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今の自分は他人のおかげという思い込み 「外部代行者の錯覚」

外部代行者の錯覚

外部代行者の錯覚 (Illusion of external agency)とは、

自分の嗜好や性格が自分自身の性質ではなく、外部代行者(尊敬する者など)の影響によって生み出されたと考える傾向

です。人は概して、将来の結果に対する、自分の充実感を生み出す力を過小評価しがちです。その結果、充実感を、自分ではなく、尊敬している他の誰かによって引き起こされたものだと誤って結論づけることがあります。このようにして、人は、自分の獲得した特性や嗜好を、自分の努力によって得たものというよりは、誰かの他の人のおかげだと思い込んでしまうことがあります。

たとえば、学校で良い成績をとったとき、先生に好かれているから、運が良かったなどと思うことも、成績が悪かったとき、先生がわたし嫌っているから、とか運が悪かったなどと思うことは、この外部代行者の錯覚に当てはまります。


対策・応用

自分について自分が考えるとどうにも強いバイアスがかかるので、自分を乗り物とかゲームで選んだキャラクターだと捉えると、長所や短所、特性をまあまあ正確に把握できる



関連した認知バイアス

•インポスター症候群(Impostor syndrome)
自分の達成を内面的に肯定できず、自分は詐欺師であると感じる傾向。一般的には、社会的に成功した人たちの中に多く見られる。


認知バイアス

認知バイアスとは進化の過程で得た武器のバグの部分。紹介した認知バイアスは、スズキアキラの「認知バイアス大全」にまとめていきます。


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参照

※1:The illusion of external agency.

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