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道端ジェシカさんの血液検査と尿検査の結果を発表して欲しい。

毒ガエル治療法の話はのちほどしましょう。またしてもぼくを憂鬱にさせる美女の犯罪事件が話題になっています。2023年3月21日、道端ジェシカさん(38歳)が合成麻薬MDMA所持の疑いで逮捕された。(道端アンジェリカさんのお姉さんですね。)このところ芸能界ふしだらニュースが多いですね。ぼくは糾弾も弁護もする気はありません。ぼくは違法合法にかかわらず薬物についておもうことを述べてゆきましょう。まず最初に、日本の違法薬物関係法には科学的根拠が不足していること。次に、薬物と言ってもさまざまでいっしょくたにするのはどうだろう。三番目に、違法薬物のみならず実は病院で処方される糖尿病や心血管系はたまた精神疾患の薬とてそうとう恐ろしいですよ。これを忘れてはいけません。ポイントは薬物と代謝、そして依存性です。


なるほど違法薬物は悪い。なぜならたいてい反社会勢力が絡んでいるゆえ、かれらを儲けさせることはあってはならぬ。次に、国民国家日本政府にとっては労働資源がやすやすとクスリでぼろぼろにされ損なわれることを見逃すことはできない。よくわかります。でも、だからと言って日本の法律はマリファナもMDMAもシャブもヘロインもほぼ同列に重罪にかける。それはちょっと法治国家としてどうなんだろう? 薬物ごとの体への害の濃淡について科学的根拠を示し、罪状にも軽重をつけるべきではないかしら。もっとも、ぼく自身は合法であろうが違法であろうが、体にどんな影響があるのかわからないものを体内に入れることはできる限り避けたい。ぼくの論旨はわかりにくくいですね、ごめんなさい。どうぞもう少し先まで読んでください。



そもそもMDMAは人の体にどういう影響を与えるだろう? 心拍数、血糖値、AST、ALT、尿素窒素、尿酸値・・・まずそれを知りたい。もちろん接種量、接種頻度、体質などの条件を加味した上で。依存性の有無もまた。話はそれからだ。しかし、日本ではそういうデータに基づいた議論がまったくない。野蛮ですね~。そもそもMDMAは欧米の、ハウスミュージックそのほかをかけるクラブではごくありふれたドラッグであって、クラスのジェイムズもマテオもオリヴィアもソフィアもやっています。(ちょっとハイスクールドラマ仕立てに演出してみました。)日本でもある時期までは合法だったのではなかったかしらん。(東京都内には薬箱と呼ばれるクラブがあるらしい。もちろん近年の日本でMDMAは重罪、しかもそういう場所は人間関係がまた恐ろしい。ぼくはなるべく近づきたくない。)



安易に薬物に手を出すのはバカだけだ。なぜって、なかにはたった一回やっただけで人生終了廃人決定の薬物もある。たとえば2010年から2014年あたりまで日本で売られていた脱法ハーブも流行末期では(その時点では合法だったとはいえ)、しかし一発で代謝をぶっ壊して廃人決定な極悪なしろものを、たとえば高円寺の地獄の入口みたいなショップで平然と売っていたもの。人生を棒に振ってしまった若い犠牲者たちがどれだけ出たか測り知れない。どうしてもクスリで遊びたいのなら、薬学の教養を身に着けてからにしましょうね。


ぼくは若かった頃、アムステルダムのレゲエがかかっているカフェの奥のマリファナカウンターでハワイ産だったかしらん、少量買って女友達とふたりでホテルの部屋でふかしたことがある。運河とゴッホ美術館で有名なアムステルダムは、むかしもいまもマリファナ合法。マリファナは軽い酩酊感があって気持ち良かった。もっとも値段のわりにはインドの噛み煙草とそれほどには違いがなく、おカネの無駄だなともおもった。ましてや日本でマリファナごときのせいでびくびくしながら暮らすなんてまっぴらだ。


もっともマリファナは比較的穏健で、なかには健康に良いと言う人もいる。アメリカでは末期医療に医療用大麻が用いられていることも有名ですね。ぼくもそれは良いことだとおもう。そもそも1960年代欧米の若者たちがみんな揃ってラリパッパだった時代にはかの地ではマリファナなどあたりまえだった。1990年代にクリントン大統領は学生時代のマリファナ吸引を問題にされて、吸ったことは認めたものの、ただし「肺までは入れなかった」と奇妙な弁明したものだ。さすが法学部卒である。しかし、そんなマリファナでさえも人によっては、吸引頻度と愛好期間によっては、健康被害が出ることもあって。




それが証拠に60年代のマリファナ大好きミュージシャンのなかには長年吹かし続けた結果アメリカンデブになり果てた人がけっこうもいて。どうしてそういうことになるのか、ぼくはその理由を知らない。ましてやコカインによる天国と地獄、依存性の恐ろしさは、ジャズやロックのミュージシャンたちがさんざん人体実験してくれたもの。



それでもコカインとともに50年代以降のジャズは育ち、LSDとともにサイケデリックロックは生まれ、マリファナとともにレゲエはある。ハウス系の音楽もいわゆるケミカルドラッグとともに発展してきた。したがって、ミュージシャンや音楽ファンがドラッグに転びやすい傾向はよくわかる。だからこそ、違法薬物をいっしょくたに扱うのではなく、薬理学の専門家はそれぞれの身体的影響を具体的に伝えるべきではないか。



次に、日本ではMDMAを極悪扱いしながら、しかし多くの日本人たちは病院で処方された糖尿病関係や心血管関係の薬を常飲する。精神科の処方薬でさえも。なんというブラック・ジョークだろう。医師の処方ならば安心だなんて大間違いだ。もちろんときどきありがたいこともあるとはいえ、しかし同時に病院ほど恐ろしいところもまたない。場合によっては病院は地獄の入口なのだ。しかも病院は合法ゆえたちが悪い。一例を挙げるならば糖尿病患者が病院で処方される薬などはそうとう危ない。むしろ糖尿病は(たとえ酒飲みであっても)鉄剤、マグネシウム剤、ヴィタミンB群、C、Eなどでほとんど改善する。頭の良くなる薬(スマートドラッグ)にはアルツハイマーや精神疾患に効果があるとされている。また精神疾患についても(処方薬ではなくむしろ)メガヴィタミン療法による治癒の可能性が探求されそれなりの成果を上げている。いまや受験生でさえも合法スマートドラッグを使う人も増えていて。つまりバカとクスリは使いようです。なお、あらゆるクスリは肝臓を通って全身にまわるゆえ、血液検査と尿検査でそれらのクスリが代謝にどんな影響を与えているかがおおよそ察することができる。クスリは用心深く使いましょう。



余談ながら道端ジェシカさんは逮捕まえの最後のインスタグラム投稿で、「南米の秘薬フタイロネコメガエルの毒を使って体の中の毒素を浄化するカンボ蛙治療を紹介してらしたそうな。ぼくはおもう、そっか、ジェシカさんは(ぼくの敬愛する)中島らもさんの系譜やん♪


ぼくは大酒飲みながら合法的かつ穏健に暮らしているけれど、薬に興味はある。ある種の薬には健康寄与があり、他方は逆に作用する。とはいえ他方で、人は瞑想と深呼吸と筋トレと中国茶だけで幸福になることもできる。ぼくはいまのところ大酒飲みのメガヴィタミン派ではあるけれど、同時に少しづつそういう方向を目指して暮らしている。道端ジェシカさんも白いビキニでテニスのみならず、また毒カエル治療でもなく、そちらの方向をも探求すればいいのに、とぼくはおもわずにはいられない。せっかく美人なんだもの。


【後記】その後2023年4月21日、道端ジェシカさんはこの件で不起訴になったことが報告されました。

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