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Webライター2年目。大切にしたいことは5年後のごはん代

Webライターを始めて1年が過ぎました。2年目に思うことをつらつらと書いてみます。

右も左も分からなかったライターという道。

1年かけてライターという仕事について、自分自身について見えてきたことがあります。

書くことを仕事にするといっても多様な分野、働き方があります。

私が複業ライターを選んでいる理由は、ライター1本で生計を立てることが難しいこともありますが、お金に縛られたくないという想いがありました。

どうしても収入がライター1本になると来月の生活費のために仕事を考えて時給を計算する必要が出てきます。

最低限の収入確保のために仕事を詰め込んでやっつけ仕事になってしまうのは避けたい。

個人で仕事を受ける上で、1番大切にしたいことは、自分にしかできないことをやりたいということでした。

「あなたに依頼してよかった」「また次もお願いしたい」と言ってもらえるような文章を書きたいし、コミュニケーションも大事にしたい。

最近読んだ角田光代さんの「5年後のごはん代と今日のごはん代どちらが切実?」というエッセイを読んで心に響いた文章があります。

「 一冊の本を作るのに、どれだけの時間と労力が要るか、十五年かけて私は知っている。たぶん、そういう仕事をいっしょにしてきてくれた人々を見て、私は「今日のごはん代より五年後のごはん代を見据える仕事をしよう」と思うに至ったんだと思う。もちろん、ごはん代、ってこの場合、お金のことではない。もっと大きなもの、信頼とかそういうことだ。  やっつけ仕事で今をしのぐより、今どんなにたいへんでも、未来へと続くかたちのない何かを作ることこそが仕事だと、教わってきたんだと思う。」
『恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。 (角川文庫)』

文字単価とか時給とか考える前に、私にしか書けない文章を丁寧に書き、喜んでもらうことに集中したい。

今時給に換算すると1000円に満たなかったとしても、自分もクライアント様も読者もみんなにとって満足できる文章を書ける人になりたいと思うのです。

時給5000円の記事の質が悪いとなれば、もう2度と依頼してくれなくなるでしょう。

文章を書く仕事を長く続けていきたいからこそ、短期的な思考ではなく、5年後のごはん代を見据える仕事をしていきたいと思うのでした。

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