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MyReferシリーズB資金調達の背景と未来

こんにちは。CEOの鈴木(@takafumi_szk) です。
2月25日、シリーズBで6億、累計9.6億の資金調達を発表しました。
今回は、MyReferの過去と未来について、調達の背景も含めお話します。

1.資金調達のご報告

MyReferは2021年2月、グローバル・ブレイン社を新規リード投資家として、社博報堂DYベンチャーズ社、既存投資家であるSTRIVE社を引受先とした第三者割当増資と金融機関からの融資により、シリーズBラウンドにて総額6億円の資金調達を実施した。

2020年、新型コロナウイルスによる未曾有の経済危機で、HR業界を取り巻く市場はどこも苦戦を強いられるなか、MyReferは最低限の投資でT2D3の事業成長をし続けてきた。

かつてないパンデミックのなか、事業運営や資本政策に不安がなかったかでいうと嘘ではないが、HR市場の『ゲームチェンジ』を信条に、未来の『当たり前』を考え続けてきたMyReferだからこそ、『これを乗り越えれば我々がより遠くまで行くことができる』と皆で言い聞かせてサービスをアップデートし続けてきた。

コロナが到来したタイミングの舵は、事業ポートフォリオの分散からフォーカスすべき点を見出し、その後に『選択と集中』をすること。早まったエクイティファイナンスを実施せずに極力事業投資を抑えながらも、景気と逆行して事業成長を維持すること。

ニューノーマル時代に合わせた先手を打ち、MyRefer全メンバーでプロフェッショナリズムを意識して駆け抜けてきた結果、事業の投資は昨年度と同じ水準で、昨対比でおよそ200%の成長を遂げることができた。

今回、このタイミングでシリーズBの資金調達に動いた背景は、『守備』ではなく『攻め』。
既存事業を再現性を持ってスケールさせる土台が整ったこと、同時に、より急拡大をするための投資を踏むべきタイミングだと考えたためだ。

二度目の緊急事態宣言が発令されたコロナ禍、かつ、オンラインのみでの打合せで非常に短い納期だったにも拘わらず、先頭を切ってご支援いただけたグローバル・ブレイン立岡さん、シリーズAから始まり、いつも男気を持ってアドバイスいただき、今回も真っ先に投資を決めてくれたSTRIVE堤さん、今後セールスマーケティングを大きく踏んでいくなかで、当社のビジョンに共感いただけた博報堂DYベンチャーズ武田さん、そしてその他キャピタリストの皆さまやパートナーの皆さま、金融機関の皆さま、改めて感謝いたします。

この場を借りてにはなりますが、当社に賭けてくれてありがとうございます。全力で皆さまの期待に応えますので、これからもよろしくお願いします。

2.これまでのMyReferの歩み

調達の背景に入る前に、少しこれまでのMyReferの歩みを簡単に振り返ろうと思う。MyReferは、HR業界の未来の当たり前を創造し、転職・採用市場にゲームチェンジを起こすという想いで2015年にスタートした。

僕自身、世の中に新しいインフラを生み出す起業家を目指して、新卒にて株式会社インテリジェンスの門をたたき、2年間営業現場で多くの企業の採用を支援するなかで、“マッチングの負”について課題認識を持ったことがきっかけだ。

また同時に、現場目線のみではなくこの国の将来に目を向けた際に、日本の“はたらく”市場において、大いなる課題を感じたことも大きい。

◆日本の"はたらく"市場を取り巻く課題
・労働生産性は先進各国最低水準であり、エンゲージメントの高い「熱意あふれる社員」は7%。
・終身雇用、年功序列が文化に根付いており、生涯平均転職回数も2回未満と、先進各国最低水準。
・未来は少子高齢化で40年後には40%の労働力が失われる。
・かつて一人当たり名目GDPが第三位だった国が、2020年段階で25位まで転落している。

労働生産性は先進各国最下位と揶揄される現状だが、アイデアとテクノロジーで、そんな日本の“はたらく”市場にメスを入れ、雇用の最適配置と流動化により、社会発展に貢献すること。これは創業期から変わらないミッションだ。

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果たして、日本の就職・転職市場は、個人と組織の本来のポテンシャルを最大限生かした本質的なマッチングが起こっているのだろうか?生産性の高い最適配置が行われているのだろうか?

個人は求人サイトや職業紹介のハード面の求人票だけで判断せざるを得ず、情報の信ぴょう性がないなか応募する。選考においては職歴や学歴などの尺度で測られ、その人個人の潜在的なポテンシャルが制限される。

組織(法人)は、社格、仕事内容、年収などのハード情報のみで魅力を伝え、選考においてもスクリーニング情報が履歴書・職歴書しかなく、高い採用コストとミスマッチの連続が起こる。

MyReferはつながりの信頼情報(リファレンス)を活かした新しいマッチングの在り方を提唱し、チャレンジする個人、受け入れる企業、双方がつながりによる生々しい情報を活用して適材適所のマッチングを実現する
信頼情報をもとにした新市場の創造、それによって、日本の”はたらくをアップデートすること“を目指している。

決して順風満帆とは呼べたものではないが、着実に市場のゲームチェンジは進みつつある。

会社と従業員のつながりから、従業員が自発的におすすめしたくなるリファラル採用3.0を提唱したのは2019年に入ってからだ。リファラル採用が一般化していく中、ただ形式的に制度を導入するのではなく、人事がディレクターとなって社員が自社のファンになるような風土形成をサポートしている。

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地道な啓蒙活動や、共感いただけるサポーターの皆さまのご協力もあり、2015年当初は10%であった国内のリファラル採用導入率も、2020年の段階で63%まで増えている。
コロナショックにおいて各社の採用が縮小するなかでも、コストを抑えて質の高い人材を採用したい、皆で仲間集めをすることでエンゲージメントを高めたい、などのニーズで市場は急拡大している。

直近2021年1月時点では、700社を超える企業、約40万名の従業員にMyReferをご利用いただいており、つながりを通じて年間2,000名以上の転職・就職の最適配置を創出している。

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ありがたいことに、こうした実績を評価されて、経済産業省後援「第4回 HRテクノロジー大賞」を初め、数々のHRTechの賞をいただいた。

2015年からの5年半、日本の採用・転職市場にはなかったリファラル採用という新しい“当たり前”を作ってきたつもりではあるが、あくまでも私たちが目指しているのは採用・転職市場をゲームチェンジすること。
まだまだ道半ばだ。

3.コロナ禍とMyReferの今後

“人と人とのつながり”で日本のはたらくをアップデートすることを目指している当社だが、そんな道半ばの矢先2020年、Covid-19による100年に一度の経済危機が到来。
外出自粛、営業停止、雇用凍結、社会における人と人とのつながりが、物理的に断絶された。

多くの企業がオフィス勤務を廃止し、リモートワークが広がった。

・オフィスに出社せず、名刺交換もしないため、会社を感じる機会も少なくなり、企業と従業員のつながりが希薄化
・職場でのリアルコミュニケーションが減り、遠隔でのマネジメントが余儀なくされるため、従業員同士のつながりが希薄化。
・採用選考においては、面接が全て非対面になることで、相互理解が進まず、企業と候補者のつながりが希薄化。
・プライベートでは外出自粛によりリフレッシュ機会が減少し、友人とのコミュニケーションが減ることで、従業員とその友人や家族のつながりも希薄化した。

希薄化

組織と個人、個人と個人、あらゆるつながりが薄れ、採用や転職、エンゲージメントを取り巻く課題が爆発した。我々HRTechプレイヤーの果たすべき価値は何なのか?人と人とのつながりではたらくをアップデートする、リファラル採用を提唱するMyReferが果たすべき役割は?我々は誰に対して価値発揮しているのか?
これらを考え直した。

これまで、リファラル採用3.0含め、組織から従業員への働きかけにフォーカスしていたが、エンドユーザーも含む価値を再定義し、改めてMyReferを生み出した当時2015年に考えていたプラットフォーム構想に回帰した。

つながりは企業と従業員の関係のみでなく、従業員とその周りの関係、企業と将来的な候補者(友達や株主、顧客など)の関係、自己を取り巻く全てに存在する。また、その関係は単なるつながりではなく、『信頼』がないといけない。
一方向ではなく、双方向における結びつき、それこそが、エンゲージメント(愛着)だと考えている。

特に、コロナ禍にMyReferを通じて生まれたマッチングにおける、ユーザー(紹介者)様の事例は学びが大きかった。

◆アルバイト職のリファラルおすすめコメント一例
丁度コロナの自粛で今までの飲食のパートがお休みになり見通しがつかないとの事でお仕事探していたので、おすすめしました。笑顔が優しく、人にも優しく、主婦業も長く、サービス業のパートも経験者の方です。同店舗で一緒に働けたら楽しいなと思い推薦いたします。
◆サポート職のリファラルおすすめコメント一例
前職で同じ事務所に所属し、一番仲の良かった同僚です。
コロナの影響でイベント業界は全部自粛になりました。人柄としては、陽のオーラ・愛嬌・コミュニケーション力・会話のテンポ・人間関係構築力・積極的な発言力などから当社にぴったりのカラーを持っています。

下記はMyReferのエンドユーザー向け取材記事だ。

上記の通り、これらは一方向の信頼ではない。
企業(人事)と社員の信頼社員とその友人知人の信頼、また企業とその紹介候補者との信頼、まさに信頼できるつながりを通じて、雇用の最適配置が生み出されている。

MyReferは創業時、SaaSではなく、企業-社員-友人の3つを結ぶプラットフォームとして事業展開してきた。そのため、従業員は自社のどこを生々しくおすすめしたのか?という口コミや、友人知人のどこをおすすめするのか?という信頼データを蓄積している。

その後、つながりによる採用がまだ浸透していない日本文化上の課題から、営業とカスタマーサクセスを必須とするSaaSへとピボットし、企業のリファラル採用を簡易的に促進するプロダクトとして企業側に注力してきた。

これからのMyReferは、企業とリクルーターのみでなく、将来的な候補者まで含め関係性を持ち、プラットフォームとしての機能を拡充していく予定だ。
私たちは人と組織のつながりを通じて、個人と組織が最大限のポテンシャルを発揮できる社会の創造を目指していく。

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4.MyReferは、本気で仲間集めをします。

これまで、今回の調達の背景と今後の構想について書きなぐってきたが、ここからが本番だ。構想はあるが、いかんせんヒトが足りない

下記、ざっくりMyReferが募集している職種を記載する。

・インサイドセールス
・マーケティング
・アカウントコンサルティング(セールス職)
・カスタマーサクセス(CS職)
・カスタマーアドバイザー(CA職)
・財務経理
・法務、総務、労務
・広報PRアシスタント
・戦略HRリクルーター
・Bizdev.
・新卒総合職
・サーバサイドエンジニア
・コーポレートエンジニア
・フロントエンドエンジニア
・UIUXデザイナー
・PM/PDM
etc....

『協業』と『競争』、『利他』と『will』。
MyReferはこういうandの追求ができる最高のメンバーが集まっている。志がありながらも人として根っからのいい奴が多いのが特徴だ。
つながりにおけるリアルな情報を市場に流通する我々はうそを取り繕って口説くことをしない。むしろ、高い景色を見ているスタートアップとして我々が求める環境は過酷でもある。規定やオンボードフローもまだまだ整っておらず、自ら仕事を創り、自ら学ばねばならない。
だからこそ、自由(責任)と裁量による働き方、成長と安心がセットで成立する環境を創っている。
またAmazon社同様、全員がリーダーであるという前提で、リーダーシッププリンシプルというバリューを遵守し、それに基づき自律自走を推進している。

リーダーシッププリンシプル1


ここからは、採用人数の多い主要ポジションについていくつか説明する。

まずはインサイドセールス。
MyReferはリクルーティング(採用)とSaaSがハイブリッドで構成されるビジネスモデルであり、その上流部分を司るのがインサイドセールスだ。
いわゆる「テレアポ担当」でなく、マーケティングと営業の双方の視点を持って、高速PDCAを回しながら自分のアイデアを実行に移し、顧客のインサイトを掴みに行く。MyReferの受注顧客を科学し、戦略的にABM、誰でも売れる商談をお膳立てする、サッカーでいう『MF』のようなポジションだ。
当社のなかで誰よりもMyReferを市場に語る部隊であり、絶賛採用強化中だ。

次に、アカウントコンサルティングセールス。
MyReferは単なるフィールドセールスではなく、アカウントコンサルティング(AC)という本質的課題解決を志向している。再現性を持ってリファラル採用の市場を啓蒙していくうえで、業界や顧客属性に合わせた課題解決策を立案し、受注後のストーリー戦略までをデザインすることが求められる。
卓越した営業力を持って市場を攻めることも、マーケやインサイド部門と連携し、仕組みで再現性のある戦略を描くこともできることも特徴だ。
余談だが、当社では浅い提案をすると『枠』、本質的提案をすると『粋』と呼ばれる。※枠売りと二本足して粋

続いて、カスタマーサクセス。
MyReferのカスタマーサクセスは、リファラル採用を通じて日本の雇用の最適配置を支援・実現するコンサルタントの中枢の役割だ。 顧客のファンづくりを推進するサポートや提案に加え、顧客の声(VOC)から新機能のためのインサイト特定したり、ユーザー会を企画したりなど、マルチな動きが必要になる。課題解決をするコンサル力、チャーンレートを下げる仕組化力の双方が求められる。ヘルススコアがやばみ~に代わるとNPSを疑われる。
インサイドやACがスケールすればするほど人が足りなくなる職種であり、我々のビジョンを実現するうえでも絶賛採用中だ。

続いて戦略HRリクルーター。
ここは組織が拡大すればするほど、注力していきたいポジションだ。
MyReferは『令和を代表する会社を創る』ことを目指しているが、コーポレートポジションとして『ヒト』という側面から事業拡大を加速することが戦略HRのミッションだ。絶えずイノベーションを起こし続け、かつ筋肉質な組織を実現するための全社横断のHR戦略を企画・実行する必要がある。
『採用』のみでなく、『人材開発』や『組織開発』も同時に行うことがMyReferの拘りであり、そんなHRポジションは最もバリューの体現者であり、成長と利他のバランス感がある人材が必要だ。

テック系ポジションは最も注力している。
MyReferは『アイデア』と『テクノロジー』ではたらくをアップデートすることに拘っており、サービスをグロースさせたいという志向を持ったエンジニア陣が多いことが特徴だ。
アーリーフェーズでは技術ありきではなく、サービスを促進するための技術であることが重要だが、我々の現フェーズにおいては、テクノロジーをベースに革新的なアイデアが生まれるケースもある。特に下記PDMやPMに関しては、新規事業含め多くの構想があるにも拘わらず、圧倒的に人員が足りていない状況だ。MyReferのサービスやMyReferのビジョンを取り巻く新規サービスをグロースさせたい仲間を募集している。


最後に22新卒総合職。
なぜこのフェーズから新卒採用に力を入れているんですか?とよく聞かれる。答えは3つ。
1.)世の中は常に若い世代からイノベーションが起こる。未来の当たり前を一番妄想できるのは若い世代であること。
2.)新卒には無限のポテンシャルがある。宇野さんも藤田さんも三木谷さんも皆新卒だからこそ採用できている(されている)。
3)当社は文化が戦略を喰う会社を目指しており、若手が抜擢され続けるMyReferDNAを継承していきたいから。
つまり、足元の即戦力採用と未来への採用の双方を重視しているからだ。

まだまだあるが、書き出すと止まらないため、最後にオープンポジションの紹介をしたい。
上記ポストのどこに該当するかわからないものの、我々のカルチャーを楽しめる人材であれば、ポジションを問わずオープンにお会いさせていただきたい。


さいごに、MyReferは現在50名の組織で新卒・中途含め50名のストレッチした採用を計画している。
それはなぜか?
単なる成長ではなく、サービスのスケールと同時に会社として「令和を代表する会社を創る」ことを目指しているからだ。
採用・転職市場に新たなインフラを創ることがサービスの目的であるが、“インフラを生み出し続ける会社”こそが究極のインフラだと考え、インテリジェンスからのスピンアウトベンチャーとして名に恥じぬ高い山を目指している。

未来永劫『当たり前』を生み出し続けるような事業開発集団、時を刻むビジョナリーカンパニーを目指し、『いい会社に入る』ではなく『やばい会社を創る』ことに心躍る粋なメンバーを、そんな熱い想いを持った仲間を、私たちは待ち望んでいる。

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