その場にあるもので楽しむ力
息子と生活をしているといつも感心することがあります。
それは、どんなに何もない場所でも楽しむ力があるということ。
先日3歳半検診があり、待ち時間3時間の中息子は最後まで楽しみながら待っていました。
遊び方はそこにあるものと想像力、この2つ。
消化器を見つけた時には、消防士になりきり、火を消すというシーンを演じていました。
退屈していた子どもたちは、息子の楽しそうにする姿に一体何があるのか!?と不思議そうに消化器を見にきます。
でも、そこにあるのは消化器だけ。
これの何がおもしろいのか?と触ろうとするとすかさず触ったらだめ!と親に言われる子ども。
なーんだ、何もおもしろいものはないじゃんという感じで席に戻っていきます。
そうなんです。息子は消化器に触れることなく、想像の中で消化器を使って火を消したり人を助けているのです。
そこにあるのは触ることはできない消化器だけ。
でも、彼の中にはきちんと見えていて、セリフも1人で何役もこなします。
また、昨日は私の病院の付き添いに付いて来てもらいました。
たまたま患者さんがとても多く、この時も待ち時間がすごく長かったのですが、身長を測るポスターだけでどれだけの時間遊んでいたのか分かりません。
保育園でいつも定期検診があるので、それを再現しているようでした。
「何センチですねー」といつも先生に言われているのだろうなと思うことを言い、「次の方ー」と次の方の身長をひたすら測っていました。
彼の中では、保育園の園児全員の身長を測ったのではないでしょうか。
どんな時でも手持ちぶさたで困ったことはありません。
おもちゃを家から持参していた時期は、赤ちゃんの頃だけ。
おもちゃがなくたって、彼はいつもそこでおもしろいものを見つけ、想像の世界で楽しく遊べるのです。
この3年間外出先でスマホの動画を見せたことも一度もありません。
(見たいと言われても外でYouTubeを見るほどの容量もありませんが)
きっとスマホの画面よりもおもしろくて魅力的なものがあることを知っているのでしょう。
彼との外出は私にとってもいつでもどこでも彼の世界観を見せてくれるのでとっても楽しいのです。
彼の将来はもしかして映画監督?小説家?アニメクリエイター?なんて夫婦で話しています。
誰かに楽しませてもらうのではなく、自分で楽しむ、そして、人を楽しませることができる、それが3歳にしてできる息子を誇らしく思うのでした。
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