頭で考えるより、心で感じるままに。
読書感想文コンクール課題図書、小学生低学年の部の本『それで、いい!』を買いました。
きっかけは、ツヤマさんの記事との出会いから。
息子はまだ年中。字は読めないので、読み聞かせするには、ちょっとボリュームが多いけれど、少しずつ読めばいいか。それから、自分で読めるようになったら、読んでほしいし。
私が読みたかったからという最大の理由に、たくさんの理由をつけて。
児童書を読むなんて、いつぶりだろう。全部ひらがなだとこんなに読みにくいのかと、少し大人になったことを実感しながら、読みました。
好きなことと、認めてもらうこと
きつねは、絵を描くことが大好きで、どこへ行くにも何をするにもクレヨンとスケッチブックを肌身離さず持っています。
ある時、描いた絵を見て、友達や大人が「へんなの」とか「きちんと描きなさい」と心ないことを言って、あんなに楽しく描いていた絵が描けなくなってしまう。
ずっと作品を見ていてくれたうさぎが、「きつねちゃんの絵、だいすき」と言ってくれて、自由に描きたいことをワクワクしながら描くことの大切さに気づいてから描いたきつねの絵は、とっても素敵でした。
私の大好きなシーンを少し引用。(ひらがなを漢字にしてます)
この時の挿し絵もすごくいいのです。こんなふうに夢中になれるものがあることは、幸せです。
きつねと自分を照らし合わせて、noteを始めたての私のことを思い出しながら読みました。
スキやPV数に一喜一憂して、なんのために書いているのか分からなくなった時、一文も書けなくなった時のこと。
書けないことを記事に書いていたなと、ほんの1年くらい前のことなのに、遠い昔のような。
頭で考えて書くより心で感じるままに書くことは、本当に楽しくて、時には辛くて、そんな記事にコメントをもらえるとちゃんと届いているんだと心底嬉しかったのです。
心で感じたことを素直に表現できた時、認めてもらう嬉しさは100倍にもなることを知りました。
認めてもらうことには、数や量は必要ないのです。
表現している時の、感情を大切に。
小学生の時にあった夏休みの宿題で、絵のコンクールがあったことを思い出しました。
テーマは毎年「平和」で、私は毎年受賞したくて、夏は平和のことで頭がいっぱいでした。
しかし、一度も私の絵が選ばれることはなかった。
ある年、一緒に描いていた妹が選ばれたのです。
妹は、選ばれたいなんて微塵も思っておらず、ただ自分が思う平和を思うがままに描いていました。
展覧会を見に行くと、そこには原爆ドーム、ハト、地球、多国籍の人々、繋いだ手など、どれもハイクオリティな絵が飾られていました。
その中で、妹のただ笑っている人の顔を描いた絵は、ある意味異彩を放っていました。
でも、すごくすごくよかった。
私は、今でも展覧会に飾られた妹の絵を覚えています。
人の印象に残るものは、頭で考えるのではなく、心が感じるままに表現されたものなのだと思うのです。
だからこそ、書くときの感情を大切にしたい、そう思ったのでした。
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