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ビルゲイツの思考習慣/週間

僕はたいてい毎年、12月20日ころには顧客向け業務の仕事納めとなります。あとは残務処理と冬期休暇でここから2週間ほど自分ペースの時間になります。

ただ、なんとなくダラダラと残務処理をし、年末年始に突入したくないので、そのうちの1週間は「Think week」に充てるようにしているのです。

Think weekとは、思考の週間とでも言いましょうか。

つまり、普段考えないことを考え、頭の中を整理する時間を1週間もとるということです。

著名人で言うと、ビルゲイツ氏が半年に一回は、1週間まるまる普段の業務からも職場からも離れて引きこもる習慣が有名です。

側近や家族まで連絡を取りにくくし、普段読めない本、論文を読んでは思考を深め、思考を深めては整理して、新たな展開の発想源にされている様子。

僕たちは、普段、あらゆる情報洪水が押し寄せ、todoリストに追われ気味です。また、せっかく決めたことも割り込み仕事や、プライベートの悩みごとに振り回されてしまう始末。

そのうち、忙しい日々をただこなすだけのルーチンなサイクルに陥ってしまうのです。

このままでは、単に年齢だけを積み重ねてしまい、気づけば時代やまわりの環境が一変していたということになりかねません。

一番怖いのは、自分らしさを失い、やるべき目の前のことと時代の渦に巻きこまれてしまい、幸福感を感じなくなってしまうことです。

時代の変化に合わせることも大切でしょう。ことキャリアやマーケティングにおいては特にね。しかしながら、時代の変化に振り回されない「自分らしさ」はもっと大切だと考えています。

そこで、いったん普段の時間の流れをせき止めるのです。完全にシャットアウトしてみるのです。

もちろん旅行に行くことも新たな刺激が入っていいでしょう。ただ、僕自身はThink weekで思考するだけの時間をたった一人きりでとることは、自分の中にある”軸”に気づき、その軸を基盤とした次なる展開を解像度を上げて描けることになると考えています。

つまり、外から刺激をとる時間ではなく、内に向かって自分自身の本質に迫り、自分の中にあるアイデアや想いという火種を確認する作業。これこそが、次のステージの自分の価値を決めるものであるという考え方です。

こういった時間や習慣のことを「じぶん会議」と命名して書籍まで出しましたが、毎日の習慣に加えて、1週間まったく日常から切り離す”無”になる時間をとるスタンスは、僕が大切にする習慣の一つです。

かつて、大御所コンサルタントの大前研一は、こんな名言をぶっ放しました。

人間が変わる方法は3つしかない。
1番目は時間配分を変える。
2番目は住む場所を変える。
3番目はつきあう人を変える。

この3つの要素でしか人間は変わらない。
最も無意味なのは、
『決意を新たにするだけの行為』
だ。

これほど、本質的な言葉はないと思います。

ただ、2と3番目はややハードルが高いと思われますので、まずは1番目から取り入れることがベターではないでしょうか?

そこで、僕自身も実践する「Think week」の1週間を確実に確保し、時間サイクルを一度断ち切って、自分と向き合ってみましょうか。まだ見ぬ自分と出会うためにも、次のステージへ上がるためにも。

思考する習慣(週間)は僕にとって大切な時間です。

目の前の業務やモノに時間を投資するのではなく、思考に時間を投資することが一番リターンがあるように思えてなりません。

あなたも、ぜひいかがでしょう?

著者・思考の整理家 鈴木 進介


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