見出し画像

就職する=社会の歯車? 「会社」の本当の役割は個人の夢の実現

こんにちは。すずです。

(このマガジンでは、「美大出身OLすずの「25歳までに知っておきたい一般常識」と題して、「絵を描くことしか興味なかった人が、世の中に放り出されたときに知っておいたらよさそうな社会常識をやさしく綴っていく」ことを目標にしています。)

世の大学生は3年生の夏〜秋にもなると、頭の片隅にでてくるのが「就職」のこと……(モヤモヤ)
美大生は、そもそも「就職する?」「しない?」という問題がありますね。

就職する…つまり「会社に入る」ということは、

・満員電車のぐったリーマンになる
・ブラック企業でとにかく死にそうになる

こんなイメージですか…?!

とくに美大生は、何にもとらわれない!自由に制作!ということをしてきました。
それ故に、「会社」とは「枠にとらわれて自由に生きていけないところ」というイメージが強いかもしれません…。

確かにそういう場合もありますが、このイメージだけが合ってもいるわけでもないんです。

会社にもいろいろ。働き方もいろいろ。

「会社は恐ろしいところ」「悪!」というイメージだけで判断してしまうともったいないなと思います。

自分にあった会社を選ぶ。会社を自分のために使う。これができると会社は本当にいいところなんです。

いま会社に入ろうか悩んでいる人、現状会社勤めが苦しい人の参考になるればいいなと…。本日は「会社とは何か」というお話をします。


会社とは何か…みんなで上手いことやりくりする場

Googleには「商行為その他の営利行為を業とする目的で設立した社団法人」とあります。

営利行為…?(つまり金儲け…?)

(このねこは…しばしばこのマガジンに登場する予定の相方のねこ太です…どんな形にもなります…)

「会社」の英語である「カンパニー」の語源はイタリア語の「カンパーニャ」。「パンを分け合う仲間」という意味だそうです。

元々商行為は個人で行っていたものでした。しかし一人でやっているとさまざまな問題が起きます。(病気になったり…資金ぐりが上手くいかなくなったり…)

そこで、組織化して「リスク」と「コスト」を、みんなで分けあったのです。

みんなでお金を集めれば大きい資金になるし、一人が休んでも他の人ががんばれる。そうすると、パンを売り続けることが出来ますね。

※ちなみに会社は、そんなグループでも個人のように権利や義務を与えられた法人という存在。法律的に手続きをして会社化します。個人のように意見を言ったり、資産(お金や土地)を持ったりできる。また、会社として国に税を納めたり、法律を守る、環境に配慮する、といったことをしなければいけません。


会社の目的はほんとに「利益」?

さて、先程の内容でいくと会社の目的は「利益」となりますが…

「利益」だけを追い求めると会社は潰れます(泣)

機材や材料は安いものを使う、労働者には最低限の賃金しか払わない。余った分はすべて会社の利益…。

すると労働者は健康を害し、物を買えず、食べるのがやっとの日々。。。(社畜の完成) ついに身をやつし、みな倒れていきます。結果労働力が無くなり、会社も潰れる!ということになります。


会社の真の「目的」は「人・社会の問題解決」

ここで、有名な経営学者のドラッカーさんの登場。彼は、会社の目的は「会社の理念や使命の実現」といっています。

その理念や使命とは、「人・社会の問題解決」です。

「今パンを食べられない子どもたちにも、おいしいパンを届けたい!」とか、そういうことですね。

人や社会の役にたっていれば「利益」を出さなくてよいわけではありません。利益は会社が仕事を続けるために必要不可欠です。

また、大事なのは「利益」だけではありません。「ヒト」もめっちゃ大事です。

ヒトは「知識」「肉体労働力」「技術」「企画力」…いろいろなものをもっています。ヒトは「やる気」になってはじめて最大限の力を発揮します。

(上の絵のコラボ商品を企画したねこも、幸せだったからできたことです。。)

ヒト(社員)を邪見に扱う会社は、間違いなく潰れるでしょう…。


これからの「会社」のありかた…「一生勤める先」の時代は終わった 

では会社はそのために、どのような形をとっているのがいいのでしょう? 

今までの終身雇用制をとる「会社」の形は、今の時代はもう合わないと言われています。

国民共通の目標に向かってがむしゃらに働いていた「高度経済成長期」。その頃の日本は儲けていたんです。

余裕があった日本の会社は、従業員に労働力を提供してもらうかわりに、一生の面倒をみるという制度をとっていました。

しかし、バブルは崩壊し…若者は減り…派遣、フリーターなど雇用制度もいろいろになり……時代は大きく変わります。

「会社」はもう個人の一生の面倒見れなくなったのです。

となると会社は、「個人の力」にたくすようになります。


これからの「会社員」の働き方…個人の夢を叶えるために働く

これからの時代の「会社」は「一生勤め上げる先」ではないと、考えておいた方が良さそうです。
今まで「会社の言われた通りに」「会社が必要としていること」だけをやっていればよかった…しかしもう、その時代は終わったのですね。

ドラッカーさんは、会社は「自己実現」の場としてとらえられるべきといっています。

つまり個人の「夢」を実現するための場として会社がある。ということです。

なんだか逆説的ですね。

じゃあ会社にいなくてもいいんじゃないの?いっそ脱サラして独立したほうが早いのでは? という意見が出ますね。

もちろんその道もありです。ただ会社にいることでのメリットもあります。

会社にする(いる)と、たくさんの人の手を借りてパンを売ることが出来ます。一人では習得できない経験をたくさんすることができます。

一時的な病気をして休んでも、それによって自分の生活が苦しくなるわけではありません。仕事で失敗しても自腹で責任を取らなくてもかまいません。

会社は、副業解禁、時短勤務、在宅勤務、など個人の力が十分に発揮できるための工夫を、これからどんどんしていくと思います。


まとめ

● 会社とは…人・社会の問題解決をするために利益を出し続ける社団法人。

● 組織のあり方は…個人が最大限力を発揮できるように変わっている。

● 会社員は…個人の夢の実現のために、会社の力を利用するとよい。


少しでも、会社が自由なところで、ただただ「悪」なものではないことをお伝えできたでしょうか。

※最後に、すべての会社が「いい会社」なわけではありませんので、しっかり選びましょう!


私も夢実現は本当にまだまだですが…これからも上手いこと会社とお付き合いしていきたいです。

まちがいのご指摘、ご意見ご感想、ご質問なんでもいただけると嬉しいです。

すずでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?