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2020年6月の記事一覧
これはナカナカ整理しづらい本…:読書録「国のために死ねるか」
・国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動
著者:伊藤祐靖
出版:文春新書(Kindle版)
「邦人奪還」を読んで、先立つ著作を読んでみたくなりまして…。
まあ本書の評判は以前から聞いてはいたんですけどね。
「題名がムチャ<右>っぽいけど、中身は全然違う」
「邦人奪還」もそうですが、<右翼>でも<軍事マニア>でもなく、リアリズムに支えられた、それでいて思想性もありつつ、自分自
フツーに面白い:読書録「合理的にあり得ない」
・合理的にあり得ない 上水流涼子の解明
著者:柚月裕子
出版:講談社文庫
読むなら映画化された「孤狼の血」あたりがいいのかもしれませんが、なんかチョット重そうな感じがしたんでw、ここら辺から。
罠に嵌められて弁護士資格を剥奪された美人探偵と、東大&IQ140の天才助手が活躍する短篇集(5作)です。
期待通り、「軽く」読めましたw。
「探偵と助手」なんですけど、事件そのものは「推理で解決」という
イスラム教の勉強として:読書録「ムハンマド」
・ムハンマド 世界を変えた預言者の生涯
著者:カレン・アームストロング 訳:徳永里砂
出版:国書刊行会
出口治明さんの著作を読んで、「もうちょいイスラム教について勉強せんとな」と思って手に取った作品。(出口さんの紹介本です)
宗教学者がイスラム教の創始者「ムハンマド」について、その生涯と教義を重ねながら描いた作品です。
<9.11以降、一部の欧米メディアはムハンマドを救いがたい戦争中毒者だ
生産性の高い「Lの世界」を日本に根付かせるために:読書録「コープレート・トランスフォーメーション」
・コーポレート・トランスフォーメーション 日本の会社をつくり変える
著者:冨山和彦
出版:文藝春秋(Kindle版)
コロナ禍において、いち早く「afterコロナ」を視野に入れた著作「コロナショック・サバイバル」を出版した作者が、「本編」と位置付けて続けて出版した続編。
前作では「コロナ禍」によって社会・経済が足元どうなるか、その最中にどうすべきか…と言う「緊急対策」的な話が論じられていました。
逃げ切り世代の挽歌…って雰囲気も:読書録「ワイルドサイドをほっつき歩け」
・ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち
著者:ブレイディみかこ
出版:筑摩書房
「労働者階級の反乱」(光文社新書)で、
労働者階級のEU離脱への賛同は、「移民問題」よりも、緊縮財政が続いて社会福祉制度が貧弱化し、新自由主義のよって相対的に貧しくなったことへの「異議申し立て」の側面が強かった
…と言うことを、自分のパートナーを含めた身の回りのベビーブーマー世代のおっさんたちの姿
揺り戻しが来てる感じもあります:読書録「グローバル資本主義vsアメリカ人」
・グルーバル資本主義vsアメリカ人
著者:篠崎匡
出版:日経BP
コロナ禍からBlack Lives Matter に大揺れしているアメリカ合衆国の現状を再勉強してみようと思って購入した作品。
山本一郎さんのブログからピックアップしましたw。
「日経ビジネス」電子版で連載した作品をまとめたもので、大所高所から「アメリカ」を語ると言うよりも、個人のエピソードに寄り添いつつ、それを描く中から(作者
お気楽に:読書録「ミステリなふたり あなたにお茶と音楽を」
・ミステリなふたり あなたにお茶と音楽を
著者:太田忠司
出版:創元推理文庫
「氷の女王」の異名を持つ敏腕女刑事(警部補)と、その夫でイラストレーター兼主夫のコンビによる短編推理シリーズ。
このシリーズは息子が気に入ってます。
多分、4作目。
まあ、特に「続き」じゃないんで、順番はどうでもいいんですがw。
(なぜか幻冬舎と創元社からそれぞれ出版されています)
7つの短編が収められていて、それぞ
ワンス・アポン・ア・タイム…:読書録「ブルックリン・フォリーズ」
・ブルックリン・フォリーズ
著者:ポール・オースター 訳:柴田元幸
出版:新潮文庫
本書を読む気になったのは、主人公が「60歳」間近の同年代だった…と言うのがあって。
「久しぶりに、ポール・オースターでも読んでみるか」
と店頭で思ったんですが、考えてみたら僕が読んだことのあるオースター作品は「幽霊たち」のみ。
しかも全然内容忘れてるしw。
まあでも面白かったですよ。
<幸福感あふれる>って帯に