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記憶の処理の深さによって記憶の強さが変わる 「処理水準効果」

処理水準効果 

処理水準効果 (Levels-of-processing effect)とは、

記憶時に異なる記憶処理(音韻付け、意味付け等)を行うと、記憶の効果が異なる現象

です。1972年にFergus I. M. CraikとRobert S. Lockhartが考案した「処理水準モデル」は、刺激の記憶想起を心的処理の深さの関数として記述しています。心的処理の深いレベルの分析は、浅いレベルの分析に比べて、より精巧で、より長く続き、より強い記憶を作り出します。処理の深さは、浅いものから深いものへと連続しています。浅い処理(音素に基づく処理など)は、急速に減衰しやすい脆弱な記憶痕跡をもたらしますが、深い処理(例えば、意味的な処理)は、より耐久性のある記憶の痕跡を形成します。

1975年の研究(Craik and Tulving)では、被験者に60個の単語のリストを与えました。各単語は3つの質問とともに提示しています。参加者はそのうちの1つに答えなければなりません。その3つの質問は、それぞれ3つのカテゴリーのものです。1つは、その単語がどのように視覚的に表現されているかについての質問(「その単語はイタリックで表示されていますか?など)。2つ目の質問は、その単語の音素性に関するもの(「その単語は『ビー』という音で始まりますか?など)。3つめの質問は、読者が、特定の文脈の中でその単語について考えさせられるように提示されたものです。この研究の結果、深い処理を含んだ単語(後者)の方が記憶に残ることがわかりました。つまり意味を多く含んだものであるほど、よく記憶したという結果です。


対策・応用

よくわからない


認知バイアス

認知バイアスとは進化の過程で得た武器のバグの部分。紹介した認知バイアスは、スズキアキラの「認知バイアス大全」にまとめていきます。


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参照

※1:Levels of Processing model


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