最初と最後は真ん中より覚えられる 「系列位置効果」
系列位置効果
系列位置効果 (Serial position effect)とは、
最初と最後はよく記憶できるが、真ん中はあまり記憶できない傾向
です。ヘルマン・エビングハウス(Hermann Ebbinghaus)が生み出した言葉で、学習リストの中での項目の位置によって思い出す精度が変わるという発見です。また、真ん中より前の項目では、最初の数個の項目が真ん中の項目よりも頻繁に想起されます(プライマシー効果)。プライマシー効果が起こるのは、最初に提示された項目は、より多くの処理が行われるため、最も効果的に長期記憶に保存されるためです。最初のリスト項目は、それだけでリハーサルできるのですが、2番目は1番目と一緒に、3番目は1番目と2番目と一緒に、という具合にリハーサルしなければならなくなります。プライマシー効果は、項目が早く提示されると軽減され、ゆっくり提示されると強化されます。また、提示リストが長いとプライマシー効果が低下していきます。
対策・応用
暗記したいリストがある場合、提示順を変えたり、リストを長くすることでむら無く覚えられる
関連した認知バイアスなど
•ピーク・エンドの法則 (Peak-end rule)
過去の経験をその時間や経過ではなく、その絶頂時にどうだったか、ならびにどう終わったかだけで判定する傾向。
•初頭効果/プライマシー効果( primacy effect)
最初に与えられた情報が印象に残って長期記憶に引き継がれやすく、後の評価に影響を及ぼす現象のこと
•親近バイアス(Recency bias)
歴史的な出来事よりも最近の出来事を好む傾向
認知バイアス
認知バイアスとは進化の過程で得た武器のバグの部分。紹介した認知バイアスは、スズキアキラの「認知バイアス大全」にまとめていきます。
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参照
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