お花見と天国の公園（4月14日の日記）

suzu

2024年4月15日 00:09

9時起き。

この日の前日、
後輩2人に誘われて飲みに出ていた。

私はその日6連勤の最終日だったので、
ケツを気にせずにたらふくお酒を飲めて大満足。

後輩には、やっぱり酒飲みますね〜と言われる。笑

この日は二次会が終わってから、
仲良しの店長とおしゃべりするために
一人でお気に入りのバーに行って、
店長と他のお一人様のお客さんたちと
ワイワイガヤガヤと楽しくおしゃべりをして、
結局朝の3時ごろに帰宅したのだった。

店長と仲良し。
店長は、ケミストリーのメンバーを決める
オーディションで最終選考の10人に残ったすごい人。
店長以外の9人には
EXILEのATSUSHIさん等も含まれていたらしく
「あの10人の中で音楽で食ってないのは俺だけだね」
と言っていた。
でも私は、店長が音楽業界じゃなく、
ここの店長をしてくれていて
本当によかったなと思う

で、今日は起きてとりあえずダラダラして、
シャワーを浴びて、
身支度を整え始めたのは10時半ごろ。

昨日の夜中に
店長にヘパリーゼをもらって飲んだのと、
朝トイレに起きた時に追いヘパをしたので、
日本酒もワインも結構飲んだのに
二日酔いっぽい感じはなかった。最高だ。
ありがとう、店長とヘパリーゼ。

12時ごろに家を出て、
気になっていたラーメン屋さんへ行ってみることに。

お店はすごく混んでいて、
着いた時点で20人ほどのお客さんが並んでいた。

この行列を見た瞬間は結構絶望したけれど、
ラーメン屋さんなので案外回転が早いようで
30分かからないくらいで席に通してもらえた。

ここはカツオ出汁のラーメンが売りで、
どのラーメンにもデフォルトで鰹節がついてくる。

途中でそれを入れて味変するスタイルだ。

ラーメンは見た目がすごく綺麗で
それが美味しいのはもちろんなんだけど、
削りたての鰹節をかけていただくTKGや
カツオをのっけたご飯などのサイドメニューが
とにかく美味しそうで美味しそうで。

そのネーミングを見ただけで、
自動的に食券を買ってしまっていた。
こういうとき、
ネーミングって大事だな、とつくづく思う。笑

出てきたサイドメニューたちは、
あまりに美味しそうなオーラを放ちすぎていて
キラキラに光り輝いていた。
思った通り、ラーメンに負けず劣らず
バチバチに美味しかった。

美味しいラーメンを食べてお腹を満たしたのち、
一旦犬を迎えに行く。

今日は犬を連れてお花見に行くことにしていた。

お散歩に行くとわかった瞬間
飛び跳ねるように喜んでくれて、
やっぱり死ぬほど可愛い。
どうしてこんなに可愛いんだ…（親バカ）

上機嫌の犬を車に乗せ、近くの公園へ。

この公園は高台にあって、
その昔、小さな遊園地があった場所だ。

だからなのか公園にしてはめちゃくちゃ広いし
ロケーションもかなり良い。
遠くに海を望めるのだ。

今日は晴れていたし、気温も暖かく、
お花見をするには最高の一日だった。

公園に着くと
待ってましたとばかりに桜が満開で、
さらにチューリップもちょうど綺麗に咲いており、
まさに春爛漫の一言。

公園内では親子連れが賑やかに遊んでいて、
若いカップルや高齢のご夫妻などが
桜を見ながらのんびりと過ごしていた。
犬を連れてランニングをしている人もいたし、
花を見ながら一人読書をしている青年も見かけた。

ああ、なんて平和なんだろう。

私はベンチに座ってこの光景を見ながら、
ああ、ここは天国なんだ、とそう思った。

私の目の前に広がる光景は、
私が想像する天国のイメージと
何一つ変わらなかった。

気持ちよく晴れていて、ポカポカと暖かく、
色とりどりの花が咲き乱れ、鳥は囀り、
子供たちの笑い声が響き合う。

みんなが自分のしたいことをしながら
思い思いに楽しんでいて、みんなが幸福で。

こんなの、天国と何も変わらないじゃないか、と。

今、こんなふうに
誰もが平和に過ごせているということを、
何をしていても誰からも咎められず
各々が好き好きに過ごせるということを、
本当に素晴らしいことだなあと思う気持ちが
沸騰するように急激に湧き起こり、
私の心を埋め尽くす。

こういう当たり前の幸せが、
当たり前じゃなかった時代だってあるのだ。

私は運良く平和な良い時代に生まれて来れたけど、
きっと昔は、こんな光景は
それこそ天国でしか見られなかったはずだ。

多くの人が切望した「平和」というものを、
こういう何でもない公園で、
天国じゃなく現実世界で
感じることができるようになったということの、
とてつもない尊さに思いを馳せる。

平和とはなんと素晴らしいことなんだろう、
と本当に唐突にそう思って、
不意に涙が出そうになった。

生きていれば、
落ち込んだり、凹んだりすることもある。

でも、たとえ落ち込んでも、
爆発するような楽しい出来事が
何も起きなかったとしても、
毎日が平和で
自分のやりたいことをできている人生なら、
それだけで十分じゃないか。

みんながそれぞれに幸せであることが、
きっと世の中で一番素晴らしいことだ。

嫌なことが起こってヤキモキしたり、
誰かを憎く思ったり、恨んだり、
そういうことはこの天国を前にしては
全て無意味なことなんだ。

この景色を見ながら、そう悟った。

結局こういうなんでもないことが、
当たり前の日常が一番幸せなのだ。

それにしても桜というのは、
なんと儚い花なのだろうと毎年思う。

この満開の桜も、
週があければ葉桜に変わるだろう。

飽きられないうちに
一番いいところで散ってしまうんだから、
桜は潔いよなあ。見習いたい。

そして犬、
一緒にお花見をしにきたテイの犬は、
思った通り桜なんかには見向きもせず、
いつもどおり地面に這いつくばって
徹底的に草の匂いを嗅ぎまくり、
広場を狂ったように駆け回っていた。

そして最終的に勝手に一人で疲れて、
急に無言になってしまった。

あんたの辞書には風情という言葉がないのかね。笑