3歳より前の記憶はないのが普通 「幼児期健忘」
幼児期健忘
幼児期健忘 (Childhood amnesia)とは、
幼児期の記憶がなくなる症状
です。幼児期健忘とは、大人が、2~4歳以前のエピソード記憶(状況や出来事の記憶)を取り出すことができない状態です。子どもは、1歳から出来事を覚えているのですが、年齢が上がるにつれてその記憶が薄れていくようです。2.5歳以前の記憶を持つ大人はほとんどいません。
幼児期健忘は、1895年に心理学者のキャロライン・マイルズ(Caroline Miles)が論文「A study of individual psychology」によって世に広めました。
原因
諸説ありますが、言語能力の未発達さによって、自伝的記憶が形成されないことで、この幼児期健忘が生じるのではないか、という説がわかりやすいです。というのも、いろいろな表現や細かい表現を交えて、記憶について話しあいをする親子関係を持つ子どもは、そうではない子どもに比べて、記憶の量が多いためです(※3)。
対策・応用
特になし
認知バイアス
認知バイアスとは進化の過程で得た武器のバグの部分。紹介した認知バイアスは、スズキアキラの「認知バイアス大全」にまとめていきます。
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参照
※2:幼児期健忘
※3:Fivush, R.; Nelson, K. (2004). "The Emergence of Autobiographical Memory: A Social-Cultural Developmental Theory".
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