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わたしたちは思っているほど自制できない 「自制バイアス」

自制バイアス

自制バイアス(Restraint bias)とは

自分の自制心を過大評価する傾向

です。人が衝動的な行動を制御する能力を過大評価してしまいます。色恋沙汰ならかわいい弱みですが、これは依存症などにも見られる傾向です。自分では、抑制できると思っていても、いざ薬物などを目の前にするとその自制力は思ったよりは強くなく、誘惑に屈してしまいます。こうした自制心を高く見積もってしまう過大評価は、誘惑に近づく機会を増加させますので、依存症を促進させるリスクも高めます。この自制バイアスは、薬物などの依存症の他、空腹感や性的な衝動などに影響を及ぼします。


対策・応用

君子は危きに近寄らず

自分の自制心は低く見積もっておきましょう。行動アーキテクチャという、行動を誘導するために環境を設計するというテクニックが有効です。


関連した認知バイアス

•投影バイアス(Projection bias)
今の感情や考えが、未来でも同じままであると思い込む傾向。感情予測(affective forecasting)に関連する。

•プロスペクト理論(Prospect theory)
不確実な状況における意思決定モデルであり、(1)得することより損をしないことを選ぶ傾向、(2)損も得も量が増えるとインパクトが弱まっていく傾向

•感情移入ギャップ (Empathy gap)
怒ったり恋愛したりしている時に、その感情を持たない視点で考える事ができない傾向。



認知バイアス

認知バイアスとは進化の過程で得た武器のバグの部分。紹介した認知バイアスは、スズキアキラの「認知バイアス大全」にまとめていきます。



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参照

※1:Restraint bias


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