六月の樹々。

樹々の緑が濃くなっている。
木陰の下に入ると、葉っぱの匂いがした。
植物たちがこれからの季節に向けて
身支度をしている気配がする。
梅雨入りする六月は、
体の内側と外側の水が呼び合うようだ。
人も自然の一部なので、
少しずつ次の季節に馴染もうとするのを
感じている。

葉の額縁。

＊＊＊＊＊＊

お知らせです。
日本左利き協会さんのホームページで
掲載中のショートストーリー
【Papa is gone】の後編、
最終章が公開となりました。
ぜひお読みいただけるとうれしいです。
短いものなので隙間時間にでも
すぐに読み切れます。

日本左利き協会｜左利き表現者｜鈴懸ねいろ「太陽に手を翳す」

後編の中に出てくる左手エピソードは
(右利きギタリストが左手で箸を持つこと)
私の知人女性の実際の話です。
右利きの彼女がギターを弾き始めたばかりの頃、
(小学5,6年生だったそう!)
左手の指使いを強化する方法はないかと
考えた挙句、
左手で箸を持つことを思いついたのだそうです。
それがどのくらいギター弾きに効果があったのかはわかりませんが、その努力に驚いたものです。
それと同時に、
私自身が左利きを右利きに
矯正された時の苦しさを思い出しもしました。
小さかったあの頃、
泣く泣く利き手を手放したんだよなあと
しんみりしてしまいました。笑

＊

お気に入りの傘を見つけて、
梅雨も楽しんでいけたらいいですね。
時には長靴履いて、雨散歩しましょう。

#エッセイ #ショートストーリー