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調理好きで喰い意地の張った奴。近眼で老眼。腹がやや出ている。自分ではお洒落な奴だとおも…

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調理好きで喰い意地の張った奴。近眼で老眼。腹がやや出ている。自分ではお洒落な奴だとおもっている。美女とおしゃべりするのが好き。世間知らず。掃除が苦手。バカとインテリの中間で生きています。julliassuzzy.tokyo@gmail.com

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おじさんがいちばん美しいって感じるものって、なに?

おじさんは3秒間考えた後に答える、「モナリザ!」 ぼくは爆笑してしまう。だって、それは嘘だろ、っておもうから。こういうふうにおじさんは(けっして自分の心に問いかけ…

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2週間前
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精神の自由について考える。(なぜ、若い頃おもしろかった芸人がビッグになると老害になりがちなのか?)

おそらく理由は3つあります。 (1)若い頃は、先輩芸人がたくさんいるゆえ、かれらに上手にかわいがられなくては生きにくいゆえ、したがって愛嬌とヨイショ芸を身に着け…

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11時間前
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これからぼくは幽霊の書いた本を読んでゆく。(ポール・オースターが死んだ。)

2024年4月30日、ポール・オースターは死んだ。2年まえに肺癌にかかって最終的にはなにかの合併症を引き起こして命を落とした。かれはブルックリンのご自宅で家族に見守ら…

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1日前
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良いインテリ vs だめなインテリ。(インテリだって考えることをサボればバカになる。)

〈記憶の量~手持ちの情報量〉と〈思考力〉にはなんらかの関係があるでしょう。関係がないわけがない。では、いったいどんな関係があるだろう? 難問すぎて手が出ない。情…

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1日前
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公園でかっこいいアメリカン音楽を聴く、75歳男性。

5月のある昼下がり、ぼくは近所のスーパーマーケットでレヴァーを買って、ぼくの大好きなふわふわな髪の優しい笑顔の女性のレジに並び、彼女に愛想を振り撒いた。つづいて…

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2日前
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中卒性 vs 院卒性。ふたつの知性について。

ぼくの書く文章は、バカなんだかインテリなんだかよくわからない。(イソップ童話の)コウモリみたいなところがある。自覚してはいるものの、しかし、そういう文章がいちば…

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3日前
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赤毛のかわいい女の子(18歳)が教えてくれた3つのJ POPバンド。

ぼくは興味を持った人には、好きな音楽を訊ねてみる。とくに偶然出会った外国人や、世代の違う日本人に。その人の好きな音楽を知ると、少しだけその人を身近に感じるものだ…

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5日前
14

ぼくの非正統的学習法。友達から学ぶこと。(無駄なあこがれが消えたときから、まともに考えることができるようになる。)

対象が哲学であれ、アートであれ、服飾であれ、料理であれ、あこがれがあるうちはなんにもできない。あこがれにふりまわされて、右往左往するばかり。「いつか王子様がやっ…

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5日前
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なぜインテリ男は女のおしゃべりがまどろっこしいのか? それなのになぜ男はキャバクラへ行くのか?

答えはかんたんです。インテリ男は観念的に生きているゆえ、話題に主題を求める。たとえば〈国際情勢〉〈円安不況〉〈ポストコロナ〉〈情報社会〉〈年収格差〉〈環境問題〉…

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6日前
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煙草について。

晴れた5月の朝、ぼくはゴミを出しに行った。すると初老の男がいかにもおいしそうに煙草をくゆらしていた。ぼくは立ち止まって、その光景を眺めていた。男はいくらか怪訝そ…

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6日前
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かわいい男の子たち。そして潔癖症の男の子たち。

人の暮らし方生き方にはいくつかの型があって、順応型、強いぞ型、かっこいい型、綺麗め型、おもしろ人間型、セクシー型、アーティスト型、パンク~オルタナティヴ型、そし…

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6日前
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インド人料理人が ぜんざい を作ってくれた。

ぼくが近所づきあいをしているインド・パンジャビ・レストランで、料理長がいたずらっぽく微笑みながら、中くらいの皿になみなみ注いだ小豆色の豆のポタージュをふるまって…

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6日前
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なぜ、ネカマはバレやすいのか? (他者理解には、ふたつのアプローチがある。)

なぜ、ネカマはバレやすいのか? 理由は、ネカマの女性理解が男目線による外側からのもので、けっして女性の内面理解に届いていないからでしょう。すなわち物事の理解は、…

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6日前
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女の子は小学5年生で、パンツに宿る魔法の力を知る。

なぜ、男どもはパンチラにときめくのだろう? パンチラを英訳すれば showing underwear になるのだけれど、しかしこれは誤訳であって。なぜなら女子のパンツは見せるもの…

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7日前
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3か月で彼氏を作る7つの法則。

(1)王子様とておならもうんこもすることを知る。 (2) 男の子にモテる女友達を持つ。 (3) 男の子に悩みを相談したり、教えを求めたりすることを覚える。 (4)…

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7日前
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いま40歳在日日本人の精神構造。

1984年生まれの人の心の構造を考えてみましょう。カズレーザー、ナダル、橋本マナミ、栗山千秋、ベッキー、土屋アンナたちの学年です。かれらはバブリーに浮かれたシニカル…

jullias suzzy
8日前
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おじさんがいちばん美しいって感じるものって、なに?

おじさんは3秒間考えた後に答える、「モナリザ!」 ぼくは爆笑してしまう。だって、それは嘘だろ、っておもうから。こういうふうにおじさんは(けっして自分の心に問いかけることなく)つねに無難な答えを探してしまう。逆に言えば、おじさんがふだんの暮らしのなかで美に心を動かされることがないことが、このせりふでバレてしまう。 美はどこにでもある。夜明けの昏青い空。近所に咲いている淡いピンクの薔薇。どこにでもいる鳩のなかにだってときに美しい鳩もいる。ふんわりした髪と優しい笑顔のスーパーマー

精神の自由について考える。(なぜ、若い頃おもしろかった芸人がビッグになると老害になりがちなのか?)

おそらく理由は3つあります。 (1)若い頃は、先輩芸人がたくさんいるゆえ、かれらに上手にかわいがられなくては生きにくいゆえ、したがって愛嬌とヨイショ芸を身に着ける。若くて注目される芸人は、たとえどんな毒舌芸で人気を取ろうとも、同時に、愛嬌があるもの。あの立川談志さんだって若い頃は愛嬌があったんだから。もちろん明石家さんまさんなんてもう♡ (2)ところが、その芸人が売れてくると周囲はみんな売れている芸人を資産として扱うゆえ、かれは日々関係者や後輩芸人たちからお世辞べんちゃら

これからぼくは幽霊の書いた本を読んでゆく。(ポール・オースターが死んだ。)

2024年4月30日、ポール・オースターは死んだ。2年まえに肺癌にかかって最終的にはなにかの合併症を引き起こして命を落とした。かれはブルックリンのご自宅で家族に見守られながら息をひきとったそうな。享年77歳。 日本で『幽霊たち』たちが刊行されたのは1980年代の後半だった。ミステリ小説の形式を取った哲学的思弁小説のおもむきがあった。なお、主人公全員が色の名で呼ばれているがゆえ、おのずとこの小説は抽象画のような印象を残す。ぼくはおもった、ずるいな、こんな知略をもってミステリ小

良いインテリ vs だめなインテリ。(インテリだって考えることをサボればバカになる。)

〈記憶の量~手持ちの情報量〉と〈思考力〉にはなんらかの関係があるでしょう。関係がないわけがない。では、いったいどんな関係があるだろう? 難問すぎて手が出ない。情報量と思考力をX軸とY軸に振り分けてたんじゅんな散布図で相関関係を示すことなどとうていできそうにないから。なお、ぼく自身は〈考える方法さえ持っていれば知識量はそこそこでかまわない〉とおもってはいるものの、しかし、ざんねんながらなかなかそううまくはゆかないもの。 なるほど、あるていど情報量を持っていないことにはまともに

公園でかっこいいアメリカン音楽を聴く、75歳男性。

5月のある昼下がり、ぼくは近所のスーパーマーケットでレヴァーを買って、ぼくの大好きなふわふわな髪の優しい笑顔の女性のレジに並び、彼女に愛想を振り撒いた。つづいてぼくは近所のドン・キホーテでChilanoの赤ワインを買いつつ、レジの女性(かつてあざやかだった紫色のショートヘアがシャンプーするたびにどんどん脱色してしまうことを嘆くそんな)彼女に、いまの脱色されつつある髪の色も悪くないよ、服は黒でまとめたらいい、パールのネックレスもつけたならベスト、などと勝手なアドヴァイスをした。

中卒性 vs 院卒性。ふたつの知性について。

ぼくの書く文章は、バカなんだかインテリなんだかよくわからない。(イソップ童話の)コウモリみたいなところがある。自覚してはいるものの、しかし、そういう文章がいちばんしっくりするのだから仕方がない。たぶんぼくの文章上の人格は、中卒性と院卒性のリヴァーシブルではないかしらん。(実際は平凡な文系学部卒。) なんでぼくはこんなおかしな人間に育ってしまったかしらん? ほんらいぼくの資質はアート系だというのに。しかし、もともとぼくは学校の勉強は苦手な癖にやたらと乱読で、しかも人生のなりゆ

赤毛のかわいい女の子(18歳)が教えてくれた3つのJ POPバンド。

ぼくは興味を持った人には、好きな音楽を訊ねてみる。とくに偶然出会った外国人や、世代の違う日本人に。その人の好きな音楽を知ると、少しだけその人を身近に感じるものだ。 きょうぼくはいつものように近所のドン・キホーテへChilanoの赤ワインとフィリップ・モーリス14(煙草)を買いに行ったところ、レジに新入りの赤毛の女の子がいて、めちゃめちゃぼく好みで、ぼくはそわそわ心がときめいた。年齢を訊ねてみると、18歳だそうな。2004年生まれ! まさに在日日本人版ジェネレーションZ、デジ

ぼくの非正統的学習法。友達から学ぶこと。(無駄なあこがれが消えたときから、まともに考えることができるようになる。)

対象が哲学であれ、アートであれ、服飾であれ、料理であれ、あこがれがあるうちはなんにもできない。あこがれにふりまわされて、右往左往するばかり。「いつか王子様がやってくる」なんてことをあどけなく期待しているうちは希望はない。無駄なあこがれが消えたときから、まともに考えることができるようになる。ぼくは必要なことのほとんどを友達から学んできた。ぼくはあれこれ雑多に本を読んできたものの、本から学んだことはほとんど概念の扱い方と文章の書き方だけだ。 たまには自分のこともお話ししましょう

なぜインテリ男は女のおしゃべりがまどろっこしいのか? それなのになぜ男はキャバクラへ行くのか?

答えはかんたんです。インテリ男は観念的に生きているゆえ、話題に主題を求める。たとえば〈国際情勢〉〈円安不況〉〈ポストコロナ〉〈情報社会〉〈年収格差〉〈環境問題〉〈教育問題〉〈コンプライアンス〉〈フェミニズム〉〈ルッキズム〉〈老化〉といった具合に。したがって、男はあらゆる話題に〈この話の主題はなにか〉を探す。男は女よりいっそう社会的動物ですからね。 それに対して、(大学教育に洗脳されて男脳化した女たちは例外として)、女たちの話題に主題なんてものはない。女の話題はただひらすら、

煙草について。

晴れた5月の朝、ぼくはゴミを出しに行った。すると初老の男がいかにもおいしそうに煙草をくゆらしていた。ぼくは立ち止まって、その光景を眺めていた。男はいくらか怪訝そうな表情でぼくを見た。 ぼくは言った、「ぼくね、外で煙草を吸っている人を見かけると、うれしくなっちゃうんですよ。」 するとかれは訊ねた、「煙草、好きなの?」 ぼくは言った、「ええ。最近はやかましいでしょ。昭和の時代はおおらかだったのに。」 「そうだよな。どこの喫茶店にも灰皿が置いてあったもんだよ。」 「それどころか在

かわいい男の子たち。そして潔癖症の男の子たち。

人の暮らし方生き方にはいくつかの型があって、順応型、強いぞ型、かっこいい型、綺麗め型、おもしろ人間型、セクシー型、アーティスト型、パンク~オルタナティヴ型、そしてかわいい型がある。比率が違うだけで、男も女も似たようなものである。 先日ぼくはいつもの女友達と渋谷で映画を観た帰り、どこかでワインを飲んで軽く食事をつまみたかった。こういうときはサイゼリヤが重宝なのだけれど、ただし渋谷店はあまりにも猥雑で、人間観察にはおもしろいものの、けたたましくおちつかない。したがって、この日は

インド人料理人が ぜんざい を作ってくれた。

ぼくが近所づきあいをしているインド・パンジャビ・レストランで、料理長がいたずらっぽく微笑みながら、中くらいの皿になみなみ注いだ小豆色の豆のポタージュをふるまってくれた。豆はラジマとトゥールで優しく煮込まれ、いくらか形が残されている。ひとくち食べると、ほんのり甘い。だからといって甘すぎることもない。おいしい。(ダルをラジマ豆を中心に、スパイスを使わず、濁り黒砂糖を加えて作ったような一品である。)ぜんざいに似ている。「インドぜんざい」と呼びたくなる ぼくは給仕長に訊ねた、「これ

なぜ、ネカマはバレやすいのか? (他者理解には、ふたつのアプローチがある。)

なぜ、ネカマはバレやすいのか? 理由は、ネカマの女性理解が男目線による外側からのもので、けっして女性の内面理解に届いていないからでしょう。すなわち物事の理解は、外側からの理解/内側からのそれ、二つのアプローチがあって。外側からの理解だけでは、けっして対象の真実を解することができない。しかも、そもそも男と女とて、見かけの違いの下には普遍的な層がある。男も女も似たようなことを考えている心の次元もまた存在している。しかし、ネカマはそれに気づけない。したがって「中の人」たるオヤジが外

女の子は小学5年生で、パンツに宿る魔法の力を知る。

なぜ、男どもはパンチラにときめくのだろう? パンチラを英訳すれば showing underwear になるのだけれど、しかしこれは誤訳であって。なぜなら女子のパンツは見せるものではなく、おもいがけず不意に(恩寵のように!)見えてしまったときにこそ、男どもの動悸は高まるもの。upskirt にはいくらかそのニュアンスがあるかしらん。(余談ながら、すでにパンチラはPanchira として英語に入っています。) 京大人文系の井上章一先生は『パンツが見えるー羞恥心の現代史』(朝日

3か月で彼氏を作る7つの法則。

(1)王子様とておならもうんこもすることを知る。 (2) 男の子にモテる女友達を持つ。 (3) 男の子に悩みを相談したり、教えを求めたりすることを覚える。 (4) 口角を上げる練習をする。 (5) 男の子の好きな服装をも考えてワードローブのなかに加える。 (6) 男の子の好きなアニメを見たりラノベを読み、男の子の好きな趣味を持つ。 (7)男の子を釣るために釣り場に出没する。 では、順を追って。 ● ぼくには女きょうだいがいなかったから、ティーンエイジャーの頃

いま40歳在日日本人の精神構造。

1984年生まれの人の心の構造を考えてみましょう。カズレーザー、ナダル、橋本マナミ、栗山千秋、ベッキー、土屋アンナたちの学年です。かれらはバブリーに浮かれたシニカルなジェネレーションX(1965年生まれから1985年生まれあたり)の最末尾です。大卒が2006年ゆえ、さいわい2006年~2008年卒の就職しやすい時代で、なぜなら段階の世代が60歳で定年退職してゆく時期にあたって、得をしています。後続世代はふたたび就職氷河期世代に属し、同時に後続する〈モノよりコト、所有より共有に