見出し画像

製品の分類~形のある製品そして目に見えない製品とは~


経営について学んでいます。企業が提供している製品(財)。財には種類があります。今回は製品(財)を分類しながらまとめていきます。製品には有形財(製品)と無形財(サービス)があります。

最寄り品

有形財に分類される消費財。
食料品や日用品のように主観的に購入するような製品である最寄り品。消費者にとって便利な立地で購入、マスプロモーションが中心となります。消費者が製品属性やブランドの特徴をよく知っている場合、購買行動を起こす前に色々調べたりせず、すでに知っているものやいつも買っているものを選んでしまう日常的反応行動となります。たとえば、日常品であるトイレットペーパーや洗剤を購入する際に、短時間で労力を掛けずに購買決定を行っているはずです。

買回り品

洋服やテレビのように最寄り品よりも購買頻度が低く、少数の店舗で選択する買回り品。消費者が比較し、探し回るような製品です。消費者が商品についての知識は豊富だが、ブランドについて知らないものがある場合の行動です。たとえば、ワンピースを購入する際、ワンピースについてはよく知っていたとしても、よく知らないブランドもあるでしょう。こういう場合、限定的に時間を使って意思決定を行います。限定的問題解決行動をとります。

専門品

専門的で、価格が高く、購買頻度が高い専門品。車や宝飾品といった製品で少数の店舗が独占的に販売しています。宝石のように普段購入するものでない場合、商品についてもブランドについても時間をかけて購入までに調査を行います。拡大的問題解決行動をとります。

非探索品

消費者があまり興味を示さずに購入する非探索品。生命保険や、墓石、仏具といったものがあてはまります。消費者の認知度が低い、また認知していたとしても積極的に購入にいたらないといったものです。そのため、生命保険では積極的な広告や人的販売といった戦略をとっていることを見受けます。

産業財

「消費財」は、消費者が自分自身またはその家族などが消費や使用する目的で購入する製品。これに対し、生産を目的として企業などにより需要される財やサービスのことを「産業財」と言います。
産業消費者が、他の製品・加工または再販売することを目的として原料や素材を購入する財のである産業財。産業財の顧客は組織となります。同じ卵を見た場合でも、家庭で料理に使われる場合は消費財、工場でケーキや菓子に加工される場合には産業財となります。

無形財

無形財とは有形財とは違いと違い、形のないサービスのこと。美容院や学校といったものがあてはまります。サービスには有形財と異なる下記のような性質があります。
1.無形性:触ったり手にとったりできないため、目に見えないサービス品質を分かりやすく表示しなくてはなりません。
2.同時性:生産と消費が同時に行われます。
3.異質性:サービスを提供している側の違いにより、品質が変わります。均一化を図る必要があります。
4.消滅性:形がないので在庫を持つことができません。また移動することができません。

プロダクトミックス

プロダクトミックスとは製品の組み合わせ、品揃えのこと。
自動車販売店を例に考えてみます。自動車は一つの車種のみ販売しているわけではありません。セダン、ミニバン、軽トラといった車種、車種をSクラスやAクラスといったようにクラス分け、またブランドをいくつか作り展開することもあります。
類似している製品のグループ、どのような車種をラインナップするかといったことは製品ラインの幅といいます。製品ラインの中の個別製品において排気量や装備といった様々なグレードを与えることを製品の深さといいます。製品ラインの幅を広げ、市場全体を漏れなくカバーしようとする戦略をフルライン戦略といいます。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?