自分で選ぶと効果倍増-すずころ日和 パンと子-
こんにちは。皐月です。
子どもの電池がきれた平日の午前。
朝起きてから再び寝た子ども。
11時ごろに起きてきたときは
「まだ頭がいたい」と言ってはいたけれど
朝ごはんのおにぎりを食べ出した。
食欲がでてきたのはいいことだな〜
と思いつつ、しばらくリビングで共に過ごす。
12時を回り、さてっと自らの気分のスイッチをおして子どもと向き合う。
お腹はすいてない〜
という子どものパジャマを剥ぎ取って、わちゃわちゃしながら気分を上げる。
暗い顔の子どもがだんだん笑顔で
「やめて〜」と反応しだす。
子どもなりに
「休んでいる残悪感」をもっているのだろう。
それを理解しよう、としつつモーマンタイ!となれない私の微妙な態度もでてしまっているのだと思う。
うりゃうりゃ〜
と戯れていると、だんだんと「あ、お母さん大丈夫だ」と子どももほぐれていくのが分かる。
お腹は空いてない〜
という子どもをパン屋さんに誘った。
お母さんはお腹が空いたのだよ、と。
車で10分ほどのパン屋さん。
店に着くと、焼きたてのいい香り。
あ、これ!と帽子パンをさす子ども。
「これにしていい?」
と、いうので
「もちろんいいよ〜」
一応店内全部見てからでもいいんじゃない?
なるほど!そうしよう。
悩みながらも彼女は3個選んだ。
外で食べようと河原に車を走らせる。
ホットレモンとコーヒーは持参。
景色を見ながら車の中でもぐもぐと食べた。
子どものラインナップは帽子パン・あんぱん・卵サンド。
なかなかボリューミー。
彼女は「こしあん好き!」といいながら順番にペロリと平らげた。
いい食べっぷりだった。
2時間前のおにぎりはもう消化したらしい。
食後は渋る彼女を車から下ろして、二人で散策した。
菜の花が咲いていたり、行ったことのない公園の横を通ったり。
途中、散歩中のワンコと会話したり。
保護犬だというワンコ。
すずと同じで一歳になったばかりらしい。
偶然だね、と話した。
子どもはずっとご機嫌で、足取りも軽かった。
食欲はバロメーター。
無い、と思っても
美味しそうなものを見て、食べたくなる!
なら、元気もちゃんと底にあると思っている。
選ぶ楽しさも加わって。
食べたい!の気持ちが強くなるパン屋さんマジック。
今日の彼女には効果があったようだ。
食べたい気持ちを素直に出してくれた。
三個!とビックリした私に笑った。
帰り道は憎まれ口をきいて最後は拗ねていた。
小学高学年。
思春期も重なってくるお年頃。
元々母親っ子。
聞き分けの良い、真面目な優しい子。
溜め込むタイプの彼女。
できるだけ話を聞いたり、意図的に二人で出かけてみたり。
親なりに気をつけてはいたけれど。
言葉にできないしんどさやモヤモヤ。
何かがつらい。そうなんだね、と。
乗り越える力を身につけてほしい。
そばにいるからね。
さて。
今朝は反対に朝5時半に起床。
暗闇から始まったすずの散歩に付き合ってくれた。朝から約一時間の澄んだ空気の中。
彼女の心は少し落ち着いたかな。
家の前に帰ってきたら彼女はポツリと呟いた。
昨日の夜、泣いちゃった。
うん、そうだね。
泣ける時は泣いたらいいよ。
今日はまだ家の日らしい。
何がベストな過ごし方かはきっとずっとわからない。
ただ。一緒にいたいと思ってくれている。
そう感じるから。
今日は子どものスペースを共に断捨離してみようかな。
進級や進学の春はいい機会。
ともに過ごせる時間を大切に過ごしたい。
今日も最後までありがとうございました。
ではでは。
また。
皐月