「書くこと」は、自分に根を張ること。
昨日、NHKで児童文学作家のあさのあつこさんの講義を見ました。
書くことについて私が感覚的に掴みかけていたことを、全て言語化してもらった気がします。
もがきながらも今やってることをまるごと肯定してもらえたような感覚にもなりました。
あさのさんの言葉には励みになる人がきっと多いはず。
ここにまとめておきたいと思います。
なりたかった自分を書く
講義の中で、「なりたかった自分」を書いてみようというワークがありました。
中学生の男の子は、「自分を信じること」について。ウジウジ悩んでしまう自分が嫌で、自信を持って突き進む自分を原稿用紙に書いていました。
そんな男の子の悩みに、あさのさんの言葉が沁みます。
私も机に紙を広げて書いてみる。
自分が嫌いで嫌いで仕方なかった時の自分が、思い描いていたなりたかった自分にはなれていることに気づきました。
自分の意見を持つ。
人に流されない自分。
自分で自分の道を決める。
そんな自分になれた今、私は仕事も子育ても自分らしく楽しむという新しいなりたい自分がいます。
次はそこに向かって走り続けたい、書き続けたい。
ラクに生きられないからこそ、書く
生きづらさを感じていて、ラクに生きたいと感じている人は多いはず。
でも、あさのさんはラクに生きたいとラクには生きられないのジレンマが必ずあるといいます。
ラクに生きられないからこそ、書くことで見えてくるものがある。
現状が変わらなくとも、書くことを通して自分の物語を生きることに繋がる。
自分と向き合うことはしんどいことかもしれないけれど、人に流されて人の価値観で生きることだって、別のしんどさがある。
それならば、ちょっとずつ何かをやって、流されない自分の根っこを増やせば、どうだろう。
書くことは掻き出すこと
自分が感じているいさかい、葛藤、閉塞感、違和感などネガティブなことは、自分の中から外に出すことが大事。
それは、ここ2年の書く習慣を通して感じていました。
それだけで、気持ちがスッと晴れる感覚があったのです。
あさのさんは、このことを「書くことは掻き出すこと」だと表現されていて、腑に落ちました。
"個の言葉" "個の思考"
あさのさんは、ものかきとしてやっていきたいことを周りにずっと言えずにいたようです。
恥ずかしい気持ちや笑われるんじゃないかという気持ちがあった。
結婚して子どもができて、書くことを諦める言い訳ばかり探していたけれど、どうしても諦められなかった。
子どもを寝かしつけてから書き始め、同人誌に応募し、載せてもらったところから、本の出版に繋がった。
このエピソードは、同じ境遇の私としてはとても励みになりました。
やりたいことに真っ直ぐな気持ちがあれば、諦めなければ、夢は叶う。
最後にあさのさんの言葉を載せておきます。
言葉と思考が変われば、人生は本当に変わるのだと心動かされた講義でした。
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