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子どもに好きなことをさせる、親の忍耐力

「好きなことが見つからない」
「夢中になるものがない」
ということが案外あるらしい。
それはそれで悩ましいかもしれないけれど、
子どもが好きなことをやるのにも
親の忍耐が必要だったりする。

卍易風水師、
時々はちみつ代理店、
双子男子の母、澄恵です。


好きなことで、稼がなければならない?

「好きなこと」、「夢中になるもの」というと

イチロー選手の野球
羽生結弦くんや浅田真央ちゃんのフィギュア
武田双雲さんの書道
藤井聡太さんの将棋

みたいなものをイメージしてしまう。

でもそれは私の偏ったイメージだ。

好きなこと→続ければ得意になる→仕事になる(お金が得られる)

みたいな固定概念。

そうなると
好きなことで稼がねばならない→どうせ稼げないから、やらない

というふうに
自分自身を縛りつけることになるかもしれない。

また、子どもが夢中になることにも、

将来役に立ちそうか
(=仕事になったり、お金になったり)

といった親の期待が
入ってしまってるかも
しれない。

子どもが好きなことをして
集中して楽しんでいるなら
本当は、なんでもいい。

私が子どもに期待をしてるときづいたら
さっさと手放してしまいたい。

双子2歳から、どうしたいのか聞いてきた

双子が2歳ぐらいから、
「どうしたいのかは本人達に聞く」
ということを意識してきた。

何を食べるのか
どのお皿(木、陶器、模様、形、大きさ)
どのスプーン(木、ステンレス)を使うのか
今日着る服や下着、靴下
などなど。

小さなことから
本人の意思を確認してきた結果、
双子は「好きなもの、好きじゃないもの」が
はっきりした。

そのこだわりは
時に大変だなと感じることもあるけれど、
「好きなものがよくわからない」
というよりはずっと好ましい、
と思うことにしていて。

瑣末に感じるような好き嫌いや
小さなことにもどうしたいかを大切にしてきた結果、
双子は好きなことが見つかったような気がしてます。

子どもに好きなことを存分にやらせるのは親の覚悟が必要?

よく、子どもに
好きなことを見つけてあげて
思う存分やらせてあげるといい、と聞く。

でも、存分にやらせるというのは、
親にとってはかなり大変
ではないでしょうか。

藤井聡太さんはモンテッソーリ教育で、
幼い頃にハートの紙バッグを
ひたすら編んで作っていた、
という有名なエピソードがある。

それだけ聞くと
聡太さんは小さな頃から集中力があってさすがだなぁ
ってことになるだろう。

でも実際は、親御さん達もすごいと思う。

夕食ができたら子どもには早く食べて、
食べ終わったらお風呂に入って、
早く寝てほしいと、親なら思うだろう時に


集中しているから、声をかけずに、
本人が満足するまでやらせてあげる

というのは、親の忍耐力が必要。

フィギュアならスケートリンクに、
将棋なら練習場まで日々送り迎えし、
遠方の大会に参加し、
親も移動に付き添い、宿泊する。
学校とのバランス、スケジュールや学習の進め方も
考えなければならないのかもしれない。

子どもが夢中になることを存分にしてもらうには
親の忍耐も時間も体力もお金も必要だなと
つくづく感じています。

我が家の場合

双子が好きなことは
・植物(育てる、お世話、観察、本で調べるなどなど)
・工作や絵を描くこと

作品と散らかった部屋の完成

ハサミをもたせ、セロテープから始まり、
マスキングテープ、ビニールテープ、
ホチキス、色鉛筆、ペン、筆、
紙皿、紙コップ、色画用紙、箱、
ペットボトル、割り箸、スプーンなど
自由に使わせた結果。

壁や窓にも作品ができるし
床にテープ貼って、床の特殊加工が剥がれたり、
紙の破片や切り刻まれたペットボトルが
床に散らばっている。

家中の壁がアート

壁紙の張り替えは30万円ほどかかったし、
歩けば紙を踏んだり、
ペットボトルが足裏に刺さったりする。

作業に集中している時はなるべく止めたくない。
そうすると、工作の破片は床に溜まる一方
だ。

ゴミかなと思って捨てようとすると
材料でこれから使うものだったりする。
もう判断不可能。

素晴らしい作品と
散らかった部屋が同時にできあがる
のだ。

晴れて夕飯をとり
すぐにお風呂、寝る準備、となるので
工作の片付けは後回し、
宿題も後回し、という私の価値観よ。

工作し続けたら

おかげさまで双子は
普段から図工をする機会が多かったので
道具は扱い慣れているし、
発想は自由で、飛んでいる。

アート系ワークショップに参加すると
実際にアートをお仕事にされている方々からも
作品が面白い
将来が楽しみ
発想に目が覚める思い
といった言葉をたくさんいただく。
(本記事のタイトル画像が、
ワークショップに参加した6歳の時の作品)

元美術部の私が見ても、本当に面白いから、
このままのびのび育って欲しいなって思う。

これは5歳↑
これは7歳↑

だがこれは、もうほんと、日々の片付けを諦め(笑)
時間のやりくりを耐えているからなのだ。

植物の場合

植物なら、種を蒔いて、水をやり、葉が増え、
みたいな一連の作業。
最初は子どもだけでできないから
(ベランダから土が1階に落ちていっては大変だ)
親が一緒にやらなければならない。

図書館で重い図鑑や本を何冊も借りてきて
一緒に読み、
Youtubeで植物について学んだり。

今でこそ、種まきも水やりも、
枯れた葉っぱや花の整理も、
花が咲いたら授粉させ、種をとる作業も
子どもだけでやっているが、
最初のうちは双子と一緒にやるので大変だった。

どんどん植物は増え、ついに100鉢を超えたが、
大根やキャベツを育てたい
もっと植物を増やしたい
という双子の飽くなき望みがあり、
どこまで叶えさせてあげられるのか
私は、私自身との相談が必要なのだ。

子どもが好きなことが見つからない、というのは
悩ましいのかもしれないけれど、
好きなことが見つかっても、
どこまでやらせてあげられるのか、
とても悩ましい。

とはいえ、
たったひとつの正解なんてない。
結局は、私や夫や双子それぞれが
納得できたら良いのだろう。

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