【読後感】三浦さんすげぇ。
今の時代、一番読まれるべき本はこれじゃないかと思うのです。
誰かが言っていました。今の世の中は見えていない椅子の取り合いだ、と。その証拠にclubhouseが話題と聞くと世の中は一斉にそれに飛びつきました。
なぜなら新しいツールは、とってもわかりやすく、かつまだ誰も座っていない椅子だから。
そんな椅子に、競って座るんじゃなくて自分で作ればゆったりと座れんじゃね?と言うのがみうら氏で、それが描かれているのがこちらの書籍。
故に、今の時代、一番読まれるべき本はこれじゃないかと思うのです。
■マイブーム、ゆるキャラ、見仏記。
これら全てみうら氏が世に定着させたもの。見仏記は少し聞き慣れないけど、仏像をひと昔前よりポピュラーにしたのが彼、と言えばピンとくるのでは。
この本に書かれているものは、新しい椅子の見つけ方ではないというのが面白い。
では何か? 「洗脳」だと(笑)。
自らの興味を貫くこと。
しかし!誰にも見つかっていない椅子には批判が伴います。不謹慎だ、と。それはそうかもしれません。だって世の中の予定調和と違うことをするのだから。
その時に、突き進め!とこの本には書いてあります。
オレがやらなきゃ誰がやる。興味があるならしゃぶりつくせ。世の中の意見は気にするな。自らを洗脳せよ。と。
そんなみうら氏が、まず手始めにやるのが「収集」だというのが、僕の心に実に勇気をくれたのです。
■思い当たる節
僕は今現在、「ユースの強化は、クラブの光」をテーマに、サッカーのユース年代を積極的にウォッチしています。
ぜっっったいにオモロイ!と自分では確信しているのですが問題点が2つほど。
まず一つ目。
みうら氏によると、それが良いらしい。世の中の興味と隔離があるという事は、まだその椅子には誰も座っていないという事。
そこで世の反応にめげずに自らを洗脳せよ、と。もう突き抜けろ、と。これこそがつまり”マイブーム”の概念なんですよね。
ブームとは本来、世間が熱狂して付けられる言葉なのですが、それをひとりでやって、自分の中で成立させるのがマイブーム。
なるほど。
二つ目。
こちらについては自分でも「ユース掘ってる」と言いながらも結局はネット記事の受け売りなんだよなーと思っていたのですが、
みうら氏のほとんどのムーヴメントの起点は、ほぼ”スクラップ”から始まっているんですよね。つまり!今そこにある情報の括りから。
あぁ、とりあえずはそれでいいんだ!
と。かなり勇気付けられました。
当然、収集だけでは完全に自己満足で埋まってしまいますから、のちのち行動が必要になってくるわけですが、まずは”スクラップ”しなきゃ。
みうら氏はそう言っています。
■自分でもバカだとは思う
世の中の認知の低いものを調べて集めてまとめるのって、自分でもつくづくバカな作業してんな。とは思います。
ただ、好きなんでね。
これを(自分を洗脳しながら)突き詰めていくと・・・何かが動き出す。とみうら氏は言っています。そして、「世の中が誤解しだしたら勝ちだ」と。
いいですね~。
マイブーム、すなわち独りの熱狂が世の中に浸透してくると、全てを知っていたかのように発言しだす人たちが出現するとのことです。
その人たちは、発信源のみうら氏本人すら気付かなかった価値を勝手に述べだして、結果としてどんどん世の中に受け入れられていく、とのこと。
あぁ・・・そんなつもりなかったけど、まぁいいか。と誤解を粛々と受け入れるそうです。
ここまでいけたら面白いだろうな。
これが、無い仕事の作り方の極意。非常に勉強になりました。
**本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!**
みうらじゅんさんは、とても頭の良い方ですね。あと歌声も素敵です。
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