【2024年9月前半相場】サラリーマンでも出来る資産形成
8月初旬の悪夢再び的な9月初旬相場でした。
大口の市場参加者は不況到来?に備えてポジションを落としているようで、相場は軟調です。
また9月は1年の中で最もパフォーマンスが悪い月というアノマリーも嫌と言うほど耳にします。
こんな時は休むも相場で相場以外に目を向けたいですね。
それでは9月前半の振り返り。
■起きている事
●米国10年債利回り
9月18日FOMCでの政策転換(利下げ)は確定的となり、長期金利も下落の方向で落ち着いています。また政策金利がこれから下がれば連動性の高い短期金利は下がります。そしてここに来て2年債金利-10年債金利での逆イールドは解消しました。
逆イールドの解消後は経験則的にリセッション(グレー網掛け)となることが多いのでマーケット参加者は景気後退に警戒している様子の9月前半でした。
●株式マーケット観察
-S&P500
直近で戻していますが、1週目は掘ってます。S&P500インデックスは50日移動平均線を一時下回りましたが早期に奪還しています。
-市場センチメント
恐怖を指しています。9月前半、株式マーケットは結構ボラタイルで、上に行くのか下に行くのか方向感が定まらない様子でした。
●経済指標観察
-米国 雇用統計
先月8月の雇用統計からマーケットは大荒れとなり、9月も注目度の高かった雇用統計になります。
結果として、雇用者数は予想を下回り、失業率は予想と一致、平均時給は上昇という結果でした。
筆者の主観としてはサームルールが発動しているとはいえ、失業率自体は4.2%と経済や雇用が一気におかしくなる様な結果ではないと感じているのですが、今後どうなるかわかりません。
-米国 消費者物価指数(CPI)
マーケット参加者を観察しているとインフレの懸念はすっかり消え失せ、雇用悪化や景気後退の方に関心が寄せられています。とはいえ現状無視できない重要な指標です。
結果としては、コアCPI以外は予想と一致し、コアは上振れです。
コア上昇の内訳としては住居費と輸送が高くなっていました。インフレもまだ油断できません。次回FOMCでの利上げ幅も0.5%ではなく0.25%を裏付けるようなデータとなりました。
-米国 生産者物価指数(PPI)
CPI同様、コアが予想を少し上回る結果でインフレの火種は残るも、需要が大きく崩れる様子はなさそうです。
●気になるニュース
-児童手当制度が変わります
ついこの間、父母どちらかの年収が1200万円以上の場合、給付自体されないという改悪がありましたが、今回は改良です。
念のため、所得制限がかかり、特例給付として子供一人あたり月5,000円となっている家庭は手続きなしに満額受け取れるのかどうかを自治体(横浜市)に電話で直接確認してみたところ、問題なく2024年12月給付(10月11月分)から満額受け取れるとの回答を得られました!
■9月前半にしたこと
●レイバーデイ明け相場に注目
今年は小型株から大型株まで全米約5,000銘柄の株式を組み入れているインデックスファンド、$VTIを使って観察していきます。
悪い結果に終わりました。短期的には株はダメかもしれませんね。しかし、米国株はこの先”いつかどこかで”最高値を更新していくと信じていますので、気長に待ちましょう。
●$PLTRを新規買い
実態としては8月の後半になりますが、$PLTRをサテライト枠で新規で買い付けを行いました。
業績に裏付けられる勢いを買いましたので、短期的な撤退判断はまずチャート(テクニカル的な値動き)で行こうと思います。目下50日移動平均線や短期のトレンドラインを判断材料とします。その後は決算を注視し成長が確認し続けられればその間はホールド、ダメなら撤退です。
ちなみに直近でS&P500銘柄に採用され暴騰しました。これはラッキーパンチです。
■9月後半にやること
●子供名義証券口座で株を買う
上述した通り、我が家の児童手当が満額復活します。
※正確には10月から
おめでとうございます!ありがとうございます!
児童手当の復活を祝して、向こう5年分(1万円×12か月×5年×2人=120万円)ほど、子供たち名義の証券口座にて60万円づつインデックスファンドの買い付けを行う予定です。
※この制度が途中で改悪されない事を願うのみ
思い返せば、コロナ禍にバラまかれた給付金やPayPayポイントも我が家ではすべて外国株式(インデックス)へと姿を変えています。
「本当にお金に困っている人へ、お金に余裕のある人から再配分を」という考え方には概ね賛成です。
ただ、一般労働者子育て世帯共働きの筆者が毎月税金と社会保険料で平均的な新卒の給料以上の金額を国や自治体から毟り取られているという意味不明な状況。
完全に”取りやすい所から取る”という弱い者いじめ思想が現制度の姿です。
よって、貰えるものはすべて貰う、ルールの範囲で使えるものはすべて使い倒す腹積もりでいます。
■まとめ
インフレの脅威も残る中、市場参加者及びFRBは景気後退や雇用悪化へ意識が向けられています。
8月のジャクソンホールシンポジウムにて9月FOMCでの利下げがほぼ確定的になり短期金利~長期金利すべて下落方向の中、長短金利差の逆転現象「逆イールド」が一部解消しました。
※米国2年債金利ー米国10年債金利
消費者物価指数はインフレの火種がまだ残っているようなデータを示し、利下げ幅を0.25%とするような材料を提供しています。
雇用データの悪化(先月サームルールの発動)、今月は逆イールドの解消とリセッションシグナルが点灯する9月現在ですが、もれなくアメリカの株価は軟調、ドル安基調です。
しかし細かくデータを確認すると、米国GDPも2%を超えており、失業率も4.2%と歴史的に高いとは言えず、消費者動向をみてもアメリカの消費はボロボロではないという事実もあります。
ただ、この先なにがどうなるかはわかりません。
「分からないからこそ、どうなっても良いようにリスク調整をしている」というのが大口の機関投資家であったり、トレーダーの挙動なのでしょう。
ちなみに筆者は運用資産の90%以上は超長期の投資スタイルなので、ポジション調整などはしていません。
日々寝て起きると保有資産額は減っていきますが、基本的には、いつも通りのファンドを、いつもの金額、いつものタイミングで買って放置。
気分が悪くなるのでマネーフォワードも更新せず、です。
そのうちまたお金が増えるターンが来るでしょう。
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