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相手に話が伝わらないと嘆くあなたが、変えるべき1つのこと【未収録原稿を公開!】

ご機嫌いかがですか?思考の整理家®の鈴木と申します。

普段、僕は著者としての活動や講演、研修、コンサルなど「思考の整理」をテーマにした仕事をしています。

まずは、冒頭だけ少しご案内をさせてください。

13冊目の新刊が出ました!

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というわけで本題です。

今日は「伝え方」のコツの一部をご紹介という主旨で投稿します。

「伝え方」というと、どう話せばよいのか?というところに終始してしまいがちですが、それだけでは簡単に相手には「伝わらない」ものです。

そこで、話し方以外で取り入れてみた方がよいコツはないのか?について持論をぶちたいと思います。

というわけで、ここからは最新刊には入らなかった”未収録原稿”をお届けしますね。

~(未収録原稿 ココから)~

伝え方は自分がどう工夫するか?と同時に、相手がどうとらえるかの2つの視点が重要です。

相手が話を聞く姿勢や文章を読む姿勢にある時でも、かならずしもあなたの話に集中しているとは限らないことを前提にしてください。

話を聞こうと思った瞬間にスマホからは通知音がなり、文章を読み始めた瞬間にポップアップでメールやチャットの情報が表示されてくる。これが現実です。

相手の日常もノイズだらけなのです。

その状況で、あなたのアウトプットに意識を集中させることは容易ではありません。

どのように相手の頭の中からノイズを減らしていけば良いのでしょうか?

私は「質問」を投げかけることをおすすめしています。

質問をされると、人の脳は不思議なものでまったく興味がない話でも答えを自動的に探し始めます。他人ごとだった脳が自分ごとに瞬時に変換されるのです。

たとえば、あなたが今回の文章にあまり魅力を感じていないとしましょう。いま、ここまで読み進めてきたものの退屈になってきた状態です。

本を閉じようかどうしようか迷っている時に、一つの質問文が目に入ります。

「あなたが今いちばん食べたいものは何ですか?」と。

すると、これまでの文章は頭に入ってこなくても、質問をされると何かしら答えを考え始めませんか?

この瞬間、あなたの頭の中は「今いちばん食べたいもの」以外の情報はノイズとして扱われ食べ物に意識が集中しているはずです。

この現象のことを行動心理学では「ザイガニック効果」といいます。

人間の脳には、未完成な情報を完結させたい習性が備わっており、空白部分を放っておけずその答えを探し続けるというのです。

私は自社で主宰する講演会の際は、受講後アンケートで自由記述できるスペースを設けますが、「自由記述(回答)欄」という名称は使いません。

あなたが本講演で「一番印象的だった部分は何ですか?一つだけ理由と共に挙げてください」と、質問口調で記入を促します。

かつて実験したことがあります。

同じ50名規模の講演(2回実施)において1回目は「自由回答欄」とだけ表記し、2回目では先ほどのように疑問形のフレーズで自由記述のスペースを設けました。

前者は2割の人しか記入してませんでしたが、後者ではなんと7割の人が記入してくれていたのです。

質問をされて、大きな書くスペースが準備されると、答えを探し空白を埋めたくなってしまう心理が働くのでしょう。

質問をすることで、相手の頭からノイズを追い出すことは講演中から始まっています。

受講生が眠そうだな、ソワソワしてきたなと感じた瞬間に、説明をやめて質問口調に切り替えます。これで意識が遠のいていく人をまた集中状態に戻していきます。

このように、「質問」は相手の頭の中からノイズを追い出し、あなたのアウトプットに集中してもらうための特効薬にもなるのです。

ポイントは、「答えやすい質問」をすることです。

何でもいいから答えて!のような自由度が高すぎる質問では、逆に意識が分散します。

不必要なことまで考えこんでしまい、頭が混乱するからです。

先ほどのアンケートの例でいえば、「一番印象的だった部分は何ですか?」のように1つに的を絞ることで、個人的に大切だと思ったこと以外はノイズとして頭から追い出してくれますので学習効果も高まるわけです。

また、「一つだけ理由と共に挙げてください」と掘り下げることで、具体的にイメージできるようになり印象が鮮明になります。

さらに答えやすくするためにハードルを下げるのであれば、「2択」を提示することも有効です。

今度の「懇親会は何を食べに行く?」とすると情報が分散します。そこで、「焼肉とお寿司ならどちらに行きたい?」と2択を提示することで、答えやすくするわけです。

これには下心があって、焼肉とお寿司以外の第三の選択肢をノイズとして消してしまっているのです。

これにより、たとえば自分が食べたい焼肉とお寿司に意識を集中してもらうような仕掛けです。

書籍の中にも「質問形」のタイトルが複数あるのは納得です。

タイトル

書店で見かけると、自動的に頭の中で答えを探し出し、はやく正解を知りたいので本をつい手に取ってしまうという仕掛けですね。

これにより、疑問形のタイトルの本以外はノイズとして頭から選択肢が消されてしまいます。

「質問」は頭にある他のノイズを消す効果がある

~(ココまで)~

さて、今回の内容はいかがだったでしょうか?

少しでもお役に立てば幸いです。

それでは、また会いましょう!

著者・思考の整理家® 鈴木 進介

P.S.

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