本音が話せる関係性を築けていますか?
私は、中学生の頃から仲の良かった友人がいました。
その友人とは、ほぼ同じタイミングで結婚して、子どもを授かり、同級生の子どもの母となりました。
元から、価値観や性格がすごく合うから仲がいいというわけではなく、全然違うからこそ一緒にいて楽しいという感じでした。
ただ、正反対な性格や価値観だからこそ、子育て観や結婚観に対して、お互い言わないけれど次第に違和感を持つようになっていったのです。
そして、些細なことがきっかけで本音で言い合って、分かり合えず、お互いのために会わない方がいいと判断して、2年半が経ちました。
その友人から最近、「あの時はごめん」と連絡がきたのです。
そして、仲直りして近況を話し合っているうちに、あの時、些細なことがきっかけで本音を話さなかったら…と考えました。
きっとお互い価値観が違うし、会ってストレスを溜め合うのはよくないと、何も言わずにそっと距離を置いていたら、こんなふうに連絡を取り合うことも会う約束をまたすることもなかったんじゃないかって。
自然と距離を置いて関係は終わっていたのではないかと思うのです。
本音をぶつけ合って初めて、自分や相手に向き合うきっかけになることに改めて気づきました。
小学生の時にはできていた喧嘩と仲直り。
大人になると、本音を飲み込むことが多くなって、喧嘩の仕方も仲直りの仕方も忘れてしまう。
だから、友人とも些細なことの積み重ねが積もり積もったのでしょう。
喧嘩して仲直り、なんていつぶりだろう。
幼少期からの刷り込みによって形成された価値観は、時に怒りの原因になります。
なぜ自分が違和感を感じたのか、なぜ怒りの感情を抱いたのかを客観的に見ると、改めて自分がどんなことを大事にしているかが見えてくる。
そして、大事にしていたはずの価値観に自分が縛られていたものにも気がつくのです。
自分のことは、相手に伝えなくても分かることですが、本音で話し合うことで相手が怒っている背景や理由も理解でき、相手のことも知ることができます。
本音で語り合う。
それってすごく難しいけれど、自分や他人を理解して、尊重して、多様性を認め合うことに繋がることに気づいたのでした。
皆さんは、夫婦でも友人でも親子でも本音で話す関係性を築けていますか?
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