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2023年。私はnoteをはじめてみます。 2023. I'm going…

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2023年。私はnoteをはじめてみます。 2023. I'm going to start NOTE.

記事一覧

うるう

小林賢太郎さんの舞台作品 『うるう』 をYouTube で見た 小林賢太郎さんといえば 過去の作品が問題になって 東京オリンピックの開会式の演出を解任されたことが記憶に新し…

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9日前
3

パッタイ

新しい仕事にありついて働き始めたのはいいが、 ご飯をゆっくり作って食べる時間は減るし、 動くから腹も減る。 仕事帰りにコンビニで買い食いする。 部活帰りの高校生に戻…

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9日前

令和島目指して来たら平和島

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3週間前

マイナ2

社会保健に加入することになりました 保険証が届くまで1、2週間かかります この空白期間に発熱しました タイミングよ 風邪かコロナかインフルか とりあえず葛根湯を飲ん…

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1か月前
1

大森トラップ

松屋大森駅北口店は駅から徒歩1分です。 大森駅の中央改札を出ると 東口 西口 北口は西口を出て右に200m の表示があります。 表示に従って西口を出ると松屋があります…

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2か月前

初夢

お菓子の包みを見つけた。 賞味期限を確認。 開けて食べようとすると、 猫の鳴き声がした。 掃き出し窓の外に猫がいた。 アメショっぽい顔つきだが、 色は白っぽくて…

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3か月前
2

竜宮城

クリスマス。 独居の母が発熱。 最初の2日は動く気力がなく、そこら辺にあった風邪薬を飲んでしのいでいた。 3日目に最寄りのクリニックに電話したところ、翌日の7:30に来…

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4か月前

乃東生

お世話になった病院のレビュー(未遂) 血便が出て受診しました。 初診時44才。 潰瘍性大腸炎の診断を受け、 内視鏡検査6回。 7年間お世話になりました。 最寄りの内科で紹…

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4か月前

#30 蜘蛛の糸

ピピピッと電子音が鳴っている。 ピピピッと鳴るものだらけの家で母は音源の特定に一日を費やした。 実家の火災報知器の電池が切れた。 設置が義務化された際に地域の自治…

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4か月前

#29 暗渠2

宴もたけなわではございますが、 そろそろ御開きとさせていただきます。 おめでたい席では 『おしまい』じゃ縁起が悪いから 『おひらき』と言い換える。 昔の人のセンスは…

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4か月前

#28 暗渠

渋谷には暗渠がある。 街の発展に伴い、 川に蓋をして水路を残しつつ、 その上に道路と街が造られた。 その話は以前から知っている。 かつて渋谷のギャルだった祖母が、 …

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5か月前
2

#27 アリエル

バブル世代の彼女は比較的真面目な方だった。派手なのは苦手。目立ちたくない。普通でいい。 しかし彼女の運命は思惑と外れ、 選択はなぜか裏目に出る。 生まれつき肌は…

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5か月前
2

#26 Mのスジガキ

1984年。 M監督の映画『風の谷のNシカ』 を観に新宿の映画館に行った。 父がついてきた。 思春期の子どもにとっては敵でしかない。 父は子どもの見る映画に興味はないが、…

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5か月前

#25 髪は悪い芸術です

節約のためなのか、 父は家で散髪をしていた。 道具は揃っている。 やるのは母である。 母にできる髪型はふたつ。 刈り上げか、丸刈りか。 父には変なこだわり(もしくは…

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6か月前
1

#24 不快犯

片田舎の高校生だった私は、毎日無人駅を利用していた。駅まで自転車で30分。田んぼの中の道を行くと途中に川があり、橋を渡る。朝もやの中、蓮根畑の花が咲いた日には、ほ…

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6か月前

#23 アイスクリーム

アイスクリームが31種類もなかった頃。 スーパーの入口にあるアイスクリーム屋さんで、珍しく父がアイスクリームを買ってくれた。そして、そそくさと行ってしまった。 私…

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6か月前
1

うるう

小林賢太郎さんの舞台作品
『うるう』
をYouTube で見た

小林賢太郎さんといえば
過去の作品が問題になって
東京オリンピックの開会式の演出を解任されたことが記憶に新しい

私が彼のことを知ったのは
友人がラーメンズのファンで
ビデオを見せてもらったのがきっかけだったと思う

知的な笑いというか
頭のいい人なんだなあ
という印象だった。

最近の私は
架空の世界に没入するのに時間がかかってし

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パッタイ

パッタイ

新しい仕事にありついて働き始めたのはいいが、
ご飯をゆっくり作って食べる時間は減るし、
動くから腹も減る。
仕事帰りにコンビニで買い食いする。
部活帰りの高校生に戻った気分。
駄菓子屋に通った小学生のマインド。

街には誘惑が多すぎる。
黄色いMのファストフード店の前で
メイラード反応とスパイスの匂いを放出して
トルコ人がケバブを売っている。

喧嘩売ってる?

長期間の休暇で漸くリセットされた腸

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令和島目指して来たら平和島

マイナ2

マイナ2

社会保健に加入することになりました
保険証が届くまで1、2週間かかります

この空白期間に発熱しました
タイミングよ

風邪かコロナかインフルか
とりあえず葛根湯を飲んでみます
38度が平熱だっけ?
と勘違いするぐらい元気なのですが
熱でハイになってるのかもしれません
黙っていれば出勤してもバレないだろう
むしろパフォーマンスが上がるかも
とも思いましたが
熱は一向に下がらず
脳味噌が発酵がしそう

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大森トラップ

大森トラップ

松屋大森駅北口店は駅から徒歩1分です。

大森駅の中央改札を出ると

東口
西口
北口は西口を出て右に200m

の表示があります。

表示に従って西口を出ると松屋がありますが、大森駅北口店ではありません。

松屋大森駅北口店は
大森駅の北改札を出て東側にあります。

Omori trap
Matsuya Omori Station North Exit Store is a 1-minute w

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初夢

初夢

お菓子の包みを見つけた。

賞味期限を確認。

開けて食べようとすると、

猫の鳴き声がした。

掃き出し窓の外に猫がいた。

アメショっぽい顔つきだが、
色は白っぽくて体はデカい。

ゴスロリっぽい黒いリボンの首輪をしている。

どこかの飼い猫だろう。

案の定、程なく5、60代の女性が
猫を呼んで連れて行った。

入れ替わりに

犬を連れた30代ぐらいの女性が玄関に来た。

ダックスが私の膝に

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竜宮城

竜宮城

クリスマス。
独居の母が発熱。
最初の2日は動く気力がなく、そこら辺にあった風邪薬を飲んでしのいでいた。
3日目に最寄りのクリニックに電話したところ、翌日の7:30に来てくださいとのこと。

私は予定を早めて帰省した。

最寄りのクリニックは、
距離にして1kmぐらい。
弱った母が歩くにはちょいとキツい。
タクシーならギリ初乗り程度。
1時間に一本のバス。乗る人は少ないが、
その時間は通勤通学の人

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乃東生

乃東生

お世話になった病院のレビュー(未遂)

血便が出て受診しました。
初診時44才。
潰瘍性大腸炎の診断を受け、
内視鏡検査6回。
7年間お世話になりました。

最寄りの内科で紹介状をもらって大きい病院に行くのが筋ですが、新しい仕事に就いたばかりで休暇を確保できる目処が立たず、土日に検査できるこちらを受診しました。駅に近いので通院にも便利です。

がんを匂わせておいて痔でした。
そんなオチを期待してい

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#30 蜘蛛の糸

ピピピッと電子音が鳴っている。
ピピピッと鳴るものだらけの家で母は音源の特定に一日を費やした。

実家の火災報知器の電池が切れた。
設置が義務化された際に地域の自治会でまとめて設置してくれていた。

説明書がなくメーカーもわからない。
脚立に登っても字が小さくて見えず外そうにも手が届かない。
と、電話の向こうの母は言う。

メーカーがわからないとどの電池かわからないし。
困ったなー。
検索しながら

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#29 暗渠2

#29 暗渠2

宴もたけなわではございますが、
そろそろ御開きとさせていただきます。

おめでたい席では
『おしまい』じゃ縁起が悪いから
『おひらき』と言い換える。
昔の人のセンスは、自動翻訳泣かせだ。
『ハワイ』を『ワイハー』と言うギョーカイ人に似ている。

『キョート』から『トーキョー』への遷都も、ギョーカイ人的に豪快な昔の人々のノリとセンスに因るところが大きい。

記憶は空の上の雲に置く時代になった。

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#28 暗渠

#28 暗渠

渋谷には暗渠がある。
街の発展に伴い、
川に蓋をして水路を残しつつ、
その上に道路と街が造られた。

その話は以前から知っている。
かつて渋谷のギャルだった祖母が、
会うたびにその話をしていた。

彼女は同じ演目を繰り返し演じる
落語家みたいだった。
一方、彼女の娘、
二代目はちょくちょく新ネタを出してくる。
若手お笑い芸人みたいだ。

彼女の孫にして三代目の私。

ナスのヘタを歯磨き粉にする、

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#27 アリエル

#27 アリエル

バブル世代の彼女は比較的真面目な方だった。派手なのは苦手。目立ちたくない。普通でいい。

しかし彼女の運命は思惑と外れ、
選択はなぜか裏目に出る。

生まれつき肌は色白で髪の色は明るめの天然パーマ。天使のようだった。

しかし学校では黒髪のストレートが普通とされる。その後もずっと髪にコンプレックスを抱え続けることになる。彼女はコンビニのバイト代を縮毛矯正やパーマやシャンプーに注ぎ込んだ。

古風で

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#26 Mのスジガキ

#26 Mのスジガキ

1984年。
M監督の映画『風の谷のNシカ』
を観に新宿の映画館に行った。

父がついてきた。
思春期の子どもにとっては敵でしかない。
父は子どもの見る映画に興味はないが、新宿のデパ地下の食品売場には興味津々だった。
奇跡的に利害が一致した。
姉と私を映画館に置いて、
父は昼の新宿の街へと消えていった。

映画が終わると父が待っていた。
そして、
親子の利害が一致する奇跡的瞬間が再び訪れた。
黄色

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#25 髪は悪い芸術です

#25 髪は悪い芸術です

節約のためなのか、
父は家で散髪をしていた。
道具は揃っている。
やるのは母である。
母にできる髪型はふたつ。

刈り上げか、丸刈りか。

父には変なこだわり(もしくはトラウマ)があって、父的には、

刈り上げ > 丸刈り。

家長がそんな感じなので我が家の男子は必然的にその髪型を継承することになった。

「なんだその髪型は。ふざけてんのか?」

中学生になった兄は学校から教育的指導を受けた。

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#24 不快犯

#24 不快犯

片田舎の高校生だった私は、毎日無人駅を利用していた。駅まで自転車で30分。田んぼの中の道を行くと途中に川があり、橋を渡る。朝もやの中、蓮根畑の花が咲いた日には、ほぼ極楽浄土と化す。

たまに蛙や亀や蛇や獣に遭遇する。生きていることもあれば車に轢かれて死んでいることもある。車は滅多に通らないのになぜ事故る?都会はあんなに車が多いのになぜ事故らない?未だに謎。

駅には簡素な待合室とトイレがあったが、

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#23 アイスクリーム

#23 アイスクリーム

アイスクリームが31種類もなかった頃。
スーパーの入口にあるアイスクリーム屋さんで、珍しく父がアイスクリームを買ってくれた。そして、そそくさと行ってしまった。

私は、おいてけぼりにされるのかと思って、あわてて父を追いかけたら怒られた。

ここで待ってなさい!

私は半分泣きながらアイスクリームを食べた。アイスクリームの味なんて知ったこっちゃない。

珍しく母の不在。父はミッションをサクッと済ませ

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