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1年前の今日の悩みは誰も覚えていない

ご機嫌いかがですか?思考の整理家®の鈴木と申します。

普段、僕は著者としての活動や講演、研修、コンサルなど「思考の整理」をテーマにした仕事をしています。

まずは、冒頭に少しだけご案内をさせてください。

14冊目の新刊が出ます!

というわけで、本題です。

今この瞬間からちょうど1年前の今日、あなたは何に悩んでいたか覚えていますか?

3日前に食べた夕食は覚えていますか?

この2つの質問に自信を持って答えられる人は殆どいないのではないでしょうか。

つまり、悩みごとがあっても・・・時間の物差しを伸ばすことで、「前向きな忘却」をすれば悩みを最小化することができ余裕を取り戻すキッカケが生まれる。

悩んで行き詰まれば時間軸の”物差し”を伸ばしてみることが肝心である。いつもそう思います。

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以前、クライアント先で課長に昇進したばかりの30代の女性の話です。

所属部署では女性初の課長として社内で注目を浴びていました。ところが、思ったように動いてくれない年上男性の部下、無茶ぶりばかりしてくる上司、自分の仕事と部下マネジメントとのバランスにも悩み、行き詰まっていました。

それ以降、なんでもないことでも全てをマイナスに考え、いっぱいいっぱいになっていました。

余裕をなくしていた彼女から相談を受けた私は、先ほどお話した忘却の利点を紹介しました。

「ちなみに、一か月前の今日、この時間に何に悩んでいたか鮮明に覚えていますか?」

「現在地点だけを見ずに、遠い先にたった地点から今の状況を想像してみましょうか」と少しずつ解きほぐしていったのです。

最後は、時間軸の物差しをホワイトボードに書いて見える化していきました。

「確かに今悩んでいることは永遠に続くように思うかもしれません」

「でも、3日前の夕食内容も1か月前の悩みも覚えていなら、1年後や3年後に今の悩みは頭から消えているのでは?」と。

実はこれ、かつての私の体験がフラッシュバックしていたのです。

20代のまだ食えない時代のこと、異業種交流会で出会った70代の社長に貧乏オーラを出している私は会場で呼び止められました。

仕事がない私の悩みを聞いてくれた社長は会場の隅に私を連れていきメモに何かを書き出しました。

「いいか、君の今の悩みはこの小さな点だ。あと40年働くと仮定して物差しを伸ばしてみよう。もっと長い時間の物差しで見てみるとどうなる?今の悩みの点の存在がどれだけ小さくなることか。どうせ後になったらそれすらも忘れているだろうし」と言われ、立ち直った過去があります。

心理学では「カラーバス効果」という言葉があります。

ある一つのことを意識すると、それに関する情報ばかりが無意識に頭に入ってくることです。

たとえば、「今日は赤色だけを見て過ごそう」と思うと、赤色ばかりが目につくことから「カラー(色を)バス(浴びる)効果」と呼ばれます。

頭がいっぱいいっぱいになっている時、これと同じ効果が働きます。現時点での悩みばかりで頭に余裕をなくしてしまい、他の尺度で物事を考えられなくなります。

そこで、時間の物差しを伸ばすことで、「前向きな忘却」をすれば悩みを最小化し、頭に余裕を取り戻すキッカケができるというわけです。

※最新刊の拙著『頭のよはくのつくり方』3章より一部参照

さて、今回の内容はいかがだったでしょうか?

少しでもお役に立てば幸いです。

それでは、また会いましょう!

著者・思考の整理家® 鈴木 進介

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