マガジンのカバー画像

エッセイ

111
日常のあれこれを綴っています。中には東北暮らしについて書いた【東北暮らし日記】も。画像は宮城県北~岩手県の郷土料理「ひっつみ」
運営しているクリエイター

2022年3月の記事一覧

【東北エッセイ】猫展示と美味しいものを追い求めて~福島県ドライブ計画

【東北エッセイ】猫展示と美味しいものを追い求めて~福島県ドライブ計画

私は美術館が好きだ。
せっかくの芸術作品をよくわからずに見ていることも多いし、絵も下手くそだけど……

小声で話すのが聞こえるか聞こえないかくらいの、ほどよい静けさの中、時間を忘れて作品の世界に浸れるのがいいなって思う。

時々、県外にもドライブがてらの美術館めぐりに出かける。
この4月に行こうともくろんでいるのが、隣県・福島にある福島県立美術館の企画展だ。

写真家・岩合光昭さんの「世界ネコ歩き

もっとみる
【エッセイ】夢を叶える8か条

【エッセイ】夢を叶える8か条

今日、実家に行った。
実家は今住んでいるアパートから車で20分ほどの場所にある。数日前の大きな地震の被害が気になっての訪問だった。

棚の物が飛び出してきたということは電話で聞いていた。
いざ行ってみると、とりあえずは元あった場所に物が戻されていた。

私が家を出るまでに使っていた部屋でも、棚から本が落ちてきたようだ。
母が「使わないなら資源回収に出したい」と言うので、どのような物があったか見てみ

もっとみる
【フードエッセイ】冬を惜しみながら食べる「霜ばしら」

【フードエッセイ】冬を惜しみながら食べる「霜ばしら」

今、季節は冬と春の変わり目だ。
仙台は晴れているものの、強風が吹き荒れている。
日差しは温かいものの吹く風はまだ冷たい。

そんな時、過ぎた冬を思い出すような食体験をした。

***********

雪は積もっていないもののピリッとした寒さの冬の朝、土の上を歩くとシャリシャリという感触を感じることがある。霜柱を踏みしめた時の音だ。
この小気味よい音が楽しく、辛い寒さを一瞬忘れさせてくれる。

もっとみる
【エッセイ】東日本大震災からの想いと、寄り添ってくれた小説

【エッセイ】東日本大震災からの想いと、寄り添ってくれた小説

※東日本大震災についてのエッセイです。暗めの内容になります。
自分自身の記録のために書いた部分もあります。

2011年3月11日、私は仙台市内の内陸部にある職場にいた。立っていられないような大きな揺れに震え、同僚とテーブルの下で手を取り合っていた。

その直後、山あいにある自宅まで帰った。渋滞の中の帰り道は、前代未聞の光景に緊張し通しだった。

信号が機能せずに、大きな交差点では警察官が立ち、手

もっとみる
【ブックレビュー&エッセイ】ご当地スーパー巡りの楽しみ

【ブックレビュー&エッセイ】ご当地スーパー巡りの楽しみ

先日、図書館で興味深いタイトルの本に出会った。

『地元スーパーのおいしいもの、旅をしながら見つけてきました。47都道府県!』、著者は立体造形家で雑貨コレクターの森井ユカさん。

読んでみてびっくり!何と、タイトル通りに全都道府県のローカルスーパーを巡り、その土地ならではの食品、スイーツ、調味料、お酒などを店のスタッフへのインタビューを通して紹介していた。

そして私も、旅行の楽しみの一つが「旅先

もっとみる