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区議会議員がパーソナルスタイリスト資格をとった理由

みなさんこんにちは。
鈴木あやこです。
前回の自己紹介の記事で、私が区議会議員であり、パーソナルスタイリストの資格を保有していることをご伝えしました。
今回の記事では、「なぜ私がパーソナルスタイリストの資格をとったのか」「議員とファッションの関係」などについてお話したいと思います。

パーソナルスタイリストについて学び始めた経緯

はじめての区議会議員選挙の立候補時、議員活動時に着る服に悩んだ経験から、パーソナルスタイリストの久野梨沙さんのスタイリングサービスを受けたことをきっかけに、服装を通じたイメージコンサルティングに関心をもったのがきっかけで、パーソナルスタイリストについて勉強することにしました。

その後久野さんの運営するFPSS(フォースタイル・パーソナルスタイリストスクール)で学び、パーソナルスタイリストの資格を取得しました。

パーソナルスタイリスト、というのは、個人のお客さまに、ファッションコーディネートを提案したり、相談に乗ったりして、その人をより魅力的に見せるお手伝いをする人のこと。
昨年(2021年)の10月からスクールに通い始め、今年の6月に無事卒業しました。

修了証書をいただきました!

FPSSでどんなことを学んだか

入門編としてファッションの歴史や洋服の素材、形、質感、洋服の色使いに関する基礎知識をまず学びました。

続いて、
基礎編として、パーソナルカラー診断、体型診断、顔パーツ診断という3つの診断技術を学びました。

①パーソナルカラー診断
色を春夏秋冬の4つのシーズンに分けて、その人に合う色を診断する
②体型診断
人の体型の特徴をX型・V型・I型・A型の4つに分ける
③顔パーツ診断
人の顔の特徴を、顔の造作などから大人顔か童顔か、男性らしい顔か女性らしい顔か、その度合を測る顔パーツ診断
という診断技術を学びました。

FPSS(フォースタイルパーソナルスタイリストスクール)基礎講座で学ぶ3つの診断技術

診断の際は、人の顔や体型を写真にとってからサイズを測定するのですが、クラスメイト同士でモニターになったり、一般の方にもモニターの協力をお願いしました。
私の場合は、女子高生や女子大生、会社づとめの方や自治体の議員の方など、10代から50代までの男女、様々な方にご協力いただきました。

顔パーツの診断に加え、心理学の考え方を取り入れた服装心理診断という手法を使い、「似合うと好きを両立できる」「着る人の魅力を引き出す」コーディネートについても色々考えることができるようにもなったのが大きな収穫でした。

応用編としては、
モニターさんの顔パーツ、体型、パーソナルカラーを診断した上で、
その人の好みやライフスタイルなどを聴き、その人にあった1週間分のコーディネートを提案して、一緒に買い物に行く買い物同行実習。

モニターさんの実際に持っている洋服を写真に撮ってもらってワードロープを診断し、ある洋服の中で組み合わせを考えたり、買い足しアイテムを提案するワードロープ診断、

その人の持つ性格特性や心理状態から、その人がファッションに求めるものや行動の傾向をする「服装心理診断」

服装心理診断では、個性的な服が好きなのか、流行を重視するのか、着回しが効くものが好きなのか、衝動買いをするタイプか、じっくり考えてお買い物をするタイプなのか、などいろいろな傾向もわかります。
心理学やカウンセリングの技法を使ってファッションアドバイスをする、ということについても学びました。

授業はほぼオンラインで、動画を見たり、zoom会議形式がメインで、商業施設でのお買い物実習や、スタイリングの発表会の数回は通学しました。
コロナ前であれば、議員は週末はイベントなどが合って、なかなか時間が取りづらかったのですが、このような時期だからこそ、議員活動と学ぶ時間が両立できたというのも良かったと思います。
今まで知らなかった分野のことを学び、吸収することはとても楽しかったですし、学んだことが自分にも活かせ、人にも還元できるというのは喜びです。

パーソナルスタリングの効果

パーソナルカラー診断や体型診断など、自分に似合う服を診断してくれるサービスのことを総称して、「イメコン」(イメージコントロール)と呼びます。

最近人気になってきているので、ファションが好きな方、おしゃれに敏感な方は聴いたことがある言葉だと思います。

診断にもとづいて似合う服を着るとどんな効果があるの?ということをちょっとお話します。

自分にあった色、パーソナルカラーを着ると、顔色がよく見えたり、生き生きして見えたりしますし、体型に合った服を着ると、スタイルが良く見え、顔の雰囲気に合った服を着ると全体の印象がよく見えます。

実際にモニターになってもらった2名の方の事例を紹介すると、

20代前半の女性のビフォーアフター

普段はモノトーンのシンプルなカジュアルが似合う若い女性が、「デートやちょっとしたお出かけにも着ていけるお洋服」を、先程お話した診断に基づいてコーディネートして、実際に着用してもらってビフォーアフターの撮影を行いました。

まずは普段着での撮影。黒・グレーのモノトーンが基調のカジュアルコーデ

Before いつも着ている普段着で撮影

パーソナルカラーとして春のシーズンの色がとても似合う方で大人顔、女性らしい体型という特徴があったので、サーモンピンクのレースのワンピースがメインのコーディネートを提案しました。
顔色も明るく、華やかな感じになって、もともとの可愛らしさが引き立つコーデになり、喜んでいただけました。

結婚式などにも着ていけるサーモンピンクのワンピースを提案


セーターを重ねて少しカジュアルなデートコーデ


40代の男性議員のビフォーアフター

どちらかといえば服装に無頓着で、ユニクロや青山で無難な服を購入して、きちんと着る感じの方。

背が高くて色白で、太ると顔やお腹まわりが目立ってくるタイプ。

この方の場合は、顔が小さく、手足が長い体型を活かし、体にあったスタイリングをすること、パーソナルカラーとして春秋のシーズンのイエローベースが似合う方だったので、黒ではなく、紺色や焦げ茶を選んだり、明るい色をインナーに組み合わせた1週間分のビジネスカジュアルを提案しました。

すると、足の長さを引き立てながらお腹周りをカバーし、顔色も明るく見えて喜んでいただくことができました。

実際に提案したコーディネートの一例

一般的に、男性議員の場合は、「とにかくネクタイの色だけを決めて、いつも同じような格好をする」という方が他の業種に比べて多いと思うのですが、

体型や顔立ちにあった装い、TPOを意識した装いにすることで、相手に与える印象も、自分の気持ちも、さらに良くなると思います。

議員にとっては服装によるイメージコントロールはとても大事

一般の方はもちろんですが、議員にとっても洋服で印象を変えることはとても大事だと思います。

「議員とファッションってなんの関係があるの?」
「議員はまじめに仕事をしてさえいれば、おしゃれなんて必要ないよ」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、人前に出る職業の人にとっては、身だしなみはマナーでもあります。
議員は、有権者に「伝えること」が責務で、わかりやすく政治を発信することが大事。
有権者の方に投票していただく際、自分がどういう人間かわかる必要がある。
ファッションもその一環であると考えます。

 私は、区議会議員として12年間活動する中で、服装を通じたセルフイメージをどうやって作っていくか。TPOにあった自分に好きで似合う服にはどんなものがあるだろう、など自分なりに色々考えてきました。

議員は、議会活動や地域活動、イベント、選挙活動など、様々な種類の活動があり、人前に出て話す機会も多いのが特徴です。

 議会質問やイベントなどで人前に出る機会では、「自分にあった装い」をすることで、堂々と自信を持って振る舞えるようになるし、人から相談を受けるときなどには話しやすい格好をするなど、場所に応じてふさわしい装いというのがあると思います。

議会質問に登壇したときのコーディネート
ツイードのセットアップで華やかなフォーマル感を演出

 議員の世界では、服装を通じたイメージコントロールが大事、ということはまだまだ十分には知られていないと実感しています。
服装が持つ社会的意義なども含め、多くの方に知っていただけるような啓蒙活動なども、議員活動を行いながらできたらいいなと思います。

「政治とファッション」について情報発信していきます!

パーソナルスタイリストとしての情報発信、「政治とファッション」「地方議員の装い」などのお話は、Instagramやnoteで情報発信していきます。

5月から配信している「ほぼ週刊あやこcafeラジオ」でも時々、お話できればと思います。

今回の内容は「ほぼ週刊あやこcafeラジオ」
 #14議員とファッション どんな関係があるの? でご紹介


今回の内容は、「ほぼ週刊あやこcafeラジオ 第14回」で配信しています。
YouTube版は、実際のコーディネートやビフォーアフターの写真がありわかりやすいと思います。

音声のみで聴く場合は、Stand.fm版でお聴きいただけると幸いです。


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