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「夕日のワルツ」

展示用40000

【帰りの草むら】


6歳の時
三郷市立「立花小学校」に通ってた。

この頃
仲の良い三品孝之君と言う友達がいて
毎日一緒に下校した。
ランラン♪((ヽ(*'ェ'*)ノ))

この三品孝之君と言う子は
幼稚園のれんげ組から
ずっと同じクラスの子だった。

学校帰の帰り道
いつも寄って行く所がある。
(*ノ∀`*)ウフフ♪

それは
自分の背丈より高い草むらだった。

ここは
公園設置予定の空き地。

もう既に
公園にする事が決まってたので
まったく手入れされず
雑草が生えっぱなしの場所だった。

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【音が頼り】


俺と三品君は
学校帰りにいつもこの草むらの中に入り
草をかき分け追いかけっこして帰った。

草むらの中に入ると
方向が解らなくなるほど広かったけど
そんなの関係無しに
草むらの中を走り回って遊んでた。

三品君を捕まえる為には
音を頼りにして
その方向を探さないとならない。

俺は
三品君が移動する音がしたら
その方向に向かっていった。

音が鳴る場所に到着すると
その場所に三品君がいない。

俺は
その場所でキョロキョロしながら
三品君を探してみた。
キョロ(「・ω・ )キョロ( 「・ω・)キョロ

そしたらなんと!
三品君に背中を「ドン!」と押され
心臓が止まるほどビックリしてしまった!
ギャァァァァァァー!∑(゚Д゚ノ)ノ

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【仕返し】


俺は
ビックリさせられたから
今度三品君をビックリさせてやろうと
草むらをかき分け追いかけた。

夢中で草むらの中を追いかけてたら
自分がいる場所も方向も
全く解らなくなってしまった。
( 「'д')ココドコ?

でも耳をすませば
三品君が移動してる音がする。

俺は
そっちの方に走って向かった。

そうすると
少し遠くに三品君を発見!

そして俺は
三品君が移動してる方に先回りし
しゃがんで待ち伏せた。
(ФωФ)フフフ・・・

そしたら案の定
三品君が俺に気付かず通り過ぎたので
後ろに回って背中を「どん!」と
押してやった!

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【寄り道】


そうすると三品君が
「ギャ!」と声を出しビックリした!

そして俺は
その場から走って逃げ
再びお互いを驚かせようと
2人で草むらを走り回る。

我々2人は
学校帰りにこんな遊びをして
いつも家に帰って行った。
( ´ー`)フゥー...

この頃の学校は
4時間目まで授業をして
給食を食べて帰る。

なのでまっすぐ家に帰れば
午後1時過ぎに家に到着する。

でもたまに
午後3時に過ぎまで草むらで遊び
家に戻らない時がある。

その時は
母親が心配して迎えに来ていた。
(*´゚д゚`*)シンパイ

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【才能】


こうして俺は
この後三品君と遊ぶ約束をして
家に帰って行った。
( ´Д`)ノ~バイバイ

そして
毎日出されるプリントの宿題をやり
早速三品君の家に遊びに行く。

この時の遊びは
当時はやっていたメンコという物だった。

これは
丸や四角のカードを地面に置き
そのカードを自分のカードでくぐらせたり
ひっくり返して遊ぶもの。

このメンコは
最初三品君の知らない遊びだったので
俺がやり方を教えてあげた。

そして
メンコを教えながら一緒に遊んでいたら
あっという間に俺より上手になった!
(*ノ>Д<)ノキャー

三品君が得意としたメンコの技は
「サバ」という技だった。

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【得意技】


この「サバ」と言う技は
相手のメンコに自分のメンコを
半分だけメンコの下に潜り込ませる技。

三品君は
メンコのわずかな上方の反り返りを探し
そこに自分のメンコを差し込んできた!

俺は
このテクニックに全く歯が立たず
いつもぼろ負けしてしまった。
(;д;)グスン

しかし
俺が得意な技がもあった。
ウフフ♪(。-艸・。)

それは
「トン」と言う技で
相手のメンコの下をくぐらせる技。

しかしこのトンは
メンコの下を3回くぐらせないと
相手のメンコを取る事が出来ない
過酷な技だった。

当時の俺は
力加減が上手く出来ず
いつも思いっきりメンコを地面に叩きつけ
サバをやるつもりがトンになっていた。

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【必殺技】


三品君は
俺がトンが得意という事が解り
ある作戦に出てきた。

それは
完全にくぐらせきれないほど
凄く巨大なメンコを持ってきたのだった。

俺は
巨大なメンコの面積分
自分のカードをくぐらせきれなくて
完全に得意技を封じられてしまった。

おかげで俺は
全く勝ち目が無くなった事を悟り
サバの練習を余儀なくされてしまう。
ショボ──(´・ω・`)──ン

しかし俺は
練習中にあるコツをつかんだ!
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

それは
「わずかな上の反り返りに
少しでも挟めればサバが成立する!」
この事にやっと気が付いた!

その後俺は
サバの練習をして三品君と同じように
やっとサバが出来る様になり
対等に戦えるようになったのだった!

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