すず

1993年生まれアラサー女子エッセイスト。 日々を過ごす中での「気付き」や心が動かされ…

すず

1993年生まれアラサー女子エッセイスト。 日々を過ごす中での「気付き」や心が動かされた瞬間を書いています。 気軽にのぞいていってくださいね。

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恋愛ではなく結婚を選ぶ意味

様々な生き方を選択できるようになった今日、結婚は選択肢のひとつでしかない。 しかし、そんな世の中でも、私は恋愛ではなく、結婚することに大きな意味を感じている。 「恋愛でもいいじゃないか」と思う人もいるかもしれないが、恋愛と結婚は似ているようで、前提が全く異なる。 恋愛は「いつか終わりが来るもの」という前提のもとに成り立っているのに対し、結婚は「一生続くもの」という前提のもとに成り立っている。 この前提の違いから、恋人と夫婦ではさまざまな関係性や期待するものの違いが生じ

    • 日々ご機嫌に生きるためのたった一つのコツ

      できることなら、毎日ご機嫌に生きていたい。 これは、誰もが思うことだろう。 しかし、天気が悪かったり、仕事で嫌なことが起こったり、彼氏のラインの返信が遅かったり、部屋にアリが歩いているのを見つけたりと、私のご機嫌がどこかへ吹き飛んでいってしまうような出来事が、生きていると必ず起こるものだ。 そんなときに、どうやって自分の機嫌をとればよいのか。 それさえわかれば、毎日ご機嫌でいられるのはずである。 実は私は、それについてひとつの結論に達している。 それは、「今すぐ、自分

      • 太っていた女子中学生時代の思い出

        私は小学生から中学生にかけて、太っていた。 どのくらい太っていたかというと、二重顎と二段腹がデフォルトで、常時「身長-100」キロを超えていた。 幸か不幸か、脚や腕は比較的細かったので、胴体をふわっとした服でごまかし、脚や腕が出る服を着ていればそこそこ格好がついた。 そんなであるから、痩せようなどという考えはイチミリもなかった。 お腹が空いたら、食べる。 お腹が空いていなくても、美味しそうなものがあれば食べる。 暇になったら、とりあえず何か口に入れる。 与えられたものは、

        • 人生で一番おいしかった料理

          「人生で一番おいしかった料理は?」と聞かれたら、何と答えますか? 私は、小学生のころに家族旅行で新潟へ行ったときに食べた、のどぐろの塩焼きだと答えるだろう。 どんな味だったか。 実は覚えていない。 それどころか、のどぐろなんてそれ以来食べていないから、どんな味なのかいまだにわからない。 でも、人生で一番おいしかった料理というと、真っ先に浮かんでくるのは間違いなく家族旅行で食べたのどぐろの塩焼きだ。 父の友人を訪ねて行った新潟で、父の友人が夜ご飯の席を設けてくれ、父の友人

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          旅を一緒にする「旅友」の条件は?

          みなさんは旅行に行こうとなったとき、一緒に旅行できる友人はいるだろうか。その人は、どんな人だろうか。 旅友は、誰でもいいわけではない。 なぜなら旅は「期間限定」でその時間を存分に使うことが求められる、結構シビアなアクティビティだからだ。 旅行という体験をどのように充実したものにするのか、何をもって充実と言うのか、人によって違うために、価値観の合わない人と仕方なく一緒に行動することになると、旅行自体の満足度が下がってしまうこともある。 では、どんな友達が旅友として理想的な

          旅を一緒にする「旅友」の条件は?

          本当の友達とは、〇〇してくれる人

          私は友達が少ない方だと思う。 なんでも相談できるような親友は、夫を除いて2人。 年に数回会うような、そこそこ親しい友人は2人。それだけだ。 学生時代には、そこそこ友人が多い方だったと思う。 小学生の頃には、クラスメートのだれと修学旅行で同じ班になってもいいくらいには、みんなと友達だった。 それでも、今は友達といえる人は数人しかいない。 人生のある時点までは、分け隔てなく誰とでも仲良くすることは重要だと思う。 というのも、学生時代という人間形成の段階で、心をオープンにして

          本当の友達とは、〇〇してくれる人

          今思い返すと恥ずかしい、ブンブン言わせていた新卒の私

          私は就職してすぐの20代前半の頃、勘違い野郎だった。 幼稚だった、と言ってもいい。 思い出すだけで、頭がくらっとして冷や汗が出てくるような言動をしていた。 例えば、職場でのヘアスタイルについてだ。 新卒でバイト経験も乏しかった私は、仕事ができる類ではなく、周囲に迷惑をかけたり助けてもらってばかりだった。 それにも関わらず、私の目下の心配事は職場が「お堅い」ことであり、ルールがあるわけでもないのに、髪を染めたりおしゃれな服を着たりピアスをしたりしてはならない「空気」がある

          今思い返すと恥ずかしい、ブンブン言わせていた新卒の私

          東京生まれ東京育ち→スイスの田舎に引っ越して感じたこと

          東京生まれ東京育ちの私。 子供の頃から、放課後に母や友達と待ち合わせしてカフェに行ったり買い物したりした。 休日は映画館に行って観たかった映画に朝から並んだり、流行りの洋楽を視聴しにレコードショップに行ったりした。 好きなアーティストが来日すれば、東京ドームにライブを観に行った。 通勤には満員の電車に身体をぎゅうぎゅうに押し込んで、暗くなった帰り道ではビルの間から月を眺めた。 季節の変わり目にはファッションを先取りして、流行りのメイクがあれば取り入れた。 文化にあふれる東京

          東京生まれ東京育ち→スイスの田舎に引っ越して感じたこと

          30歳になって最も変わったこと

          私がまだ腹の薄い大学生だったあるとき、母から言われた。 「25歳になると何が変わるって、肌が変わるよ。今までは何もしなくても大丈夫かもしれないけど、25歳を過ぎると、どんなにケアを頑張ったって、次から次へとシミも出てくるし乾燥もするし、今までのツケが回ってくるから気をつけな」と。 この言葉は呪いのように私の中に残り、びくびくしながらお肌が変化するときを待った。 しかし、25歳の誕生日を迎えても、私の肌に劇的な変化は感じられなかった。 忘れていたのだが、私は幼少期からずっと

          30歳になって最も変わったこと

          夫の好きなところを50個挙げてみた

          いつでも見返して感謝できるように、夫の好きなところを50個挙げてみました。 意外とすらすら出てきたし、まだまだいけそう。 1 優しい 批判しない。怒らない。わがままを聞いてくれる。ビッグ・ハグのような存在。 2 顔がかわいい 顔がタイプ。あかちゃんみたいに異常にかわいい。親に言って写真を見せたら、「かわいくはない」と言われた。というわけで、客観性はわからない。 3 ポジティブ 否定したり悲観したりしないで、物事のいい面を見ている。それも、見ようとしているのではなく

          夫の好きなところを50個挙げてみた

          パートナーの顔って重要ではない。犬の顔が重要でないように。

          犬を見て、「いやあ、不細工。タイプじゃない。可愛くない」と思う人はいないだろう。 人によって「ゴールデンレトリバーが好き」とかいった「タイプ」の差こそあれ、だからと言って「ゴールデンレトリバー以外可愛いと思えない」というわけではない。 特に、犬を飼えば、自分の犬の顔が一番可愛いと心の底から思うようになる。 ひるがえって、人間の見た目はどうだろうか。 人には好みのタイプがある。 一眼見ただけで、「なんだか知らないけれど、かっこいいいい!」なんて人がいる。 その一方で、好みでな

          パートナーの顔って重要ではない。犬の顔が重要でないように。

          カカオ100%チョコは美味しくない、という学び

          高カカオチョコレートは、カカオが70%以上のチョコレートのことを言うらしい。 「チョコレートは食べると太る」とか言われるのは、チョコレートに含まれる大量の砂糖やミルクが原因なのであって、カカオ自体は健康・美容に良い成分しかないらしい。 つまり、チョコの元凶はカカオ以外の部分。 ならばいっそのこと、「高カカオ」なんて言っていないで、「100%カカオ」にしてしまえばいいのではないか。 そうすれば、何の罪悪感も健康被害もなく、チョコレートを思う存分味わえるではないか。 そう

          カカオ100%チョコは美味しくない、という学び

          家庭用洗濯乾燥機におけるブラックホールの存在について【洗濯天文学】

          本研究は、長年各地で観測されている「家庭用洗濯乾燥機に入れた靴下の片方だけが消失する現象(以下、靴下片方消失現象)」の原因ついて、確からしい結論を与えるものである。洗濯時に消失する靴下に関してはこれまでも、洗足泡男(1993)による先行研究が有名であるが、この論文は、より包括的で画期的な洗濯機天文観を提示するという意味で、新しい視点と問題を提起するものである。 1 研究方法「靴下片方消失現象」が頻繁に観測される東京都と千葉県の家庭2組を対象に、三か月間、洗濯前の靴下の数

          家庭用洗濯乾燥機におけるブラックホールの存在について【洗濯天文学】

          パートナーへの不満は、仲を深めるチャンス!

          私たち夫婦は結婚して3年になるが、付き合っているときも含めて、喧嘩という喧嘩をしたことがない。 喧嘩としてぶつかるだけでなく、仲が険悪になったこともない。 なぜだろうと考えてみたとき、お互いに「不満の伝え方」が上手なのではないかと思い至った。 人間は、嬉しいことや楽しいことなどのポジティブな感情よりも、嫌なことに対する嫌悪感や不快感といったネガティブな感情のほうが強く感じやすいらしい。 たしかに、一日を振り返ったとき、「いいな」と思うことはたくさんあっても、一つのネガ

          パートナーへの不満は、仲を深めるチャンス!

          納豆を腹いっぱい食べたくて手作りした

          私はいま海外に住んでいるのだが、日本の何が恋しいかって、それは日本食である。 中でもいちばん恋しいのは、納豆。 日本にいたときには冷蔵庫に常備して、ほぼ毎日食べていた。 とはいえ、食にあまりこだわりがない私は、どうしても海外でおいしい日本食が食べたいわけではない。 こっちにある食材を使って似たようなものがたまに食べられれば満足だ。 しかし、納豆だけは、他に代替が利かないように思う。 もちろん海外でも、アジアスーパーに行けば納豆は売っているのだが、1パック500円くら

          納豆を腹いっぱい食べたくて手作りした

          山に行ったら、いい子になった

          私は東京生まれ、東京育ちだ。 実家はそこそこの都会。 土日に商店街に行くと、肌が触れ合わないと歩けないくらいに人で溢れる。 街を歩けば見渡す限り、お店やら歩道やら歩道橋やら、すべてに手入れが行き届いていた。 もちろん公園もあったが、人はたくさんいたし、芝は刈り込まれ、適当な感覚で歩道が敷かれ、木々は計画的に行儀よく植えられていた。 喉が渇けば水飲み場があり、トイレに行きたくなったらトイレに行けた。 私はそれを「自然」と思い込んでいた。 しかし、スイスに移住してから本

          山に行ったら、いい子になった