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旅を一緒にする「旅友」の条件は?

みなさんは旅行に行こうとなったとき、一緒に旅行できる友人はいるだろうか。その人は、どんな人だろうか。

旅友は、誰でもいいわけではない。
なぜなら旅は「期間限定」でその時間を存分に使うことが求められる、結構シビアなアクティビティだからだ。

旅行という体験をどのように充実したものにするのか、何をもって充実と言うのか、人によって違うために、価値観の合わない人と仕方なく一緒に行動することになると、旅行自体の満足度が下がってしまうこともある。

では、どんな友達が旅友として理想的なのだろうか?

まず、「文科」か「自然」かというざっくりした興味関心が自分と合っている人が好ましい。

文科系はざっくり、史跡めぐりや美術館や博物館や建築といった、人間の活動に興味がある人。

自然系はざっくり、山登りや海水浴、自然公園といった、文明から離れた非日常を楽しみたい人。

ここが根本的に違うと、行先の時点で話がかみ合わなくなる。

ヨーロッパに行って、美術館や博物館、歴史的な建造物を楽しみたいのか、ハワイや東南アジアなどのビーチで一日中まったりと過ごしたいのか。
ここは好みの問題で、どういう旅がしたいのかは人によって思い描くものが異なる。

もちろん、異なる興味の領域に連れ回されて、新しい発見を求める旅がしたいというパターンもあるので、ここは必須ではないし、目的によって変わる。

しかし、相手によって興味関心やアクティビティの内容が変化することは確かだ。

文科系の旅がしたいのか、自然系の旅がしたいのか。
ここの部分があっている人だと、一緒に旅行していてお互いに満足感の高い旅ができる。

それから、体力レベルが似たような人であることも重要だ。

人間のHPは、人によって決まっているように思う。
一日どのくらい歩けるのか、休憩の間隔はどのくらいなのか。
旅は一日中動き回って疲れるものなので、この部分が結構大切になってくる。

一方は、まだまだ活動したくて、美術館やら買い物やら動きたい。
しかしもう一方は、疲れてしまってもう宿に帰ってのんびりしたい。
そうなったらもちろん別行動しても問題ないのだが、一日に使えるHPが同じくらいの人と一緒にいた方が、提案やプランニングがしやすいのは事実である。

体力に差がありすぎると、できるアクティビティに差が生まれてお互いにストレスになってしまう。
そのあたりに気を遣うことなく、「よし、次はどこどこに行こう!」「今日は疲れたからもう帰ろう」と意見が一致すると、とても心地よい。

最後に、ポジティブでおおらかな人であるのが大事だ。

旅行では、必ずといっていいほどトラブルが発生する。
しかも、テンションがかなり下がるようなトラブルだ。

お釣りをごまかされた、ケータイを落とした、レストランで差別的な対応を受けた、電車が遅れて予約していたツアーに参加できなかった、ホテルにエレベーターがなくてスーツケースを階段で運ばなくてはならなかった、ホテルのシャワーがぬるかった、注文した料理を間違えられた、お腹を壊した、クレカが使えなかった、乗るバスを間違えた、熱が出た……

本当におもしろいほどに、どんなに用心していても、一回の旅行で一回は何かしらのトラブルが起こる。海外旅行だとなおさらだ。

そんなときに、トラブルを「あはは、そんなこともあるよね」「別に大したことないよ」と笑いとばせるおおらかでポジティブな人だと、どれほど救われることか。

ただでさえトラブルに見舞われるとテンションが下がる。その上、一緒にいる人までその後もその暗い雰囲気を引きずったり、極度に不安になってしまうようだと、自分まで暗い気持ちになり、旅全体の思い出が楽しくないものになってしまう。

そこを、なんでもなかったようにポジティブに変換して切り替えられる人は、一緒に旅をしていて本当にありがたい。
トラブルがあっても、笑い話にして楽しめる。
私も旅中のトラブルについては、ポジティブでいられるように心がけている。

旅友は、普段たくさんつるんでいる友だちや、話が合う友だちとも違うという場合も多い。
私の中で、旅友は別枠だ。

あなたにとって、旅を一緒にしたい友人はどんな人でしょうか?



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