がることすらできない。這って玄関まで行ったけど、起き上がれない。
ついに家を出られなくなり、自分で電話しようにも頭から言葉も、のどから声も出ない。
師長から連絡があって「1週間休みにするから受診して休みなさい。」と。
2週間の間で遅刻、欠勤を繰り返し、どれだけ病棟に迷惑をかけたか。上司たちはなにも咎めることなく、それどころか私の体調を気遣ってくれている。
心療内科で強めの抗不安薬をもらい、1週間のんびり過ごし、次は出勤。
同僚も温かい言葉をかけてくれました。
そのあと1か月、仕事の負担を軽くしてもらいながらも
同様に遅刻欠勤を繰り返していました。
先の月と違うのは自分の体調や気持ちを伝えるようにしていました。
3月
上司、先輩、同期から支援され、なんとか出勤を続けてきた。
半ばのある日。これが私のXデー。
珍しく出勤前に起こる動悸や足のすくみがないのです。気持ちも軽いというか、悟ったというか、今まで感じてきた漠然とした不安や恐怖は一切なく「職場に行く」こと以外《無》の思考でした。
よし、行くぞ。
あれ
立 て な い
よく「足が鉛のように重い」っていう表現あるじゃん。
あれ。まさにそれ。腰から下が自分の体じゃないみたいにずしんと据えられてるの。
でももう《無》の思考になっていたので、どうしようとこまったとか何も思わなくて、ただただ冷静に上司にありのままを、
「行こうと思ったら立てませんでした。こんな症状は初めてで。」と報告しました。
「休んだ方がいいよ。診断書もらってきて。」
簡単な言葉と指示でした。でも感覚が麻痺している当時の私にとっては慈悲深く、もったいないくらいあたたかな言葉でした。
かかりつけの心療内科①で「病名:身体表現性障害 自宅加療が必要。」
ありがたいことにICD-10記載の病名で告知をしてもらいました。
**************
これが私の休職STORY第1話です。
ここに至るまでも不調はあったのでその話はまた今度。
新年度が始まりました。新型コロナウイルスでピリピリムードが続きますが、自分の体調が、心がなんかおかしいと自覚できるうちに休んでください。心療内科・精神科へ受診してください。
私のかかりつけ①は予約とりやすかったが、予約1か月待ちがほとんどなので。
気になることがあればす ぐ に 予約とりましょう!
みのりもちこ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?