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「あなたの本当にやりたいことは?」適応障害から復帰した初任教師が考えた


私は今年から小学校の教師になり、適応障害と診断されて1ヶ月半療養していた。

 
そして先週、職場復帰を果たすことができた。
ちょうど夏休みでもあり、業務量も少なく、慣らし運転で過ごすことができる。(本当にありがたい…)

そして、自分自身が今後の教師人生をどう歩んでいこうか見つめ直す格好のチャンスでもある。


 正直なところ、療養中は「いや、もうこれ以上教師を続けるなんて無理だよ…」と考えてた。

でも無理もない話だよね。だって仕事がしんどくて辛くて適応障害にまでなってしまったんだから。

「私は他の生き方がいい」
「私は違う働き方がいい」
とずっと考えてた。

☆その考えをこの記事にまとめてます。良かったらぜひご覧ください☆

「もう週5で働くなんてムリ!」
「残業もムリ!プライベートを大事にしたい!」

この思いは今でも変わらない。
でも、教師の仕事をもう少し頑張ってみたいと思えるきっかけと出会えた。


「本当はどうしたいの?教師としてあなたがやりたいことは何?」


教頭先生から言われたひと言。
私はすぐには答えられなかった。


働き方のことばかり考えて、教師の仕事そのものについて自分が何をしたかったのか全然考えていなかった。


あ、私何がしたかったんだろう…。
教師になりたいと思った原点をすっかり忘れていた。


そして私が高校生だったときの「教師になりたい理由」がびっしり書かれたスマホのメモのことを思い出した。


そうだ、ここに私の原点があるはず…。
そう祈る気持ちでメモを開いた。


そのメモの内容をひと言でいえば、「誰かの役に立ちたい」ということだ。

私自身困っているときは先生が助け舟を出してくれた。そのときの思い出が、私を教師になりたいという強い気持ちを作り出してくれた。


そっかぁ、私、人の役に立ちたかったんだ。
最近はすっかり「自分のために働く」ことばかりを考えていた。(働き方なんてまさにそう)


実はこれ、教頭先生も同じことを話してた。
私と面談をしているとき、「自分の経験が誰かの役に立てば嬉しい」という話を嬉々として話す様子につい見入ってしまった。


じゃあ、誰かの役に立つために、自分はどうしたいの?

それは、自分の強みや経験から伝えられることはないか、と考えるきっかけでもあった。


面談が終わったあと、自分の職員室の席に戻り、ノートを開いた。

そのノートの上で自分に問いかけた。  

「私は何がしたいの?どんな授業がしたいの?」


「仕事とプライベートを両立させて、笑顔で子どもたちと関わりたい」
「自分の適正、強みを見つけたい。そのために今は目の前にあることに全力で取り組む」


授業については、音楽や図工といった表現科目、そして外国語(英語)がやりたい。

音楽や図工は、「表現」することを楽しむ科目だ。
私自身、最近は自分の思いを「表現」することがとても楽しい。

こうしてnoteに文字として表現したり、写真にしたり、絵にしたり…。


美術館や写真展にも行くようになった。
「この人はどんな思いでこんな風に描いたんだろう」
「この筆使いや色にどんな意味が込められているんだろう」
「そしてそれを見て私はどう解釈するだろう」

といろいろ自分の感性を震わせながら芸術作品を鑑賞することが自分の喜びになっていた。


この経験を子どもたちに還元できるものがあったらいいな。


外国語の授業がしたいと思ったのは、私が高校生のときオーストラリアに短期留学したことがきっかけだ。

私は英会話は得意では無いし、文法は嫌いだったけど、異国の地で英語でコミュニケーションを取れた楽しさや喜びを感じることができ、英語って楽しいんだと気づくことができた。


だから、この思いや経験を授業で活かせたらいいな。


あと、大学生のときはジェンダーについて興味を持ち、講義を受けたり独学で本を読んで勉強もしていた。卒論もジェンダーについて書いた。


もしジェンダーや性教育をする機会があるなら、やってみたい気持ちが少しあるな。


夏休み明けの2学期、この3つの教科とジェンダーについて、そして健康で笑顔で子どもと関わっていきたいと強く思った。


私、教師としてやりたいことあったじゃん。
なら1度それを全力でやってみようよ。

やっぱり、教師というお仕事は楽しくて、やりがいに満ちたものなんだ。


お仕事において「これやりたい!」と思えるだけ、私は幸せなんだと思う。

よし、これからもがんばっていこう!!

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