公園でかっこいいアメリカン音楽を聴く、75歳男性。
5月のある昼下がり、ぼくは近所のスーパーマーケットでレヴァーを買って、ぼくの大好きなふわふわな髪の優しい笑顔の女性のレジに並び、彼女に愛想を振り撒いた。つづいてぼくは近所のドン・キホーテでChilanoの赤ワインを買いつつ、レジの女性(かつてあざやかだった紫色のショートヘアがシャンプーするたびにどんどん脱色してしまうことを嘆くそんな)彼女に、いまの脱色されつつある髪の色も悪くないよ、服は黒でまとめたらいい、パールのネックレスもつけたならベスト、などと勝手なアドヴァイスをした。